太陽にほえろ!
1972年7月21日から1986年11月14日・全718話
日本テレビ

プロデューサー(日本テレビ):津田昭、岡田晋吉、清水欣也、山
口剛、川口晴年、中村良男、酒井浩至、服部比佐夫
プロデューサー(東宝):梅浦洋一、梶山仗佑、新野悟
企画・原作:魔久平(共同ペンネーム)
原案:小川英
音楽:大野克夫

http://www.teletama.jp/drama/index.html





第21話 1972年12月8日 バスに乗ってたグーな人

脚本/鴨井達比古、小川英 監督/山本迪夫
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マカロニはシンコと待ち合わせしてデートの約束をしていたが
シンコが仕事で来られなくなる。下宿に電話したけど既に出た
後だったというマカロニはそっちが約束したのに酷いと告げ、
他にも誘う女性は居るんだと強がる。シンコを気の毒に思った
ボスが変わりに電話に出ると一人が寂しいならばゴリを行かせ
るぞと告げる。

マカロニは仕方なくバスに乗る。
しかし小銭が無く運転手にその事を告げると、次の停留所で
降りてくれと言われる。しかしそんな彼に小銭を貸してくれる
女性・寺沢あや子がいた。マカロニはあまりに綺麗な女性に
すっかり心を奪われる。彼女が降りた停留所で降りると、マカ
ロニは彼女の後についていく。しかし女性は信号機が変わる直
前に交差点を渡り、マカロニをまいていく。

女性はデパートのオモチャ売り場で買い物をするとマカロニが
現れる。まさか子連れなのか?と問う中、
あや子の事を不審な
男性が尾行しているのに気がつく

あや子はマカロニの事を写真に撮る。カメラマンをしているのか?
と尋ねると、
ファッション関係のカメラマンをしているのだと
いう。マカロニは彼女に対して誰かに尾行されている事を告げ
心当たりは無いか?と尋ねる。女性は無いというが・・・マカロ
ニは何とか男性を捕まえようとするが逃げられてしまう。

二人は喫茶店に入るとその事を話す。
するとあや子は私の事を気に入った人が興信所を使って調査
しているのかも知れないと語る。マカロニは子持ちなのにズー
ズーしいと指摘すると、今は未婚の母が流行でしょという彼女。
例え子供が居ても綺麗だというマカロニ。
あや子はそろそろ行くという事で名前を聞かせて欲しいと告げ
マカロニは自分の方から名乗る。早見淳・24歳だと。女性は
寺沢あや子だと語り、これから買い物が沢山あるので行くと
告げると、マカロニは荷物持ちに付き合うという。

あや子の自宅まで荷物を届ける。するとタクロウという子供
が出て来てあや子の事を叔母さんだと名乗る。あや子に聞くと
実は姉の子で現在海外にいるので母代わりをしているのだと
いう。マカロニは明日逢えないか?と尋ねると、あや子からは
職業を聞かれる。刑事だと答えるが、冗談に捉えられ、怒らせて
しまう。

そんな二人の事を二人組の男が車から監視していた。
男の身元を調べろという。

翌日互いに仕事をする。
あや子はファッション誌のカメラマンとして山田と共にスタジオ
で撮影をする。一方マカロニは仕事が終わると所轄のパトカー
を借りてあや子に会いに行く。俺が刑事だと言っても君が信用
しないからパトカーで来たというマカロニは彼女を公園に連れて
いく。公園で彼女から尾行するからマカロニの事を痴漢だと
思い警察に写真を持って届けようとしていたのだと聞かされる。
撮った写真は上手く写っていたとしてマカロニにプレゼントする。
その様子を遠くから見ているものたちが居た。
そんな男達は
突然マカロニに襲いかかると、サイフと共に
その写真を盗んでいく


翌日ボスからパトカーを私用に使ったことで激怒される。
始末書処の騒ぎではないと。そんな中、襲ってきた男性の車の
ナンバーから所有者は不動産会社の
神谷商事のものだと分かった
という。神谷は車を盗難されたとして被害届を出してきたのだ
という。襲ってきたのは三角関係のもつれではないか?と言われる
中、パトカーを私用に使った罰ではないかと言われる。
マカロニは狙われているのは俺ではなく多分あや子の方だとし、
一昨日から何者かに監視されている様な形跡が有るという。
しかし確証が無い事を言うとボスは捜査する事は認めて貰えなか
った。するとマカロニは自分がサイフを盗まれた被害届を出す
ので捜査をすると告げる。
山さんは不動産屋の神谷だと聞いて、過去同業者の大川殺害の
重要参考人として聴取されている人物だと突き止める。
当時状況証拠は揃っていたが、大川殺害の当日に
九州に居たと
する
アリバイが崩せなかったのだという。確か事件が起きたの
半年前の終戦記念日、8月15日だという事だった。
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■マカロニが引き当てた事件

出会いはかなり強引だったし、その後マカロニが女性を追い
かけていく流れも相当違和感は有ったな。
マカロニは結局バスに乗って何処に行こうとしていたのだろ
うか?
シンコとの関係が発展するかと思って期待しているけど、
全く発展するどころから絡みも少ないな。

■登場人物

黒木

神谷の部下。車に乗っていた暴力団風の男性。

小野

神谷の部下の中では、トップの人物。

山田

あや子の写真を掲載する雑誌の関係者のようだ。
あや子を誘ってホテルでディナーを取るもマカロニが乱入して
いた。

■コーヒーが80円

バスで小銭20円を借りていたけど、コーヒーは80円である事を
考える結構な金額なのか?

今の金銭感覚からするとドラマの中の物価が日本だとは思えない
所も有って楽しい。

■マカロニの暴挙

マカロニが女性に大してストーキング行為するのも凄かったけ
ど、パトカーで女性の元にいくばかりか、サイレンまで鳴らす
姿が有った。

■盗聴、そして爆弾

ホテルで食事している際に、荷物の中に爆弾が設置されていた。
大した爆発力ではなかったけどね。

また寺沢邸には盗聴器がしかけられていて、FM/AMラジオを
使って電波を受信していた。
情報が筒抜けになってしまうのでどの辺で盗聴器に気がつく
のかなと思ってみていたけど、わざわざ犯人の小野も、如何
にも盗聴器が設置してあります的リアクションを取らなければ
良いのにね。

■ゴリさんが出前に来る

犯人に監視されている中で、ゴリさんと入れ替わりマカロニ
があや子を追いかけるという流れだったけど、他の警察官に
任せれば良いんじゃないかという感じもする。

■爆発物に気がついたマカロニ

タクロウが監禁されている浴槽の中に爆弾が設置してある事
に気がついたマカロニ。その辺の鋭い一面は面白く出来ていた
けど、爆発物が設置してあると知って子供とあや子を逃がし
ていたけど、何故マカロニだけがゆっくりと逃げるのか
まるで意味が分からなかった。

■犯人が追っていたもの

あや子が撮った写真の中に神谷が大川を殺害した時のアリバイ
を崩す写真が含まれていた様だ。
ちょうど終戦記念日の8/15の写真だという事で、何故そんな
日に殺害したのかと思うけど、言わなければ見過ごされそうな
案件にも思える。個人的に接触して買い取れば良かったんじゃ
ないのかな。

藤堂俊介 …… 石原裕次郎 (ボス、係長)
山村精一 …… 露口茂 (山さん)
石塚誠 …… 竜雷太 (ゴリさん)
島公之 …… 小野寺昭 (殿下)
野崎太郎 …… 下川辰平 (長さん)
早見淳 …… 萩原健一 (マカロニ)
内田伸子 …… 関根恵子 (シンコ)
内田宗吉 …… ハナ肇 (めし屋「宗吉」の主人、シンコの父)
武田ウタ …… 賀原夏子 (タバコ屋、早見の下宿先の大家)

星由里子、江見俊太郎、勝部演之、石山雄大、露原千草
神弘子、遠藤義徳、池田勝美、高橋義治、大宮幸悦
柿木恵至、野本博、芦田昌子

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