第61話
別れは白いハンカチで
脚本/田波靖男、四十物光男、小川英 監督/山本迪夫
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ジーパンと長さんたちは、一枚の写真を手に成田国際空港へと
向かう。麻薬の密売容疑の掛けられた青竜会の菊池英夫を捕まえ
に来た格好だった。タクシーから降りる菊池を見かけると ジーパンは一人追いかける。菊池を駐車場で追い詰める中、
彼はナイフでジーパンに襲いかかる。ジーパンが上手く彼を 捉えたかに思われたが、突然ジーパンを背後から襲い気絶させる
女性・村岡房江の姿が有った。彼女は菊池を逃走させる中、
ジーパンがナイフによって傷ついた手を白いハンカチで傷口
をふさいでいく。
ジーパンと長さんは署に戻ると今回の件をボスたちに話す。
菊池には仲間がいたようだが、ジーパンを襲ったのは女性だと いう。気絶する前にハイヒールが見えたこと。相手は空手の
有段者だという。長さんが駆けつけたときには入れ違いだった のか逃走する車を見かけたが、女性だったということしか覚えて
いないとの事だった。しかし相手の車は黒色で外交官ナンバー
だったという。 菊池の旅券を見るとチャンライに行こうとしていたことが
分かる。大麻の原産地であり、大使館職員が関与しているとなれ ば国際問題に発展するという。ジーパンはハンカチの臭いが
頼みだと語る。久美はその香水は高級品のものだとつげ、安月給
でも香水だけは拘っている事を語る。
チャンライ領事館の外でハリコミをするジーパンは一台の車が
出てくるのを見てタクシーを拾って尾行する。しかし途中で 渋滞にはまった為にジーパンはタクシーから降りて自分の足で
繁華街を近道し、そして小型車に乗る男性に頼んで再び相手の 車を尾行してもらう。領事館から出てきた村岡房江と松山栄は
尾行してくるタクシーの存在に気が付いていて尾行をまいた と感じていたが、実際には小型車に乗るジーパンがシツコク
追いかけていたのである。
領事館の車はホテルプレジデントにいくと、女性は男性・松山栄
を降ろして出て行く。 ジーパンはホテルの受付で男性のことを調べて一端署に戻る。
これまでのことをボスたちに報告するジーパン。 女性が領事官から出てきたが、自分を襲った女性かどうかまで
は臭いをかげなかったので分からないと語る。相手は外交関係 者なので下手すると大事になるとして、容易なことは出来なか
った。 そんな中ゴリさんは麻薬捜査局から資料を持って現れる。 ハラが減ったと呟くと久美はいつもゴリさんはそんな台詞を
呟いていると指摘される。刑事は外回りするので靴の底と腹は 常に減るものだと語る。
ジーパンは女性がホテルで降ろした男性は松山栄だと語り チャンライ在住の日本人だったことを告げる。するとゴリさん
はその名前は麻薬捜査局の資料にも名前があることを告げる。
3年前まで商社に勤務していたが、大麻の不法所持で逮捕され
首になっている男だという。
松山を再び尾行することになるゴリさんとジーパン。 喫茶店に入ると、松山はサングラスをかけた青竜会の土田
と接触する。松山と土田は麻薬の件で取引の話をしている中、 麻薬を運んでくるのは領事館の秘書の女だと語る。松山は土田
の居る青竜会の菊池のこと助けた女性だと告げる。土田は 松山にサンプルの麻薬を求めると、タバコの箱に入れて手渡す。
その姿を見てジーパンは松山を麻薬の不法所持で逮捕する。 捕まえる際にジーパンは顔と鼻に怪我をしてしまう。
帰宅するとと母・たきから絆創膏を貼ってもらうが・・・
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