気分は名探偵
(日本テレ土曜21:00 - 21:54枠/1984年10月6日から1985年3月30日)

プロデューサー:山口剛、菊池昭康
脚本:宮田雪、石原純一、岸田理生、柏原寛司、田村多津夫、金子裕
演出:高井牧人、河野和平、水島総、梅谷茂、新沢浩、中山史郎
音楽:羽田健太郎
主題歌:「人魚の誘惑」 唄:水谷豊





第1話 夢野圭介絶体絶命!!(前篇)
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雨が降る中、バッグを持つメガネの男性・吉原建作は白い車に
乗る4人の男たちによって襲われる。死ぬ直後、吉原は津村浩三に
助けを求める。浩三は何処に居るのか場所を言ってくれと
電話で訴えるが・・・

吉原は亡くなり、教会では葬式が行われる。
吉原の家族、親類、友人たちが最後の別れに集まる中、最後列
には見慣れない白いスーツを着たものたちがいた。

一方夢野圭介は、吉原探偵事務所を訪ねる。
ドアが開いていたので中に入ると、突然白いスーツを着た二人
組によって襲われる。そこに吉原家の娘・かおりがやってくる
と泥棒だとして叫ぶ。白いスーツの二人組は逃げていくが、
圭介のことも一瞬泥棒かと勘違いするかおりだが、事情を語り
自分は吉原に会いに来たものだと語り、お父さんの知り合いで
あるとつげる。
吉野家の面々が集まる中、自分は今日から吉原の助手として
働く事になっていた夢野圭介だと説明する。

聖子たちは事務所が荒らされているのを知って何か盗まれた
ものはないか調べるが、金庫は無事だった。金目のものも
盗まれた形跡はないという。葬式の留守を狙うなんて酷い奴ら
だとするが、一同に警察が来るまで何も触れないようにしよう
とつげる。自宅も狙われている可能性があるとして一同家に
戻る。圭介はそこで初めて吉野が亡くなったことを知る。

喫茶店では、吉野家に入った泥棒の件を話し合う。
何も盗まれなかったことは不幸中の幸いだとつげるが、一体
何の為に事務所を荒らしたのかと疑う。かおりが顔を見たので
時期に捕まるハズだという。
一方建作の弟で弁護士をしている良平は、どうも兄の死の件で
疑問があると言い始める。死因は心筋梗塞で有り、原宿の路上で
倒れて、近くにいた津村浩三がタクシーの乗せて友人の病院に
行ったとされているが、何故その時に救急車を呼ばなかったのか
ということだった。浩三は建作自身が友人の医者の元に連れて
いくよう要求したのだと反論し、俺は建作の友人だと浩三は
反論する。占い師をしているマリー池田は、所長はビルの中で
倒れたとでているとして水晶玉を観ていた。浩三は本当に路上
で倒れたのだとつげる。浩三は姉に気があるからではないか
とする良平に対して、お前こそ義姉の聖子さんに下心がある
のだろうとつげる。
圭介は浩三は何者なのかと問うと、津村の叔父で接骨院を
している人だという。
マスターは所長には20万円貸していた事を告げると、荒木紀信
もまた5万円を貸しているという。明子もまた1万円貸している
事を告げ、みんな借用書を持っていた。そこに聖子が現れると、
なんでパパは私に内緒でそんな大金を借りていたのかと疑問に
感じる。良平は浩三が金のことを知っているだろうとして、
再び言い争いになる中、かおりはこんな時にケンカは止めて
欲しいと語る。

圭介は帰宅すると、彼女である草間緑から子供が出来たことを
知らされる。本当に出来たのか?と問うと、だからこそ私は
私の叔父の商事会社にあなたが就職して欲しかったのだと語る。
おじさんはずっと面接にあなたが来るのを待っていたのだと
いう。圭介は籍を入れようかとするが、緑はアナタがしよう
としている探偵の仕事がどういうことかを知っているのかと
問う。浮気調査とか家出人捜査みたいなことをするだけだとす
ると、緑は他人の秘密を探る様な仕事は辞めて欲しいと語る。
しかし圭介は予備校で働いていた際に、吉原からは色々と
面倒を見てもらったのだとして、弟の様にかわいがってもらっ
たのだと語る。緑は安定した仕事に就くためにも伯父さんの
元で働くか、理事長を殴ったことを謝罪して予備校の方に
戻って欲しいと語る。吉原が亡くなったのであれば、もう探偵業
に拘ることはないのではないかというもの。しかし圭介は
自分の夢は小説家になることであり、その為には探偵の経験を
して起きたいのだと語る。
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「事件記者チャボ!!」の次に放送したテレ玉のドラマ枠。
ここの所、テレ玉も世間からの風潮に押されてのことなのか
毎日放送していた韓国ドラマ枠が一気になくなり古いドラマ
が放映している。

80年代のドラマってなかなか見た事が無いので放送してくれる
のはホントに嬉しい。CSの専門チャンネルに入るほどの優先度
は高くないのだけど、週に一本、二本くらいは80年代のドラマ
の放送を継続して欲しいな。

さてドラマとしては、まだ始まったばかりなので正直よく
分からない。元々の放送では2時間枠で初回の放送をしたので
再放送枠で放送すると前後半で分割されている。

何よりもチャボで共演した水谷さんと藤岡さんがここでも
共演しているところは嬉しいのだけど、まだこの先どうなって
いくのか分からない。
水谷さんはチャボの時には蘭さんとの共演だったけど、今回
はなんと岡江さん。当時水谷さんが如何に売れていて、美味しい
役所を持っていったんだなぁと。

設定はかなりぶっ飛んでいる。
主人公の圭介は元は予備校の講師で、理事長を殴って辞めた
とある。そして当時お世話になった吉原さんからの薦めで
彼が経営する探偵事務所の助手として雇われたとのことだ
けど、吉原自身どういう経緯で探偵になったというのかな。
祖父の時代から探偵稼業をしているって感じの役柄だった
けどね。

吉原が何故亡くなったのか。
黒い集団と白い集団がこぞって吉野が作成したとする報告書
を巡って争っているようで、殺される程のものだから余程の
ものだろうけど、何処か襲ってくる敵はショッカーっぽい
レベルのコメディチックな相手である。
今では殆ど無くなったカースタントシーンも当時のドラマ
らしい描写で、一般道から一気に人気のない空き地や公道
に切り替わるというところは日本の道路交通法の影響なんだ
ろうけどね。
ただこの時代、比較的ゲリラ的な撮影なのか、遠方からの
ショットで雑多な人混みに紛れ込んで演じるシーンっていう
のが結構ある。雪路さんと水谷さんが帰り道に駅前でシースルー
な服を着ているシーンなど、一歩間違えれば混乱しそうだ。

ちょっと俳優に関してはまだ良く知らない人も居るので
どの役に該当化する人なのか分からないことも多い。
船越さんが若いところが驚いたのと、佐野量子さんを
久しぶりに見た気がする。


夢野圭介 …… 水谷豊
吉原聖子 …… 朝丘雪路
草間緑 …… 岡江久美子
八田利男 …… ケーシー高峰
加納礼 …… 草野大悟
マリー池田 …… 順みつき (占い師)
荒木紀信 …… 船越栄一郎
大藪邦彦 …… 片桐竜次
吉原かおり …… 佐野量子 (娘、高校2年生)
津村明子 …… 一氏多佳美
倉田早苗 …… 岩本多代
吉原良平 …… 財津一郎
津村浩三 …… 藤岡琢也

北野順子 …… 田島令子
吉原建作 …… 塚本信夫
佐伯 …… 天本英世
河野昌一郎 …… 北原義郎
河野保江 …… 八木昌子
秋田 …… 丹古母鬼馬二
牧師 …… 大月ウルフ
タクシーの運転手 …… 西尾徳
福島 …… 南雲佑介
山形 …… 若尾義昭
若山 …… 奥村季久
宮城 …… 原田高司
山倉 …… 中屋敷鉄也
小野 …… 田原千之石
前田 …… 折尾吉郎
高木 …… 藤原益二
北野ケタル …… 原慎一郎


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