太陽にほえろ!
1972年7月21日から1986年11月14日・全718話
日本テレビ

プロデューサー(日本テレビ):津田昭、岡田晋吉、清水欣也、山
口剛、川口晴年、中村良男、酒井浩至、服部比佐夫
プロデューサー(東宝):梅浦洋一、梶山仗佑、新野悟
企画・原作:魔久平(共同ペンネーム)
原案:小川英
音楽:大野克夫

http://www.teletama.jp/drama/index.html




 

第47話 俺の拳銃をかえせ!

脚本/小川英、武末勝 監督/土屋統吾郎
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マカロニとゴリは聞き込みの為に走り回る。
我慢出来ないと二人は意気投合するが、マカロニは尿意を催し
ゴリは腹が減ったということが判明する。ゴリはこの先に交番が
有るのでトイレを借りてこいと告げる中、自分は駅前の中華そば
店で食事をしてくるという。

マカロニは城東警察署・山本町派出所でトイレを借りると
ついでに七曲署に報告する。シンコが電話の対応に出る中、
ボスは市民の血税を無駄にするなとして、サボるなと圧力を
かける。そんな会話をしていると、一人の男性・佐原信一(24歳)
が交番の警察官に道を尋ねる。佐原の視線はマカロニが腰に
差していた拳銃だった。

マカロニはゴリさんと合流する為にレストランへと向かう中、
道ばたに一万円が落ちているのを見つける。一年経てば拾得物
は俺のものになるとしてマカロニは喜ぶが、屈んで一万円を
拾う際に突然背後から鉄パイプで滅多打ちにされマカロニは
意識を失う。その間に拳銃が奪われてしまう
マカロニが倒れているのを通りがかりのクリーニング店の男が
見つけてすぐに救急車を手配するが、マカロニは気がつくと
サイフと手帳があるが銃が無くなっていることに気がつく。
すぐに七曲署のボスに連絡し、襲われた際に銃を失ったことを
話す。
ゴリもその騒動を聞きつけて救急車が止まる場所にやってくる。
マカロニはゴリを見かけると銃を奪われた事を告げる。
マカロニはもみ合った際に、相手のネクタイを掴んだことを
告げ道路を探し回すと、ネクタイピンが落ちているのを見つけ
る。マカロニはそれを長さんらに託すと、ゴリに無理矢理
救急車に乗せられ病院へと運ばれる。
タイピンにはクラブスターと刻まれていた。

ボスたちはマカロニが入院した病院にやってくると、精密検査
が終わるまでは捜査には加わるなと指示し、逃げ出さないように
シンコに頼んでマカロニのズボンを回収していく。
マカロニはこんなところでジッとしていられないと訴えるが、
ボスから何故その男に狙われることになったのか考えろと言われ
る。一番刑事らしくないマカロニのことを何故刑事だと知って
いたのか。相手は一万円をエサにする程に用意周到だったのだ
と告げると、交番に居るときに道を尋ねてきた男のことを思い出す。
ボスは人相や背格好など分かる限り犯人の情報を思い出せと語る。

長さんは緊急手配をかける。
男性は推定26、27歳でサラリーマン風、えんじ色に水玉のネクタイ
をしているという。
クラブスターについて調べると会員制のクラブでその中でも贔屓
の客にしか配らないタイピンだと分かる。しかしボスはそんな
タイピンも好みが合わねば他人に渡すことは十分に考えられると
告げる。
非番中の山さんも捜査に合流する中、銃を使って何か起きなければ
良いが・・・と告げる。

一方その頃マカロニは病院を抜け出すと、街でズボンと頭の包帯
を隠す為の帽子を購入して捜査を開始する。

佐原信一はオーロラ商事の営業係長の遠藤ススムの元を尋ねる。
応接室で雑談する中、佐原は御影山のことを覚えているかと問う。
遠藤は何のことか覚えていなかったが、3年前にその山に登った
のではないかと問う。確かツツジ温泉の帰りに立ち寄ったことを
告げると、佐原は突然その御影山で何が遭ったか思い出せと
告げる。まるで思い出せない遠藤に対して銃を突きつける中、
秘書の女性がお茶を運んできて銃を見た為にパニックを起こす。
すると佐原は発砲して逃走する。

マカロニは懇親にしている情報屋から銃を手にしたという男が
居ないかを尋ねて回るが流石に今日盗まれた銃のことはまだ
噂にも出回っていなかった。

そんな中タイピンを店から受け取っていた一人の常連客が
若いセールスマンに渡したことがあるという。中光事務器事務所
の佐原信一という人物だという。

その頃オーロラ商事で発砲事件が起きたことがボスの元に
情報として伝わっていた。38口径が使われたと聞いて、刑事に
支給されている銃だと分かるが・・・
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■マカロニは銃を奪われる

銃の携帯が安易すぎて泣ける。
せめてホルスターに入れて人には見えないようにしておく
ものかと思うけど、あれだと落とす可能性だってあるよね。

■1万円に惑わされた

道ばたに一万円が落ちている。
一応律儀に拾得物として1年は待つつもりでいるマカロニ。
嬉しい反面その代償はあまりに大きすぎたという感じ。
まるでアニメに出てくるネズミ取りに引っかかってしまう
ような単純さが有った。

■マカロニの銃を奪ったもの

演じているのが若かりし頃の森本レオさんだというところが
驚く。最後に頭を下げていた男性が柳生博さんであることに
も驚く。
そろそろマカロニが亡くなるエピソードだよなぁと思って
いたので、今回撃たれて亡くなってしまうのかと思っていた。

■犯人の狙いは?

最初に狙われたのはオーロラ商事の遠藤進。
そして渋谷のレストランの経営者・大木が狙われた。
その段階でマカロニたちは既に犯人が中光事務器事務所の佐原
信一だと判明して、彼が学生時代に毎日のように通っていた
Poemという茶店を突き止めて、ケイコという女性の存在を
突き止めた。
大吉証券に勤める井口タケオが次のターゲットだと分かり
警察もマークする中で、御影山というキーワードを口にして
も一緒に言った人物だということは分かるが何故狙われるのか
までは分からず。そしてもう一人オオハチ観光に勤める戸倉
ナオユキという人物もグアム島で崖から突き落とされて殺されて
いる事が判明する。

■ラストの追跡劇

ビルの屋上で板が折れそうになるシーンは怖いところだった。
ここで犯人が落下して亡くなり真相が有耶無耶になっても
ある意味面白かったのかも。
酒の上でのこととはいえ、そこで初めて御影山のロッジへの
標識を彼らが酔って壊したことが原因でケイコを失っていた
ことが分かる。
ちょっとその過去の流れから犯人を特定するのは無理っぽい
ところが有ったけど、まぁ仕方が無いか。

■マカロニの重罪

これでよく何のお咎めもなく過ごせたなという感じがする。
正直警察への被害者賠償だけでも相当な額になりそう。
マカロニの銃で命を失ったものがいなかったというのは幸い
だけどね。

藤堂俊介 …… 石原裕次郎 (七曲署のボス、係長)
山村精一 …… 露口茂 (山さん)
石塚誠 …… 竜雷太 (ゴリさん)
島公之 …… 小野寺昭 (殿下)
野崎太郎 …… 下川辰平 (長さん)
早見淳 …… 萩原健一 (マカロニ)
内田伸子 …… 関根恵子 (シンコ)

井口 …… 柳生博 (大吉証券)
佐原信一 …… 森本レオ (中光事務器事務所)
大木 …… 中村孝 (渋谷のレストランの経営)
遠藤進 …… 福岡正剛 (オーロラ商事)

木島新一、山田はるみ
若尾義昭、邦創典、豊村真理子、小海とよ子、尾崎八重、柳沢優一
関根信昭、西川幾雄、三津田健


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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