探偵物語 (1979年9月18日から1980年4月1日・全27話) (火曜21時枠・日テレ) 企画：加藤教夫、黒澤満 監督：村川透(1)(2)(14)(15)、西村潔(3)(4)(6)(11) 澤田幸弘(5)(7)(9) 長谷部安春(8)(10)、加藤彰(12)(13) 脚本：丸山昇一(1)(5)(11)(13)、那須眞知子(2) 佐治乾(3)(4)(6)(7)、柏原寛司(6)(15)、中島紘一(8) 宮田雪(9)、白坂依志夫(10)、和久田正男(12)、那須眞知子(14) プロデューサー：山口剛、伊藤亮爾、柴垣達郎 原案：小鷹信光 音楽：SHOGUN 音楽監督：鈴木清司 オープニングテーマ：「Bad City」 by SHOGUN エンディングテーマ：「Lonely Man」 by SHOGUN

第15話 脅迫者
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工藤は電話で探偵としての依頼があり神宮球場で依頼人と待ち
合わせる。球場の入り口で待っていると突然角材が頭上から
降ってくる。工藤は角材の落ちてきた場所へと赴くと、一人の
男・田端三男が突然襲いかかってくる。偶然にしてその攻撃を
交わした工藤のことを田端は気に入り、気に入ったと告げ、
100万円出すので仕事を手伝って欲しいという。工藤はそんな
うまい話はないと考え断り帰路に就く。

ナンシーとかほりは工藤にパチンコの景品のお裾分けをして
いる中、ナンシーから工藤宛に手紙が届いている事を聞く。
中を開けてみると中には5万円の現金と鍵を暫く預かって欲しい
と書かれた手紙が入っていた。差出人は簡易旅館・香風荘に
滞在している田端からだった。

工藤は鍵を返しに香風荘にいくと管理人から、田端ならば今、
"正(まさ)"という飲み屋に居るという。飲み屋を尋ねると、
田端は飲んでいた。工藤はすぐに用事を済ませて帰ろうとする
が、田端は仕事の話はしないので一杯付き合って欲しいと頼む。
しかし田端は工藤に対して、デカイ仕事があるので二人で手を
組もうと告げ、最低でも5千万円は手にはいるという。工藤は
断り帰ろうとするが、突然田端の前に三人のヤクザ・宮下、
中尾、小西が現れる。工藤は関係ないとして一人帰ろうとする
が、田端はあれは俺の相棒だと言ったことから、工藤もヤクザ
から追われるハメになる。工藤はなんとか逃げるが田端は
捕まり車で連行される。

工藤は田端の事について居酒屋"正"の大将から話を聞く。
詳しくは知らないが新聞記者をしていたという。新聞社に
行き事実確認をすると、確かに記者をしていたが、いい加減な
男なので関わらない方が良いと言われる。代議士から金をせびり
その金をスナック"渚"の礼子という女性に貢いでおり、奥さん
にも逃げられたヤツだという。

工藤は鍵を返すために礼子を訪ねると、田端が拉致された事
を知り、工藤に探偵ならば彼を捜してくれと依頼される。
私にとってあの人はとてもいい人だと言われる。

工藤は田端を拉致した車のナンバーを照会して所有者を割り出
す為に陸運局に電話して所有者を割り出す。すると森岡商事
名義の車だと分かる。森岡商事を密かに偵察すると、なんと
その事務所を服部や松本が監視しており工藤は二人に何の目的
で来たのか問われる。自分は男に、或る物を預かって欲しいと
頼まれたが、それが何かを知る前に森岡商事の社員に連れ去ら
れたのだと語る。

工藤は森岡商事から車が出て行くのを見ると尾行する。
すると森岡商事のビル建設予定地に入っていく。工藤は入り口
で止められてしまい仕方なく引き下がるしかなかった。
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■工藤はデカイ仕事に興味はない

デカイ仕事ほどリスクが高いからなんだろうけど、今回の
田端によって、工藤は相当危ないヤマに関わることになって
しまった。工藤がヤクザから田端を取り戻しに行く際にダイ
ナマイトなんて持ち出したけど、何処からそんなものを手に
入れたのだろうか。工事現場に落ちていたのか?

■田端と工藤の凸凹コンビ

冒頭で田端がテストとばかりに工藤を木片で殴り飛ばそうと
するも面白く避けるシーンが有った。

またヤクザから逃げる際に、入れ替わり立ち替わりするような
形でヤクザの追っ手から逃げるシーンは笑えるものが有った。

■切ないクリスマス

クリスマス時期なのか、ドラマの途中でもクリスマスソング
が流れるシーンが多々あり、最後はクリスマスパーティーで
締めくくられた。工藤のアパートの周りに一人の謎の男が居る
けどあれは誰なのか?

■服部と松本刑事との絡み

今回捜査する服部達とバッタリ遭遇するシーンが有った。
服部達も代議士汚職の件で嗅ぎ回っていたのだろうか?
今回は珍しく服部は情報料として500円札をちらつかせていた。
500円が札というのが時代を感じさせる。
因みに500円硬貨が発行されたのは1982年からの様だ。

■田端がしようとしていた事

岡部の政治生命を絶とうとするのが目的だったようだ。
何故そこまで拘ったのか。
記者人生を狂わせた何かが有ったのだろうか。
わざわざ自分の身を犠牲にして証拠を取らなくても日記だけで
決め手になるという事は出来なかったのだろうか。