俺たちの旅 (1975年度10月期・日曜20時枠) 企画：岡田晋吉 プロデューサー：中村良男、奈良邦彦、山本剛正 脚本：鎌田敏夫(1)(2)(4)(5)(6)(7)(10)(14)(18)(19)(20)(23)(25) (27) 畑嶺明(8)(9)(11)(15)(21)(24)(26)、桃井章(3)(5)(12)(17)(22) 水木凡(13)、剣持亘(16)、野瀬州(26) 監督：斉藤光正(1)(2)(5)(6)(11)(12)(15)(16)(18)(19)(24-26) 出目昌伸(3)(4) 小山幹夫(13)(14)(22)(23)、土屋統吾郎(7)(8)(20)(21)(27) 恩地日出夫(9)(17)、大森健次郎(10) 音楽：トランザム http://www.bs-j.co.jp/oretachinotabi/

第27話 うちの嫁さんチョコちゃんなのです
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紀子は買い物の帰りに、公園でグズ六と似たコートを着たサラ
リーマンを見かけ、後ろから抱きつく。しかし完全に人違い
だった。謝罪してその場を立ち去るが、男はいつまでも紀子の
後をつけてくる。紀子は食堂いろはに入り助けを求める。
すると男も入ってくる。男によると、この人がいきなり抱きつ
いて来たのだと告げ、何故こんな綺麗な人が抱きついてきた
のか気になったという。グズ六と間違えたことを説明する。

夕食はグズ六の家で紀子のちらし寿司を振る舞われることにな
る。カースケとオメダだけでなくワカメも食べに行く。
カースケはグズ六を見ると、先ほど紀子が公園で男の人と抱き
ついていた事を語る。慌てるグズ六を見てカースケはその
リアクションが見たかったのだとしてからかっただけだと告白。

紀子のちらし寿司が振る舞われるが、みんな美味しいとは言い
ながら少し酢の味が足りない事を指摘。それを聞いたグズ六は
文句があるならば今すぐに帰れと追い出そうとする。みんな
食べていく家に体がポカポカしだしたと語る。ワカメはまるで
酔ったかのように歌い始める。
カースケはちらし寿司を見て死んだ母を思い出すとして、紀子
の顔を凝視する。その姿にグズ六は嫉妬する。

三人は帰宅するもまるで酒を飲んだかのようだった。
紀子はみんなが帰宅した後、グズ六にちらし寿司は美味しかった
か?と尋ねる。グズ六は美味しかったとするが、お酢と酒を
間違えたみたいだと語る。紀子は今まで一つ隠していた事が
有るとして、学生時代の自分のアダナは、チョコちゃんだった
と語る。名前の由来はオッチョコチョイのチョコちゃんだと
告げる。

翌日、大五郎は娘の奈美に見合い話が有ることを語る。
荒川のおばさんからの話で、もう引き受ける事を話してしまっ
たという。しかし奈美はまだ24歳だとして、結婚はしたくない
と告げる。ワカメは見合い写真を見て、目つきがたれ目でよく
無いという。タレメの男はろくな人がいないと言うと、近くで
聞いていたカースケは俺のことかとワカメをはり倒すのだった。
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奈美がお見合いすることになる。
その付添人として紀子が買って出ることになるが、彼女は
見た目とは違い、相当オッチョコチョイな性格をしており、
案の定見合いの会場を間違えてしまう。再度彼女は相手方の
松村に説明し、奈美と逢って貰う事になるが・・・

今回は珍しくカースケらの物語ではなく、奈美と紀子の話
だった。

奈美が関心の無いフリをしてきっちり見合いの写真を見ていたり
するところなど可愛い部分も有ったりするが、果たして奈美の
見合い相手は彼女にふさわしいものなのか。

カースケがやたらと紀子に肩入れしていたり、ワカメは奈美の
見合い話をぶちこわそうとして嫌な口を叩く中で、奈美自身は
自分以上にけちな相手の松村に思いを寄せていく。

不動産の件を松村が指摘した辺りからかなりきな臭さを感じる
ものが有ったし、書類などを揃えてきっちりするも、逆に常識
を疑うような姿があった。何よりもオヤジさんの大五郎が気に
入っていない縁談をカースケたちが進めるはずもないかな。

ただ本人の意思が優先されるべきところを周りがかってに振り
回してしまった印象も強く、少々微妙な所があるのも確かだ。

書類などでは図れない人の感情や愛に着眼点を起き、結婚が契約
だけのものではないことを上手く主張する物だった。