太陽にほえろ!
1972年7月21日から1986年11月14日・全718話
日本テレビ

プロデューサー(日本テレビ):津田昭、岡田晋吉、清水欣也、山
口剛、川口晴年、中村良男、酒井浩至、服部比佐夫
プロデューサー(東宝):梅浦洋一、梶山仗佑、新野悟
企画・原作:魔久平(共同ペンネーム)
原案:小川英
音楽:大野克夫

http://www.teletama.jp/drama/index.html




第38話 オシンコ刑事誕生

脚本/永原秀一 監督/土屋統吾郎
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シンコは友達が結婚して海外に行くという事で羽田のホテル
のレストランに集合して禁忌用を語り合う。
シンコは結婚しないのか?と問われ、職場は男性だらけなので
相手は選び放題ではないのかと問われるが、給料が安く、
危険な仕事故に結婚相手には厳しいかと言われ、しかも普通の男性
ならば婦警をしているシンコを敬遠されそうだとして、辛い立
場だねと同情される。
帰宅する中、
警察署長と偶然逢い、車に乗せて貰う。
署長も結婚式の帰りだとすると、シンコが元気無さそうな顔を
していることを気にする。君も嫁に行きたくなったのではない
か?と問われ、それとも仕事を続けるのかと問われると、署長
近々シンコの事を少年課ではなく、捜査一課の刑事待遇で
改めて辞令を出す予定である
事を告げる。

それを聞いたシンコの父・内田宗吉は突然署に乗り込んで、
反対しようとする。シンコはそれを止めると、宗吉は娘に対し
て刑事になる自信は有るのか?と問う。

一方ボスもシンコが刑事として活動するのを反対し、署長に
直訴する。そもそも
女性を刑事にしてどんなメリットがある
のか
と問う。署長は世の中にPRする必要があるとし、親しまれ
る為にも必要だという。ボスはシンコはカバーガールではない
のだとし、危険が大きすぎる事を語る。しかし署長は近々
辞令を出す事を告げる。

七曲署の刑事の間でもシンコが刑事になることに関して、
話し合っていた。もしもこの署に配属になったら誰が組む
のか。マカロニが適任だろうとしたり、女性と言えばデンカ
ではないかとしたり、ベテランの長さんと組むのが良いのでは
ないかと話合いがされる中、宗吉がシンコと共に乗り込んで
くる。ボスは宗吉に落ち着くよう告げ、自分も署長に掛け合っ
てきた事を告げるが、近く正式に辞令が出るのは止められない
事を語る。シンコ自身は私では不満か?と問うと、私にだって
刑事になる資格は有るのだという。

そんな状況の中ボスに事件の通報が有る。
ラブホテルの
ホテル"リオ"男性が意識不明の状態で発見され
たとし、
一緒にいた女性は行方不明なのだという。ボスは
それを聞いて山さんとシンコに現場を調べてきて欲しいと
告げる。女性刑事初出勤ですなと告げる。

ホテル・リオの従業員に話を聞くと、
女性はバーかキャバレー
のホステスで月に一度か二度利用していた
という。シンコは
ラブホテルの猥褻さを見て目を覆う中、
キャバレーピンキー
のマッチが落ちているのを見つける。

被害者が運ばれた
玉川病院にいく。
被害者はオガタショウイチ(26歳)
アートデザイン研究所
勤務だという。
一方キャバレーピンキーにはマカロニが行く事になる。
山さんはシンコに対して、デンカにこの被害者の身分証を
届けて欲しいと語る。デンカの聞き込みの方法などを見て
覚えるよう告げる。

アートデザイン研究所に行き、所長の菊地正嗣から話を聞く。
社員のオガタは若いがとても苦労人で
人の恨みを買う人物では
ない
という。
将来を嘱望されている人物で自殺するような人物
でもない
事を告げる。更に結婚一年目なので
浮気して居るのも
信じられない
との事だった。
シンコはオフィスの壁に
世界文化博のシンボルマークが有る
事に気がつく。これはオガタがデザインしたポスターだという。
一般人から公募されたもので一位には一千万円の賞金が出た
事を知る。ボスは賞金もそうだが、賞を受賞したとする実績が
有れば一生仕事で食いっぱぐれる事も無いのではないかと
告げる。しかしこのポスターが決定したのは半年前の9月だと
語る。

マカロニは当日一緒にいたホステスの女性・ミミを連れてくる。
ミミはオガタから一緒に心中しないかと言われたので、彼が
クスリを飲んだ後に抜けだしたのだという。店にはいつも一人
で来ていたのかと問うと、所長と一緒だったが、時々
ヤクザ風
の男も一緒だった
という。その男は会社のツケで飲んでいた人物
だという事を聞く。

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■初の女性刑事

この時代、女性が捜査一課の刑事になるということは無かった
のだろうか?
シンコが初めての刑事だと語っていた。
もちろん所轄の婦警という意味では既にシンコは少年課に所属
しているのでそれに該当する訳だけど、殺人課は確かにちょっと
怖い気がする。
特に普段あんまり対凶悪斑対策の訓練をしているとも思えないし。

■結婚と仕事

冒頭で結婚のことに触れられ、そして仕事のエピソードへと
転嫁する内容だった。
この時代の女性も仕事か結婚かの悩みは尽きないのだろうけど、
シンコの場合、浮いた話もなく、もう少し仕事に生きる女性を
演じたいのかな。女性の刑事だと普通の男性は引くとのことだ
けどそんなものなのかな。まぁ危険とは背合わせなので、子供
が出来たら心配してしまうかも。

■初の捜査

ボスと山さんが冒頭で目配せしているような感じだったので、
シンコをちょっと脅して刑事になるのを阻止していく流れなの
かと思って見ていた。しかしエロ本を見たくらいで悲鳴を
挙げているようでは流石にこの先辛そうだ。証拠のマッチにも
手袋せずべったり握っていたしね。

■自殺するもの

殺し屋の柳田は今回自殺しようとしていたオガタを医者の格好を
して殺害しようとしていた。よく分からないのは、自殺しよう
としていた人物を殺そうとしていたこと。自責の念で罪を告白
すると思い殺し屋を雇ったのだろうか?

記憶喪失の中尾ブンジ(43歳)を殺害するというのならば分かる
のだけどね。

■謎の少年・ススム

捜査する過程で少年が一人公園でたたずむ姿をシンコは目撃。
こういう時は婦警の方が対応には最適だと思う。それを考える
とシンコは少年課向きな感じだね。

ただ捜査の流れで被害者の家の近くを捜索していたのかも知れ
ないけど、唐突に少年と出会い、それが事件に関係している
人物であるという辺りもちょっぴり流れとしては都合が良すぎる
か。

■宗吉さん久しぶり

シーズン初期の頃はレギュラーだったけど、ここの所殆ど
出ていないね。刑事のたまり場となっているハズなので
もう少し宗吉の店で刑事たちが集まる姿が有っても良さそうな
もの。この時代のハナさんって他のテレビ番組で忙しかった
のかな。

■シンコのミス

シンコが見張っているべきオガタの事を目をハナした隙に
襲われそうになった。看護師のお陰でなんとか被害者を
出さずに済んだけどね。
ボスが厳しく接したのも彼女を一人前として扱った為のもの
なのか。

シンコとマカロニがシンパシーで結ばれているが如く共に
夜空を見上げていた。昔ボスに怒られていた時を思い出して
いたとのこと。

藤堂俊介 …… 石原裕次郎 (ボス、係長)
山村精一 …… 露口茂 (山さん)
石塚誠 …… 竜雷太 (ゴリさん)
島公之 …… 小野寺昭 (殿下)
野崎太郎 …… 下川辰平 (長さん)
早見淳 …… 萩原健一 (マカロニ)
内田伸子 …… 関根恵子 (シンコ)

ハナ肇、天田俊明、団睦子、辻シゲル、綾川香、真木沙織
大泉滉、福田トヨ、小田まり、田川恒夫、南原宏治
川合伸旺

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