愛の嵐
(1986年・フジテレビ昼ドラ)

原作:「嵐が丘」(エミリー・ブロンテ)
企画:出原弘之
音楽:坂田晃一
脚本:大久保昌一良、白井更生、下飯坂菊馬、清水曙美
演出:山本隆則、松生秀二、福田真治、小野俊和、花堂純次
プロデューサー:松村明、平野一夫、小野俊和


第2話

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孤児の子(以後、猛)は、伝右衛門について一緒に甲州の実家に
ついてくる。
翌日寒い中、一人で井戸の水で身体を洗い服を洗濯していると
寒い中そんな事をするのは辞めなさいと絹は声を掛ける。
猛は使用人達に色々と尋ねられる。猛は伝右衛門が来いと言う
ので仕方なく付いてきたと告げ、親の名前を言って見ろと言わ
れて思わず"琴子"だという。
長男の文彦はいつまで居る気だと猛を責める。絹は文彦のお古
の着物を猛に渡そうとするが、文彦は冗談じゃないとしてそれ
を取り上げる。するとそれを見ていて伝右衛門は、文彦に対し
て激怒する。この家に生まれたと言うことは、小作人達の
生活もまた背負うことで、地主の責任があるのだという。無数に
有る着物の一つも与えられない様では先が思いやられるとして、
お前から着物を渡してこいと命令される。

絹は文彦に同情し、猛の何処が気に入って連れてきたのかと
伝右衛門に尋ねる。すると勝ち気な性格は、死んだ息子の猛に
ソックリだという。特にあの目は猛そのものであり、年も同じ
8歳だと告げる。我が家は武田信玄の家臣を務めた家系であり
その血を継いだ由緒ある血筋を引いた猛と同等に扱わないで
くれという絹に対して、そんなつもりではない事を訴える夫。
このままだと家族がバラバラになるという妻に対してそんな事
は無いと伝右衛門は語る。

長女・ひかるの誕生日。使用人・小作人たちも集まりひかるの
誕生日を祝う。全ての人に祝福されるひかるを驚きと羨望の
眼差しで見つめる猛。

便利屋の銀次が三枝家にやってきたのを知ると、伝右衛門は
彼に頼み事をする。子供の身寄りを捜して欲しいというもの。
銀次は絹にも呼び出され、横浜の琴子の事について尋ねる。
何年前から夫とは関係があるのかという絹は、何も知らない
ようでは妻の務めが果たせないとの事。銀次はあくまで噂だと
前置きした上で、横浜の売れっ子でお座敷に上がっている彼女
と数年前から関係があるらしい事を告げる。銀次は連れてきた
子は二人の間に出来た子供ではないかと告げる。
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猛と文彦の関係

伝右衛門は息子だからと言って特別視はしない。
着物を与えなかった文彦に対して厳しく叱り飛ばす姿。
そして朝稽古と称して剣道を教える姿が有った。

伝右衛門と絹には長男・猛が居た。

ひかるが2歳の時に死んだと言っていたね。
その原因は何なのか。
そして猛と孤児の少年が似ていて気の強い一面が有ったようだ。

おねしょをしても堂々としている猛

昔の漫画とかアニメって子供のおねしょする布団をそのまま
干すようなシーンが有るよな。なんか久しぶりにそんな描写を
見た気がする。
お面を見て思わず震え上がってしまう猛にも意外と臆病な一面
が有る。

ひかるは猛と気が合う。

お兄ちゃんみたいだとしてひかる自身が猛と命名した。
それを聞いていた父・伝右衛門が猛と呼ぶようにみんなの前で
告げるけれど、流石に妻の絹は嫌そうな感じ。

80年代の日本のドラマ

こういう戦後の何もない様な時代背景がドラマの舞台になること
が多かったのかな。今の日本を舞台にしたドラマはアジア各国
では売れないけれど、この時代の何もない時代を描いた方が、
共感を持たれることが多いね。

伝右衛門の子供なのかどうか、直接問いただしたい妻

それを口にした途端、家族としての形が崩れるかも知れないと
して妻は不安な様子。そんな我慢の捌け口が猛に向かわなければ
良いんだけどね。

川端猛 …… 皆川鉄也 (孤児)
三枝ひかる …… 小泉朋子 (長女)
三枝伝右衛門 …… 中尾彬 (主人、甲州の大地主)
三枝絹 …… 江波杏子 (妻)
三枝文彦 …… 山本真二 (次男)

喜助 …… 江藤漢 (使用人)
トラ …… 千うらら (使用人)
コマ …… 長谷川純代 (使用人)
うめ …… 市川千恵子 (使用人長)

琴子 …… 奈良富士子 (横浜一人気の芸者)
銀次 …… 辻三太郎 (便利屋)
お竹 …… 安達秀子

ナレーション:中西妙子


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