俺たちの旅
(1975年度10月期・日曜20時枠)

企画:岡田晋吉
プロデューサー:中村良男、奈良邦彦、山本剛正
脚本:鎌田敏夫(1)(2)(4)(5)(6)(7)(10)(14)(18)(19)(20)(23)(25)
畑嶺明(8)(9)(11)(15)(21)(24)(26)、桃井章(3)(5)(12)(17)(22)
水木凡(13)、剣持亘(16)、野瀬州(26)
監督:斉藤光正(1)(2)(5)(6)(11)(12)(15)(16)(18)(19)(24-26)
出目昌伸(3)(4)
小山幹夫(13)(14)(22)(23)、土屋統吾郎(7)(8)(20)(21)
恩地日出夫(9)(17)、大森健次郎(10)
音楽:トランザム

http://www.bs-j.co.jp/oretachinotabi/



第26話 男は力一杯生きるのです
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オメダとカースケは店でアン饅を購入する。しかしカースケは
そこで教科書を忘れてしまう。店員が二人のことを学生さんと
呼びかけながら近付いてくるが、カースケは気がつかなかった。
自分は学生ではなく家庭教師のアルバイトをしているだけだと
告げる。
オメダは洋子が紹介してくれた
太平洋器械の面接に行けば良い
じゃないかと説得するが、カースケは首を縦には振ろうとしな
い。カースケは今度洋子が番組を持たせてもらう事になった
事を告げる。

洋子はプロデューサの
矢沢の元に、今日読む原稿を持って行く
と、感想をもらう。とても良くできていると言われ、あとは
リラックスして読むだけだという。矢沢は近くにいた女性社員
2人に、君たちも洋子を見習って努力するよう告げる。
女性達は矢沢が去った後、洋子に対して矢沢と仲が良いのねと
勘ぐられ、チャンスの為に割り切って付き合うなんてと嫌な口
を叩かれる。

オメダは仕事が終わり食堂いろはで食事をしながら建築の本で
勉強する。一方カースケは漫画を見ながら大笑いする。
食堂いろはも老朽化が進み、棚が崩れ落ちるのを見ると、オメ
ダは早速大五郎たちに営業をかける。仕事に生きる男の活力が
にじみ出ていると奈美は告げ、カースケとは大違いだと告げる。

紀子は家計が今月も赤字だと言うことに頭を抱える。
グズ六はそれを聞いても一向に動じず、寧ろニヤニヤと笑顔を
見せていた。紀子は少しは貴方も家計のことを心配して欲しい
とすると、グズ六は彼女に今月から給料が昇給する事を告げ、
更に歩合も入ると告げる。ボクだって結婚してから頑張って
いると告げると、紀子はそんなグズ六と結婚して良かったと
抱きつく。二人が盛り上がっていると、そこに"いつもの"様に
タイミングよくカースケがやってくる。

カースケは英語の教材を貸して欲しいと頼みに来る。
グズ六はカースケに洋子が持ってきた太平洋器機の面接を受ける
べきだとし、サラリーマンの良さだって十分にあるという。
月給がもらえ、保険や退職金ももらえる。そして老後を考えれば
就職した方が良いという。紀子もまた女性にとって安定している
のが一番だとしてカースケを説得するが、俺はこのままで良い
と告げる。

帰宅すると帰り道に洋子が待っていた。
仕事のことで話があるというが、カースケは洋子を見かけると
駅前のイタリアンで食事を奢ってくれと要求する。それを聞いた
洋子は憤りを感じ、少しは真面目に人生を考えたことがあるの
か?と問い、カースケには今後相談をしないと告げる。

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カースケは周りから就職すべきだと訴えかけられるも、自分は
自分のしたいように生きたいとして断り続ける。そんな中、
アルバイトで富士港商事に勤めると、そこで上村というベテラン
の作業員と出会う。彼はカースケが唱えている先のことは考えず
その日その日を必死に生きている人物だと分かり、自分の目指す
道だと考えるが・・・

オメダのサイフを盗み、他の作業員達の給料をピンハネ、妻子
が居るのに家には全く帰らず、酒と博打で金を使いまくる。
そんな人物に対して、良い人だと言ってみてもなんの説得力も
なく、その日その日を本当に精一杯生きているのか?という
感じばかりがする。

カースケの生き方はなかなか理解するのが難しい。
人間は神様ではなく、多少欠点が有ってもダメだと言えるのか?
とするけど、上村を見ればダメでしょうと言えるような気がする。

カースケにしても勉強しているオメダの前に邪魔する様に
現れ、まさにやりたい放題。紀子の家にいき、これまた邪魔して
喜ぶ姿。悩んでいる洋子の前でご飯を奢ってくれという辺り
は流石にそれは無いなと思うところがあった。

他人とは違う人生を歩むことの難しさを感じるね。
カースケも決して働いていない訳ではないだけに、否定ばかり
は出来ないところもある。どこまでそんな人生を貫くことが
出来るのか。

津村浩介 …… 中村雅俊 (カースケ、修学院大学)
中谷隆夫 …… 田中健 (オメダ、修学院大学)
熊沢伸六 …… 津坂まさあき (グズ六、紀子の彼)
山下洋子 …… 金沢碧 (バスケ部のマネージャー)
中谷真弓 …… 岡田奈々 (オメダの妹)
中谷美保 …… 八千草薫 (オメダの母)
竹内紀子 …… 上村香子 (グズ六の彼女)
竹内健太郎 …… 北村和夫 (紀子の父)
竹内綾子 …… 津島恵子 (紀子の母)

谷昌彦 …… 穂積隆信 (世界教育販売・営業部長)
野中順子 …… 丘淑美 (クズ六の同僚)
森田和子 …… 関谷ますみ (クズ六の同僚)
山下茂夫 …… 瑳川哲朗 (洋子の父)
山下幸子 …… 小林千登勢 (洋子の母)

坂田大五郎 …… 名古屋章 (たちばな荘の大家・食堂いろはの主人)
坂田奈美 …… 水沢有美 (大五郎の一人娘)
浜田大造 …… 森川正太 (ワカメ、浪人生"たちばな荘")

植村 …… 植木等 (富士港商事)

本山可久子、寺島信子、永井譲滋、須永慶、渋田欣也、
堤昭夫、広橋すみれ、土部歩、松川勉、矢島洋子、郷浦澄人
中江真司


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