太陽にほえろ!
1972年7月21日から1986年11月14日・全718話
日本テレビ

プロデューサー(日本テレビ):津田昭、岡田晋吉、清水欣也、山
口剛、川口晴年、中村良男、酒井浩至、服部比佐夫
プロデューサー(東宝):梅浦洋一、梶山仗佑、新野悟
企画・原作:魔久平(共同ペンネーム)
原案:小川英
音楽:大野克夫

http://www.teletama.jp/drama/index.html





第122話 信念に賭けろ!

脚本/長野洋 監督/竹林進
--------------------------------------------------------
ゴリとテキサスは古いアパートの一室にいる容疑者・今井の
部屋を尋ねる。テキサスは郵便書留の配達人を装い室内の反応
を確かめる。ゴリはすぐに殺気を感じて、ドアの前にいるテキ
サスを退かせると、途端に散弾銃がドアを貫いて飛んでくる。
ゴリはタイミングを見てドアを蹴破り中に入ると、今井は
窓から外に逃走する。しかし外ではデンカが待っていた為に、
デンカとテキサスで挟み撃ちし、逮捕することになる。
デンカはゴリが銃を持っていたが、今日も弾抜きでやったの
でしょ?と語る。テキサスはその行動が信じられず、どうして
弾を込めないのか尋ねると、絶対に必要という時以外はは弾倉
をカラにするのだという。

一係ではゴリがデートするということで話題になる。
そんな人が居たのかとみんなにからかわれる中、チャコは相手
はどんな人なのかと尋ねる。まだ恋人と決まっている訳ではな
いというゴリ。しかしゴリさんが照れていてカワイイと言われ
る。チャコの彼はどんな人物なんだという質問にボーイフレン
ドならば沢山いるという。この部屋でデートするならば誰か?
と問うとチャコはボスを見る。それはないだろうというと、
ボスが素敵だというチャコ。ボスも気をよくしてチャコに晩飯
を奢ってやると語る。
ゴリさんも早くデートの約束場所に行った方が良いのでは
ないかと山村に言われて署を出て行く。

一方5丁目派出所に勤務している中川巡査の元に一人の男性・
上田がやってくる。住所を尋ねる中、中川は地図で確認する
為に上田に背を向けると、男は突然巡査を殴り飛ばして拳銃を
奪う。

その頃ゴリのデート相手の小林道代は、5丁目派出所近くの
喫茶店でゴリが来るのを待っていた。ゴリも喫茶店に到着する
という時に突然背後で銃声が聞こえた為に、急いでそちらの
方向へと向かっていく。すると上田は中川に発砲すると、
ゴリに対しても威嚇発砲した後逃走する。ゴリは追いかけたい
気持ちも有ったが、中川巡査の命を優先し、彼の元に駆けつける
と救急車を要請する。
一緒に病院にかけつけると、医師からは弾は摘出したが、未だ
昏睡状態である事を告げられる。

ボスたちからは犯人の顔は見たのかと問われると街灯の影で
見ることが出来なかったという。しかし通行人は多くいたので
誰か見て居るのではないかという。しかしテキサスが今必死に
聞き込みして廻っているが誰もハッキリ証言出来る人が居ない
のだという。ホシは巡査の銃を持ち逃げしているが、ホシが
何発撃ったのかが心配だとすると、4発撃ったとゴリは証言する。
巡査の銃には弾が5発装填されているので残り1発が残っている
ハズ。その1発が問題だという。
上田はホステス嬢のゆみ子が客を送り出す姿を電柱の影が見て
いて、その1発を彼女に向けて発砲しようとしていた。
しかしタクシーの影に隠れて撃つことが出来ず・・絶対に殺して
やると殺意を露わにする。

署長はゴリとボスを呼び出すと、ゴリの措置は間違っていると
怒鳴る姿が有った。何故犯人を追わなかったのか。追うのを
躊躇うことが有ったのではないか。日頃、カラの銃を持ち歩いて
いるという話を聞いているとし、撃たれても打ち返せないの
で追わなかったのではないかという署長の言葉。ボスはゴリが
反論して激高するのが目に見えていたのでゴリにオフィスに
戻っているよう告げると、ボスは署長に対して、ゴリは丸腰で
も凶悪犯に立ち向かう刑事であり、その事は署長もご存じのハズ
だと語る。

一係は聞き込みして回る。
そんな中ゴリは偶然聞き込み中のデンカに逢い、二人で食事が
てら飲み屋に入る。そしてゴリは署長に言われたことについて
相談する。
オレは思い上がっているヤツに見えるか?と問うと、デンカは
それを否定する。今でもカラですかと尋ね返すと、今度の場合
は弾を持っていた方が良いというデンカ。彼女には連絡したのか
と告げると、忙しくても約束したデートをすっぽかしたのだから
電話すべきだという。電話はすぐそこにあるとし、そのくらいの
暇は忙しくても有ると語る。しかしゴリは彼女が銃のことを知っ
たらどう思うかと尋ねる。
その頃小林道代は仕事をしながらもデンカからの電話を待って
いた。
--------------------------------------------------------

随分前に見た話なので正直あんまり覚えていないのだけど、
ゴリさんにもいよいよ女性の影が・・・って感じで良かった。

しかし署長は少なくとも一係の捜査官の性格くらいは把握して
いると思うので、もう少し理解しても良いのではないかと。
怒鳴るだけ、結果を求めるだけの上司っていうのは、信頼
されないよな。

目撃証言が関わってくる物語で、ある意味では都合の良い
シチュエーションにも見えたけれど、街灯の影で顔が見える
見えないなどの証言は今でも弁護士の法廷ものの中で
葛藤点として描かれることが多い。

ゴリさんがカラの銃を持っている理由についても、過去に
銃の件でその意図を話していたことがある気がするんだけどね。

「僕はカッとなるので・・」
とするゴリに対して、「お前さんは自分が思うほど頭に血が
上る人ではない」とする山村の姿を見ると、署長との差を
感じるね。

また山村がゴリに対して恋愛のアドバイスをしたけれど、
「人間どんなに忙しくても腹が減れば飯を食べるし、眠くなれば
横になる。忙しい程に相手の顔を見たくなる。惚れるとはそういう
ことだ」と語る姿に普段はあまり恋愛について言及しない山村
の中にも"らしさ"を感じる。

また銃を持つ・持たないに関して、ボスからは銃に弾を込める
ことの必要性を説かれたことに対して、「自分はボスの命令に
逆らったことはないし、これからもないが、これだけは俺の判断
に任せて欲しいとし、撃つときは撃つことを語る。」

それを聞くと何かの前振りのように感じるところがあったね。


藤堂俊介 …… 石原裕次郎 (七曲署・一係のボス、係長)
山村精一 …… 露口茂 (山さん)
石塚誠 …… 竜雷太 (ゴリさん)
島公之 …… 小野寺昭 (殿下)
野崎太郎 …… 下川辰平 (長さん)
三上順 …… 勝野洋 (矢追町派出所から異動、テキサス)
長山久子 …… 浅野ゆう子 (チャコ)

西山署長 …… 平田昭彦

上田 …… 園田裕久 (犯人)
小林道代 …… 武原英子 (ゴリさんの彼女)
中川 …… 西川敬三郎 (巡査、5丁目派出所)
木村 …… 山口雅樹 (巡査、酔っぱらいを逮捕)
ゆみこ …… (ホステス、上田に付け狙われる)
中川の彼女 ……

横山ゆみ
浅野謙次郎、橋本恵美子、太田江美、永谷悟一



inserted by FC2 system