太陽にほえろ!
1972年7月21日から1986年11月14日・全718話
日本テレビ

プロデューサー(日本テレビ):津田昭、岡田晋吉、清水欣也、山
口剛、川口晴年、中村良男、酒井浩至、服部比佐夫
プロデューサー(東宝):梅浦洋一、梶山仗佑、新野悟
企画・原作:魔久平(共同ペンネーム)
原案:小川英
音楽:大野克夫
脚本:小川英、長野洋
監督:竹林進

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第1話 1972年7月21日 マカロニ刑事登場!
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新人の早見淳は、この日初の仕事のために七曲署へと向かう。
内田伸子からは、見慣れない人物だとして、交通課はこちら
では無いと告げる。それを否定する早見に対して、洋服屋さん
ですか?と言われる。
捜査一課の扉を入る早見。そこには石塚、島、野崎刑事が居た。
自分は早見だと語ると、野崎はまずはボスに挨拶してこいと
いう。捜査一課・係長の藤堂は、早見に対して初日から滑り込み
で来るとは良い度胸だと言われ、まずは警邏課から拳銃を受け
とって来いと言われる。
改めて捜査一課に戻ると、
島刑事からは早見の格好を見て、
こんな格好をしたヤツが確かマカロニウエスタンに出ていたな
と言われ、早見のあだなはマカロニとなる。
島は
殿下、野崎は
長さん、石塚はゴリさんと言われている事を告げると、ゴリと
はゴリラの事なのか?と問う。ごり押しの事だと憤怒される。
少年課配属の内田からも警察はファッションショーの場ではない
事を指摘され、彼女は一年先輩の
シンコだと紹介される。

そんな中、ボスの元に電話が鳴り殺しの事件が発生した事を
聞く。階段から突き落とされて死亡していた男性の遺体。
目撃者によると
チンピラ風の若者で、ハジキを持って逃げた
いう。ゴリ、殿下、長さんはすぐに現場に向かうが、ボスは
早見に対して、向かいにある麻雀店に居る山さんと一緒にいけ
と言われる。
麻雀店で悠長にしている山村こと、山さんに対してマカロニは
現場に行かないのかと問う。
山さんは情報屋の元に行くと、史郎がハジキを捜しているという
噂が有り、その人物は
スナック"パークサイド"の常連だという。

スナック"パークサイド"に行き店長に話を聞く。
史郎は確かにここの常連だが、客のことに関してはイチイチ
細かいことは覚えていないと言われる。

ゴリさんは街に屯するチンピラを捕まえ話を聞いた結果、
マモルとユカという人物が事件に関係しているのだと聞く。

被害者の身元が判明する。佐山史郎(25歳)。フーテンのチンピラ
で被害者はピストルによって殺されたというもの。
東西新聞社のマイコミはすぐにその事を本社に伝える。
容疑者は子供っぽい男だったという。

山さんは現場へとやってくると、捜査員たちにマモルユカ
いうカップルが銃を捜していたとの情報を得る。ハジキは
組織が扱っているものなので、もしかすると大捕物になるかも
しれないこと。そして組織の人物もマモルを殺そうとしている
であろう事を告げる。

マモルはユカがスナック"パークサイド"に入るのを目撃するが、
近くに警察や組織の連中がうろついている事を知って近づけ
ずにいた。マカロニたちは改めて店でマモルが来るのを見張って
いるが、ここの連中達はスナックだけの関係で、一歩外に出る
と互いに素性は知らないのだと聞かされる。店長はマカロニに
対して何故警察をしているのかと尋ね、ハジキを持つ事が夢
だったのではないか?と問うと、マモルも同様にハジキを持ちた
かったのだろうという。もしも銃を向けられたらどうするのか?
という問いかけに、マカロニはもちろん抵抗したら相手よりも
先に撃つと告げる。

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■記念すべき第一話

日本でも珍しい長寿シリーズの「太陽にほえろ!」の一作品目。
DVD化もされていたし、近年ずっと千葉テレビの方で放送
されていたので、テレビ埼玉でもいつか放送するだろうと思っ
ていたけど、いよいよ2012年10月から放送開始。
ただ週1での放送だと、見終わるまでにいつまでかかるのだろ
うか。40年前のドラマが一体どんな内容なのか。

■マカロニ刑事登場の回

マカロニ刑事とは、ショーケンのこと。
マカロニウェスタンからついたあだ名で、ちょっとオシャレな
若者風な萩原健一さん演じる早見淳についた呼び名だった。

それぞれ下のクレジットにも書いたけど、ボス、山さん、
ゴリさん、殿下、長さん、シンコなどレギュラーにもみんな
あだ名が付いている。

■マカロニは銃に憧れて警察官になる

ただ銃を持つ喜びと実際に人に向けて撃つという事は必ずしも
同義ではない。マカロニは犯人から銃を向けられても撃とう
とはしなかった。ショーケンの破天荒さならば撃ってもおかしく
ないかなと思ったけどね。

ボスが最後に「人間が人間を平気で撃てるようになったらお終
いだ」と語っている様に、それは刑事で有っても当てはまる事
だった。

■犯人役は水谷豊さん

スナックに集う大学生風の人たちの姿を見ると、なんとなく
70年代っぽさがあるな。水谷豊さんもそんなヒッピーの一人
のような感じ。
あんな真っ赤なジャケットを着ていたら、目撃証言でもすぐに
犯人が特定されそうだけどね。

■町中での追いかけっこは凄い迫力

このドラマの特徴なのか、カメラを回しっぱなしでアドリブ
に任せているような水谷&ショーケンさんの二度に渡る
追いかけっこなシーン。「傷だらけの天使」のコンビなだけ
に息もピッタリ。

しかしこの「太陽にほえろ!」と傷だらけの天使って
放送時期が被っているけど、同時に撮影されていたんですかね。

■山さん、仕事中に麻雀。警察からクレームは?

まぁ山さんは山さんなりに情報収集のために麻雀している
のかもしれないけど、公務員にとってあるまじき姿。
今ならばけしからんの一言で済まされそうだ。

■ボスは絵になるな。

冒頭からいきなりデスクに足を乗っけてデンっと座る姿。
どちらかというと私は石原裕次郎さん世代ではなく、ゆうたろう
さん世代だけど、なんだか凄く特徴を捉えているなと思いまし
た。

■ゴリ押しゴリさん

竜雷太さんは当時凄い肉体派な感じだったんですね。
SPEC 〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜
のイメージからはほど遠いものが有るけど、足を撃たれて
全治一週間は無いだろうと思いました。

藤堂俊介 …… 石原裕次郎 (ボス、係長)
山村精一 …… 露口茂 (山さん)
石塚誠 …… 竜雷太 (ゴリさん)
島公之 …… 小野寺昭 (殿下)
野崎太郎 …… 下川辰平 (長さん)
早見淳 …… 萩原健一 (マカロニ)
内田伸子 …… 関根恵子 (シンコ)

内田宗吉 …… ハナ肇
武田ウタ …… 賀原夏子 (下宿のおばちゃん)
マスコミ …… 山東昭子
マモル …… 水谷豊 (犯人)
ユカ …… 鹿沼エリ (マモルの仲間)
竹内六郎 …… 片岡五郎 (東西新聞記者)

浜畑賢次、武田昌之、伴藤武、石山克己、林邦史郎、吉田進
中村和夫、鹿島信哉、石川隆昭、西条美加子、佐藤けん

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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