第137話
ありがとう、テキサス坊や
脚本/田波靖男、四十物光男 監督/竹林進
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女性が中華料理店の予約席へとやってくる。ボスが既に店では 待っていて、呼んだのは女性・村岡女史の方だった。
食事は何を注文するかというボスに村岡は任せるという。 テーブルを囲みながら話とは何かと尋ねる。
すると内偵中の麻薬密輸捜査のことだという村岡。彼女は厚生 省の麻薬捜査官だった。取引現場を押さえある組織を根こそぎ
取り押さえたいこと。その為にボスの管轄で多少警察の目に触 れるようなことがあるかも知れないが、手を出さないで欲しい
という。ボスは心得て置くがあまり派手に行わないよう告げ、 放っておけなくなることもあるという。それにしても今日の
あなたは源派が無いのではないかと問うボス。以前のあなたな らば自分でメニューも決めて人任せにはしなかったこと。少し
休んだらどうだという。来期の異動で麻薬捜査の一線から退く よう言われていること。後進の指導官になるよう内示が有った
という。捜査官を外されるということで、そうなればいっその こと辞めようかと思っているという。今度の事件をあげれば今
までマークしていた麻薬組織のボスがあげられるとし、私にとって は良い潮時だという。
そんな中ボスに長さんから電話が鳴り、矢追町路地で身元不明 の死体が見つかったという。
被害者は車にはねられたみたいだという。しかし被害者の所持品 が何もないこと。身元が分からぬ様に抜き取ったのかという
デンカ。交通事故に見せかけた殺しというのかというテキサス。 今は事故か他殺か結論は出せないが、決して細かいことにも見逃す
なと語る山村。
聞き込みして回る中、あの死体は厚生省の麻薬捜査官の大宮大輔
であり、村岡女史の部下だという。大宮は海外への団体ツアーで 5泊6日で行ってきたとし、ツアーを企画した旅行代理店には
村岡が店員として潜入しているという。厚生省の狙いは旅行代理 店なのか。しかし厚生省は何も話してはくれないハズだとし、ボス
は村岡を尾行するよう告げる。しかし七曲署の刑事は面が割れて いるというと、適役が一人いるじゃないかというボスはテキサス
を尾行役に指名する。
村岡が潜入しているのは極東観光だった。
そろそろ退社時間だとして車の中で待っていた山村はテキサスに 語る。オールドミスの麻薬捜査官なんて背筋も凍るという
テキサスに山村は女性だからと言っても甘く見るなと告げ、 厚労省きっての麻薬捜査官。麻薬捜査に於いてボスも一目置いて
いるのだという。所詮は女でしょとテキサス。
そんな中彼女が会社から出てきた為にテキサスは尾行に付く。
エレベーターに乗ったテキサスと村岡。二人きりになった村岡に テキサスは凝視される。そして彼女は女性専用のサウナに入ってし
まう。恐らく変装するつもりだろうと。 食事にいくところを尾行するテキサス。村岡はトイレに入るとトイレ
の中で変装し、テキサスに気がつかないところで、会計をテキサス に付けて外に出て行ってしまう。
それを知ったテキサスは署に戻るとプライドが傷つけられショック。 ゴリとデンカは笑うが・・
そんな中、極東観光で働いていると、突然女性が山内のスーツケース
を返しておくとしてもってくる。話を聞くと東南アジア旅行の際に スーツケースが紛失し、添乗員だった山内がケースを貸してくれた
のだという。結局ホテルのポーターが車に積み忘れて、帰国して無事
に荷物は戻ったとのことだった。村岡はそのスーツケースに麻薬が 入っているであろうことを悟る。
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