俺たちの旅
(1975年度10月期・日曜20時枠)

企画:岡田晋吉
プロデューサー:中村良男、奈良邦彦、山本剛正
脚本:鎌田敏夫(1)(2)(4)(5)(6)(7)(10)(14)(18)(19)(20)(23)(25)
畑嶺明(8)(9)(11)(15)(21)(24)、桃井章(3)(5)(12)(17)(22)
水木凡(13)、剣持亘(16)
監督:斉藤光正(1)(2)(5)(6)(11)(12)(15)(16)(18)(19)(24)(25)
出目昌伸(3)(4)
小山幹夫(13)(14)(22)(23)、土屋統吾郎(7)(8)(20)(21)
恩地日出夫(9)(17)、大森健次郎(10)
音楽:トランザム

http://www.bs-j.co.jp/oretachinotabi/



第25話 やっと卒業いたしました
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朝、カースケに試験を受けた会社から手紙が届く。
オメダがカースケにその事実を告げ、手紙を持ってくると中に
は採用通知と、社則が書かれていた。カースケはついに就職が
決まったのである。その事実を聞きつけワカメがやってくると
卒業まで残り10日でようやく受かったことに喜びを示す。
しかしオメダには採用の通知が来ていないことで一瞬気まずく
なる。
しかしワカメに届けられた資料の中に紛れてオメダの採用通知
も入っていることが分かると、互いに喜び合う。

受かったのは中堅の東名不動産、従業員数は163名。
オメダは母・美保に採用通知を受けたことを報告。母はいつ
までもオメダを子供扱いしていたが、自分の力で就職できた事
を語る。

カースケは洋子に会う。
洋子が紹介してくれた企業は悉く落ちて、冷やかし半分で受けた
所に合格するなんて不思議だというカースケ。洋子はカースケ
に就職祝いにスーツを買ってあげるとして、紳士服の店へと
いくが、実際にはネクタイだけプレゼントされ、スーツは月賦
で返してねと言われる。
オメダも母からスーツを購入してもらい、食堂いろはにその姿
を店に行く。カースケが合流すると、カースケは洋子に買って
もらったとするが、すぐに月賦扱いであることを知られてしまう。

一方グズ六は給料袋を持って帰宅し紀子にそれを渡す。
今月は会社としても業績が悪く、給料は半分しかでなかった事
を告げる。すると部屋にいた義母・綾子が話を聞いていて、
そんなことで大丈夫なのか?と問う。紀子は母親に服を買って
もらった事を語ると、グズ六は結婚して以来服一つ買ってあげ
られない事を謝罪する。紀子は不愉快ならば服は返してくると
するが、そこまでする必要はないという。そして夫が苦労して
いるのだから私が苦労するのも当然で、服など要らないという。

東名不動産ではカースケとオメダを含めて新入社員は5名だった。
早速他の社員達に紹介される。
すぐに上司から社則を覚えているか?と問われ、カースケは全く
覚えていない事を告げる。この会社では毎朝、社則と社歌を
歌うのが恒例となっており、カースケにはそんな社風がどうして
も馴染めずにいた。そして一日で会社を辞めてしまう。

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カースケとオメダは卒業を目の前していよいよ中堅不動産業に
就職が決まる。しかしカースケは社風が合わないとして、再び
アルバイト生活に戻っていく。カースケの生き方に持っとも
影響を受けているオメダは一人カースケの行動を見て苦悩する。

自分の生き方を貫くことの難しさを感じるものだった。

カースケにしても洋子という存在が有れば、幸せにしたいとい
う気持ちから、自分の生き方に対する自分の妥協点を見出して
行きそうな気もするのだけど、それが出来ない点は実にもどか
しい。

洋子が今回ハッキリと大学時代の4年間、自分にとってカースケ
の存在は青春そのものだった事を告げる訳だけど、それを
本人にぶつけて欲しい感じかな。

しかしカースケの気持ちを理解してくれる人もなく、工場で
働くも、劣等感を持つ工員たちからフルボッコ状態。
気になるのはあの工場の女性は、カースケに対してどんな気持ち
で接近していたのかな。

今回は久しぶりにオメダが主役の話で、中谷美保役の八千草薫
さんも久しぶりの登場。

オメダが珍しく町中で女性に声を掛けたかと思えば、関係を
持つ寸前で結局引き下がってしまう。
オメダにはオメダの生き方が有ることに気がつくのは何時の時か。

グズ六の事情も辛いところだね。
まぁ英会話のテープなんて正直売れなさそうだけど、経済成長の
著しい時代には売れたのかな。

津村浩介 …… 中村雅俊 (カースケ、修学院大学)
中谷隆夫 …… 田中健 (オメダ、修学院大学)
熊沢伸六 …… 津坂まさあき (グズ六、紀子の彼)
山下洋子 …… 金沢碧 (バスケ部のマネージャー)
中谷真弓 …… 岡田奈々 (オメダの妹)
中谷美保 …… 八千草薫 (オメダの母)
竹内紀子 …… 上村香子 (グズ六の彼女)
竹内健太郎 …… 北村和夫 (紀子の父)
竹内綾子 …… 津島恵子 (紀子の母)

谷昌彦 …… 穂積隆信 (世界教育販売・営業部長)
野中順子 …… 丘淑美 (クズ六の同僚)
森田和子 …… 関谷ますみ (クズ六の同僚)
山下茂夫 …… 瑳川哲朗 (洋子の父)
山下幸子 …… 小林千登勢 (洋子の母)

坂田大五郎 …… 名古屋章 (たちばな荘の大家・食堂いろはの主人)
坂田奈美 …… 水沢有美 (大五郎の一人娘)
浜田大造 …… 森川正太 (ワカメ、浪人生"たちばな荘")


東名不動産上司 …… 松川勉
工場の女子行員 …… 上田かほり

十勝花子、矢野みち、小泉郁之助、萩原実次郎
斉藤正人、北上忠行、郷浦澄人、秋元秀子、飯塚小夜、中道進


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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