探偵物語
(1979年9月18日から1980年4月1日・全27話)
(火曜21時枠・日テレ)

企画:加藤教夫、黒澤満
監督:村川透(1)(2)、西村潔(3)(4)(6)、澤田幸弘(5)(7)
脚本:丸山昇一(1)(5)、那須眞知子(2)、佐治乾(3)(4)(6)(7)
柏原寛司(6)
プロデューサー:山口剛、伊藤亮爾、柴垣達郎
原案:小鷹信光
音楽:SHOGUN
音楽監督:鈴木清司
オープニングテーマ:「Bad City」 by SHOGUN
エンディングテーマ:「Lonely Man」 by SHOGUN





第7話 裏街の女
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電話を受けて美容室に行く工藤は、そこのオーナー、芦川志津
から人を探して欲しいと頼まれる。工藤は捜査費用として、
夜間は2割り増し、必要経費はその都度貰う事を語り、前金で
5万円を請求。志津は経費は明細書を出してくれと要求する。
探しているのは、トルコ帰りの客で店の看板を壊した
池田正吉
だという。住所と経済的な事情を調べて報告して欲しいという。
弁償しなければ告訴するのだという。

工藤は店を出ると、女性が声を掛けてくる。
志津の娘で現在大学生の
芦川亜紀だった。亜紀は工藤に母親
から幾ら貰ったのか尋ね、5万円だと知ると、自分は池田の居
場所を知っているので半額くれないかと話を持ちかける。
それを断ると亜紀は一万円でも良いので取引して欲しいと頼む。
池田は
廃品業を営んでおり、近くの店"尾張屋"という食堂に
聞けばすぐに居場所を教えてくれるだろうとの事。
取りあえず工藤は前金として千円渡し、その情報が本当ならば
9千円払うという。

工藤は尾張屋にいくとそこの料理人である
江原から話を聞く。
しかし江原はこの界隈の人間は、ワケアリの人が多いので嗅ぎ
回られる事を嫌がね人が多いとして忠告する。池田は裏の
廃品場にいるという。
教えられた場所に行くと、
池田正吉商店と看板に書かれた場所
が有った。中に入ると突然池田は工藤を襲いかかってくる。
誰が脅されたからといって金を払うかという池田は、酔っており
手の付けられない状態だった。工藤は取りあえず一時退散する。
工藤は争った際には血が付着したためにハンカチで血を拭き取
る。

工藤は亜紀に残りの9千円を払う。
亜紀は大学生の彼氏・
植木が来たので出て行ってしまう。
亜紀は工藤のことをおじさん呼ばわり。工藤は自分が30歳で
有ることを改めて感じる。

二人の刑事・服部と松本は工藤の事務所にやってくる。
彼の服の中から血の付いたハンカチを見つけ工藤に任意同行を
求める。DNA検査をした結果、工藤のハンカチには殺された池田
の血痕が付着していたのである。志津に頼まれて殺害したのだ
ろう?とし、池田は小金を貯め込んでいたという噂があったので
それを奪ったのだろうと工藤を問いつめる。毛髪と血痕が
一致している事を告げ犯人ではないかと責めると、工藤は弁護士
を呼べと叫ぶ。

ニュースを見ていた
相木政子は工藤が殺人の容疑者として捕まって
居ることを知る。相木は服部刑事の元に電話すると、工藤と
話をする。しかし工藤は相木など弁護士として頼りない事を
告げると、相木は発憤し、自分が本当に頼りないかどうか証明
してやると事件を担当する。

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■今回の依頼人は女性

美容院で働いている女性・芦川志津が依頼人。
看板を壊した男性・池田正吉に弁償させたいのだという。
しかし5万円の調査費を払う暇があるのならばその金で直せば
良いだけのこと。果たしてどんな意図があるのか。

■また工藤の訪れた先で殺人事件

工藤が必ず事件に巻き込まれる流れが出来ている。
今回は工藤は留置所で閉じこめられているので捜査はできない。
変わりに現れるのは、なんと弁護士でボインの相木政子。
第3話「危険を買う男に登場したのに続き二度目の登場だ。

■池田とは一体何者なのか

小金を貯め込んでいるという噂のある男。
ベッドの下に相当な大金が入っていたので驚いた。
池田は前科が有り、志津とは20年前に工場で同僚だった人物
だと判明する。

■池田と会っていた女性とは?

ドヤ街の一人・尾形がたまたま池田と会う女性を目撃していた。
女は香水のニオイと、ディズニー/ミッキーの時計をしていた。
果たしてそれが志津なのか?
尾形の嗅覚によってそれらが判明していく。

■亜紀が池田と会っていた。

なんと援助交際して金を貰っていたという。
その後分かるが、池田は亜紀の父親だと言うことで、一瞬
かなりヤバい状況が頭を過ぎる。
しかも亜紀は産婦人科に入院している事が判明。
お腹の中の子は池田なのかと思わせるも実際には、彼氏の
植木の子を妊娠して、その子を堕ろす金が欲しかったみたいだ。

■池田を殺害した犯人は?

政子は一度4人の男達に池田家で襲われたが、その際に江原
の動きが不自然だったという事で、彼を問いつめていく。
刑事や工藤と結託しているのかと思ったけど、政子が襲われた
際に助けたのは、なんと4人の男達だった。
その中の一人にタコ八郎さんが居た。懐かしい。

■工藤の手錠抜け

なんだかやたら前話からこの芸当が見られるようになったね。
そしてヒゲの松本刑事と工藤のやりとりが面白くなってきたな。
基本的にやっぱの工藤の行動は面白い。今回の展開の中でも
相手に脅されたかと思えば警察を呼ぶフリをして相手が逃げた
所で逃げるのかと怒鳴ってみたり・・・

工藤俊作 …… 松田優作 (探偵)
服部 …… 成田三樹夫 (刑事)
ナンシー …… ナンシー・チェニー (俊作の隣人の女性・モデル)
かほり …… 竹田かほり (俊作の隣人の女性・歌手志望)
松本 …… 山西道広 (刑事)

初代イレズミ者 …… 野瀬哲男
サブロー …… 庄司三郎 (バーテン)
ダンディー …… 重松収 (情報屋・ビリヤード場)
風俗嬢 …… 三原玲奈、真辺了子、平田弘美
京子 …… 橘雪子 (トルコ"迎賓館")
飯塚 …… 清水宏 (骨董品屋・情報屋、映画好き)


芦川志津 …… 赤座美代子 (美容師)
芦川亜紀 …… 舛田紀子 (娘)
池田正吉 …… 草薙幸二郎 (廃品回収、父)
相木政子 …… 倍賞美津子 (弁護士)
江原 …… 梅津栄 (尾張屋の店主)
ネズミ …… 丹古母鬼馬二 (髭の男)
片山 …… たこ八郎 (薄ら髪の男)
植木 …… 若杉透)亜紀のボーイフレンド
尾形 …… 広田正光 (ドヤ街の男)
岸田 …… 加藤茂雄 (ドヤ街の男)
トルコ嬢 …… 沢木美伊子
小さな美容院の経営者 …… 矢野泰子

賀川修嗣、西井郷博


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