俺たちの旅
(1975年度10月期・日曜20時枠)

企画:岡田晋吉
プロデューサー:中村良男、奈良邦彦、山本剛正
脚本:鎌田敏夫(1)(2)(4)(5)(6)(7)、畑嶺明(8)(9)、桃井章(3)(5)
監督:斉藤光正(1)(2)(5)(6)、出目昌伸(3)(4)、小山幹夫、
土屋統吾郎(7)(8)、恩地日出夫(9)
音楽:トランザム


第9話 男はいつか愛を知るのです
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朝7時目覚まし時計の音が鳴り響く。
いち早く起きたグズ六は、カースケとオメダを起こし、今日から
バイトが有るならば初日から遅れるなと告げる。最近は俺ばか
りが食費を出しているとし、今日こそは行けという。二人を起こ
した後、グズ六は自分は9時からなのでもう一眠りするという。
カースケはグズ六が朝食用に隠していた食料を見つけ、オメダ
と共に食べ始めると、グズ六はそれに気がつき食料の奪い合い
になる。

カースケたちは
ビルのメンテナンス・清掃員のアルバイトだっ
た。金のためだから便所掃除も仕方がないとかするが、目の前
で用を足している人たちを見るとやっぱり辞めてしまう。
そのビルで働いているOLの一人、
三浦恵子は二人に声を掛け、
休憩時間にお茶を入れてくれる。こんな親切な人に会うとは
と、感動するカースケたち。学生なのに偉いわねと三浦に
誉められ、カースケたちは一瞬で彼女に惚れてしまう。

その頃紀子はグズ六と一緒に着物を買いに行っていた。
グズ六はよく似合うとするが、これは母が
医者と見合いする
為に購入した者だとし、母はこの見合いに乗り気である事を
告げる。紀子はグズ六に対してどうしたら良いのか?と問うと
グズ六は、紀子の母は僕たちの関係に反対だからとして、
グズグズ言い始める。お見合いは来週だから、今度の土曜日
までに両親の前で申し込みに来てと告げる。

カースケたちは金欠故に夕食はカップラーメンだった。
グズ六の紀子との話を聞いて、グズグズしていると取られて
しまうぞと語る。カースケはオメダが食事を取らない事に気に
なり疲れたのか?とするが、何でもないと語る。

翌日アルバイトのカースケはオメダに対して先に帰宅していて
くれという。自分はこれからデートだとし、まだ約束はして
いないが帰りがけに三浦を誘ってみるという。オメダはカースケ
にあの人が好きなのか?とし切なそうな顔をするのを見ると
カースケはオメダも彼女を好きだと言うことが分かる。

カースケはデートせずにアパートに戻る。
オメダはデートではなかったのか?と尋ねるが、断られたとし、
あの人は俺よりもオメダの方に興味が有るみたいだという。
好きならばぶつかってみろとし、日曜日に会う手はずを付けて
来たことを語る。

デートの前日、オメダは眠れずに震えていた。
カースケはオメダが風邪でも引いたのではないかとして、
布団を掛けてあげるが、オメダは緊張しているのだという。
二人っきりでどうしたらいいのか?とし、カースケにも一緒に
来て欲しいと頼む。
仕方なくカースケは洋子をデートに誘い、オメダたちの近く
で見守ることになる。

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オメダとカースケはOLの三浦に恋をする

オメダがカースケに三浦の件で不自然な態度を見せる影には、
洋子の存在が有るからなのかと思っていたけど、実際には
オメダ自身も三浦の事を好きだったのね。
カースケは洋子を好きでないのならば、自分がモーションを
かけるとでも言うのかと思った。

グズ六のプロポーズ

紀子は医者とお見合い。
それを阻止する事が今回のミッションだけど、なかなか相手
の両親に告げられない気持ちもよく分かるな。せめて仕事が
軌道に乗っていたりすれば自信がつくのだろうけどね。

ただ紀子の両親とは何度も顔を合わせている仲だし、切り出し
やすい所もあるのではなかろうか。

男女関係の不思議

オメダもまだ学生なのだから、結婚云々を言うのは早いのかな
と思わせる所もあった。
三浦はOLで年上っぽいし、二人の関係には多少なりの温度差
は存在する。

ただどう見ても強顔で金をせびってくる三浦の彼とオメダを
比べると、オメダ選択が正しい様にも思える。しかしそう
ならないのがドラマだね。

恋愛の争いの際にはきっちり雨が降っていたり、相手に気持ち
を伝える為の演出が、走るバスを追いかけるという辺りは
オーソドックスな恋愛ものって感じではある。

カースケは洋子の気持ちをもてあそぶ?

二人はお似合いだと思うのに、何でカースケは洋子の事を
軽視するのだろうか。あれだけ女性好きのカースケが洋子を
誘わない所はやや不自然ではある。

オメダの訴え

不幸の道ずれにしないで欲しい、好きな相手を不幸にしている
現状を見てこんなの愛ではないという彼。
愛なんてもっとキラキラしていて綺麗なものだと思っていた
彼だが、なかなかそう具体化出来るものではない事を実感して
いく。

津村浩介 …… 中村雅俊 (カースケ、修学院大学)
中谷隆夫 …… 田中健 (オメダ、修学院大学)
熊沢伸六 …… 津坂まさあき (グズ六、紀子の彼)
山下洋子 …… 金沢碧 (バスケ部のマネージャー)
中谷真弓 …… 岡田奈々 (オメダの妹)
中谷美保 …… 八千草薫 (オメダの母)
竹内紀子 …… 上村香子 (クズ六の彼女)
竹内健太郎 …… 北村和夫 (紀子の父)
竹内綾子 …… 津島恵子 (紀子の母)

現バスケ部員
保積ぺぺ、清水昭博、福田信昭、岡田直樹、佐久間宏則
三景啓司

谷昌彦 …… 穂積隆信 (世界教育販売・営業部長)
野中順子 …… 丘淑美 (クズ六の同僚)
森田和子 …… 関谷ますみ (クズ六の同僚)
山下茂夫 …… 瑳川哲朗 (洋子の父)
山下幸子 …… 小林千登勢 (洋子の母)

坂田大五郎 … 名古屋章 (たちばな荘の大家・食堂いろはの主人)
坂田奈美 … 水沢有美 大五郎の一人娘


三浦恵子 … 多岐川裕美 (OL)

冨川徹夫、本庄和子、三上昭子、近江大介


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