俺たちの旅
(1975年度10月期・日曜20時枠)

企画:岡田晋吉
プロデューサー:中村良男、奈良邦彦、山本剛正
脚本:鎌田敏夫(1)(2)(4)(5)(6)(7)(10)(14)(18)(19)(20)(23)
(25)(27)(30)(32)(34)(37)(39)
畑嶺明(8)(9)(11)(15)(21)(24)(26)(29)(31)(35)(36)(38)(40)
桃井章(3)(5)(12)(17)(22)(29)(33)
水木凡(13)、剣持亘(16)、野瀬州(26)(38)
監督:斎藤光正(1)(2)(5)(6)(11)(12)(15)(16)(18)(19)(24-26)
(28)(29)(32)(33)(37)(38)
出目昌伸(3)(4)、小山幹夫(13)(14)(22)(23)(30)(31)(36)
土屋統吾郎(7)(8)(20)(21)(27)(34)(35)、
恩地日出夫(9)(17)、大森健次郎(10)、木下亮(39)(40)
音楽:トランザム

http://www.bs-j.co.jp/oretachinotabi/



第40話 やさしさだってあるのです
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カースケたちは子供達に勉強を教える。
しかし一夜漬けではなく毎晩のように徹夜して勉強させるのを
見て、カースケはこんな仕事はやっていられないとして出て行
ってしまう。
最近仕事が減っていたので、何とか町会長の家で仕事をすれば
仕事が入ってくるだろうと思っていたグズ六達は、カースケの
勝手な行動に激怒する。罰として明日、5時から依頼されている
八百屋の仕事をカースケ一人に担当して貰うという。

翌日ワカメに無理矢理起こされ、依頼のあった八百屋
"八百修"
へ向かう。するとそこで働いているのは美人の女性・
石井明子
だった。父が病弱なために現在一人で仕事をしているという
彼女に、カースケは途端に元気になる。
一緒に市場まで野菜を仕入れに行くと、店番でも途端に張り切
る。ワカメが手伝いに来るも、ここは自分一人で良いという
カースケ。一緒に働いている明子の姿を見て、ワカメは事情を
察する。制裁のつもりだったのにカースケが喜んでいるのでは
そうなっていないと呟く。

翌朝も八百屋へ来ると、明子は過労で目眩を起こす。
カースケは仕入れには一人で行くとして、自転車で荷物を往復
して運ぶ。
しかしカースケが全ての荷物を運び終えて店に来ると、明子の
義父から仕入れたグレープフルーツが腐っており、現在明子は
常連客に返金に行っているという。カースケは自分の落ち度だ
として明子の元に行くと、逆に彼女からは感謝される。
八百屋にとって新鮮さは命だから傷物だけは売れないという。

仕事を終えると明子かカースケを夕食に招待する。
義父は夜になるとすぐに寝てしまう為に、いつも一人で食事
をしているという。カースケはまるで新婚みたいだとして
喜ぶ。

アパートに戻るカースケは、明子の事ばかり考えて上の空だ
った。優しくて思いやりがあり理想の彼女。
それを聞いたオメダたちはまさか本気じゃないだろう?とするが
カースケには明子しか見えていなかった。

翌日にもカースケは一人で八百屋に行く。
すると一緒に働いている際に、明子が突然男性の姿を見ると
店から飛び出して男を追いかけていく。
明子はその日店を早く閉めて気張らしをしようと告げ、カースケ
をバーに誘う。カースケは彼女のことが気になり事情を尋ねる
と、酔った彼女は自分は結婚している事を告げる。
しかし旦那の
義夫は一年前に置き手紙を残して家を出て行った
という。最近この界隈に戻ってきている噂を聞き、女の人と
居るとの噂があるとのことだった。

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カースケは仕事の依頼を受けた八百屋の女性・石井明子が
あまりに美人で働き者で有る姿に一瞬で惚れてしまう。しかし
彼女は既婚者であり、一年以上前に消息が途絶えた夫が居る
事を知る。

相変わらず惚れやすいカースケの姿があった。

こんな状況の中で救い出してあげたいとする男性心をくすぐる
様な女性の姿があり、カースケとしてもその気持ちに耐えられ
ず、出会って間もないのに一緒になる事を決めていく。

洋子という存在があるにも関わらず、カースケの女性関係に
於けるいい加減さが浮かび上がり、結婚しても尚、カースケの
生き方を貫くならば、女性関係には相当苦労しそうな感じがす
る。

カースケがここを出て行くとするときの取り残された三人の
ちょっぴり寂しげな姿が印象的だけど、いつかそうなる日が
来るんだろうね。

当初は辞めた方が良いとしていた三人も、酔っているカースケ
の姿を見た事で、逆に好きにすれば良いとしたことで、今度
はカースケ側に離れ惜しい気持ちが芽生えてしまったのか。

丘みつ子さんは意外と変わっていないなという印象だけど、
寺田農さんはかなり若かったな。


丘みつ子さん役の女性が乗っているダイハツのハイゼット?

津村浩介 …… 中村雅俊 (カースケ、修学院大学)
中谷隆夫 …… 田中健 (オメダ、修学院大学)
熊沢伸六 …… 津坂まさあき (グズ六、紀子の彼)
山下洋子 …… 金沢碧 (バスケ部のマネージャー)
中谷真弓 …… 岡田奈々 (オメダの妹)
中谷美保 …… 八千草薫 (オメダの母)
竹内紀子 …… 上村香子 (グズ六の彼女)
竹内健太郎 …… 北村和夫 (紀子の父)
竹内綾子 …… 津島恵子 (紀子の母)

谷昌彦 …… 穂積隆信 (世界教育販売・営業部長)
野中順子 …… 丘淑美 (クズ六の同僚)
森田和子 …… 関谷ますみ (クズ六の同僚)
山下茂夫 …… 瑳川哲朗 (洋子の父)
山下幸子 …… 小林千登勢 (洋子の母)

坂田大五郎 …… 名古屋章 (たちばな荘大家・食堂いろはの主人)
坂田奈美 …… 水沢有美 (大五郎の一人娘)
浜田大造 …… 森川正太 (ワカメ、浪人生"たちばな荘")
桜井時江 …… 結城美栄子 ("たちばな荘"住民)


石井明子 …… 丘みつ子 (義夫の妻)
石井義夫 …… 寺田農 (一年前に家を出て焼き物をする)
町会長 …… 加藤和恵 (子供達の家庭教師を依頼)
石井 …… 小栗一也 (八百修の主人)


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