俺たちの旅 (1975年度10月期・日曜20時枠) 企画：岡田晋吉 プロデューサー：中村良男、奈良邦彦、山本剛正 脚本：鎌田敏夫(1)(2)(4)(5)(6)(7)(10)(14)(18)(19)(20)(23)(25)(27)(30) 畑嶺明(8)(9)(11)(15)(21)(24)(26)(29)、桃井章(3)(5)(12)(17)(22)(29) 水木凡(13)、剣持亘(16)、野瀬州(26) 監督：斉藤光正(1)(2)(5)(6)(11)(12)(15)(16)(18)(19)(24-26)(28)(29) 出目昌伸(3)(4)、小山幹夫(13)(14)(22)(23)(30) 土屋統吾郎(7)(8)(20)(21)(27)、恩地日出夫(9)(17)、大森健次郎(10) 音楽：トランザム http://www.bs-j.co.jp/oretachinotabi/

第30話 ふられ男が旅に出ました
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カースケは一人待ちぼうけ。
洋子と待ち合わせしていたが、今日は来られないかも知れない
事を予め言われていたのである。酒を飲んでアパートに戻ると
オメダはカースケが落ち込んでいることに気がつく。洋子に
フラれたというカースケ。オメダは恐らく彼女も忙しいのだろ
うと告げる。
そんな中ワカメがやってくる。ワカメは東大を諦め、今日から
金儲けをすると言い始める。自分を裏切った東大に見返すのだと
言う。金儲けとは、田舎の野菜の産地直販を考えているのだと
いう。生産地ではあれだけ安いのに、手元に来ると高くなる
という。カースケはワカメに実家は何処なのか?と尋ねると、
山梨の身延山/下部温泉だというと、カースケは明日早速行こう
と告げる。

ワカメと二人旅。
電車に乗るカースケはそこで女性の二人組に声を掛ける。
彼女たちに付いていこうとするカースケ。

その頃オメダは昼休みを利用して洋子を呼び出す。
どうしてカースケとの約束をすっぽかしたのか?会社の人と
食事が有り私だけ抜け出せなかったという洋子。アイツは凄く
落ち込んでいたという。洋子は現在ドキュメンタリーの仕事
でNBSの先輩・矢沢に面倒を見てもらっていることを告げる。

カースケは別の女性に声を掛ける。
英語の本を読んでいて、白い帽子を被った清楚な女性。
声を掛けようとするとワカメはそれを止める。ワカメによると
彼女は浜田玲子で従姉妹だという。同じ高校/太陽学園出身で
彼女は一発で東大に合格するも、そこには行かずに地元の短大
に行ったのだという。
カースケは玲子に話しかけると、彼女は新婚旅行を途中で抜け
出してきたという。しかし私のプライバシーを話す必要はない
として、詮索するカースケたちの追求を逃れてタクシーに乗って
帰宅してしまう。彼女は白い帽子を落としていく。
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カースケは洋子からの待ち合わせをすっぽかされて意気消沈
する中、ひょんな事からワカメの実家に行くことになる。
ワカメの実家では、ワカメが以前東大に合格したと勘違いして
報告していたことで、両親は肩身の狭い思いをしていること
を知る。

カースケの洋子に対する気持ちが分かるようなエピソードだった。

学生時代と社会人に於ける環境の違いから、それぞれの人物が
変わりざるを得ない状況があり、それでもオメダにとっては
洋子のカースケへの愛情が変わらないで欲しいと願う。

カースケとワカメのエピソードだったこともあって、オメダ
と洋子は辛うじて出てきたけど、グズ六に関しては全く
登場する事がなかった。

ワカメの田舎で出会う女性・玲子とアヤ子の姉妹。
玲子が我が儘に育ったためにカースケの一撃が彼女の心を
捕らえて放さない展開だったと思うけど、玲子のプライドが
最後の手紙に現れていた。あの手紙を書かせた時点で主導権は
カースケに有りそうだけどね。

ワカメの両親が、息子の東大合格の誤報を受けて肩身を狭くして
いるところでもカースケが大胆に町人たちに公表することで
一気に問題は解決に向かう。本人達にしてみればこれまで悩んで
居たことだろうに、カースケがあっさりと解決してしまう所は
なかなか清々しいところかな。