愛の嵐
(1986年・フジテレビ昼ドラ)

原作:「嵐が丘」(エミリー・ブロンテ)
企画:出原弘之
音楽:坂田晃一
脚本:大久保昌一良、白井更生、下飯坂菊馬、清水曙美
演出:山本隆則、松生秀二、福田真治、小野俊和、花堂純次
プロデューサー:松村明、平野一夫、小野俊和


第3話

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うめはトラとコマが話していた内容を絹に伝える。
猛は二人に母親は琴子だと言っていたこと。琴子が旦那様の
優しさにつけ込んだのではないかと告げる。

一方猛とひかるは川で遊んでいると、そこに負傷した山鳥が
鳴いているのを目にし助けることに。ひかるは家の中にある
治療薬をこっそりと持ち出そうとするが絹に見つかってしまう。
絹は猛の元にクスリを持って行くと一緒に山鳥の治療をする。
そこで絹は猛に何故この家に来たのか尋ねる。親は何をしてい
るのかと尋ねるが知らないという猛。母親は芸者の琴子ではない
のか?と問うと、だとしたらどうするのか?追い出すのか?と
逆に質問仕返し来る。

絹が立ち去った後猛の元にうめがやってきて、この家を引っか
き回すつもりだろうがそうはさせないとして、旦那が帰る前に
出て行けと追い出そうとする。

猛は夜中に出て行く覚悟でオニギリを結んでいると、そこに
主人である伝右衛門が帰宅する。猛がオニギリを結んでいるの
を知ると小腹が空いていたとして一緒に酒を飲みながら食べる
ことに。伝右衛門は猛に酒を少しだけ飲ませていると、そこに
絹も起きてくる。

絹は伝右衛門と二人っきりになると、文彦が酒を飲んだときには
罰を与えるほど怒っていたのに何故、矛盾した行動をとるのか
と責める。すると逆に伝右衛門は、あの子は家を逃げ出すつも
りでオニギリを結んでいたのであり、何か出て行くような事を
言ったのではないかと尋ねるのだった。
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猛の件で絹は伝右衛門を問い詰める

なかなか言えずにいた絹だけど、不満が募ってついに貴方の子
ではないのか?と尋ねる。どんなに否定しても伝右衛門の事が
信用できないと言われ、あの子の事をなんとかしないと二人の
子を連れて里に帰らせて貰うと告げる。

絹は猛を嫌うけれど、邪険に扱うことはない。

こういう誠実さみたいなのはとても好感の持てる部分だ。
大抵何処の子か分からない子ならば、酷い言葉を投げかける
けれど、絹は良い家の出なので、必要以上に取り乱すような行動
に出ない。

猛という名前に込められた思い

絹にとっては旦那が訳の分からない子に猛という名前をつける
事に不安を覚えるよね。伝右衛門自身は、猛が愛しくて仕方が
なかったので似ている彼にそう呼んだと告げる。

ひかると文彦の猛を見る視線の違い

ひかるはホント猛によく懐いている。しかし文彦は、子供として
親の愛情に対する違和感を感じているのか、猛に対して反発心
を抱く。この辺は今後共に興味深い要素だね。

銀次が猛について調べてくる。

愛育園という孤児院で川端スケマスではないかとの事。
とても厳格な孤児院で脱走したのではないかというが・・・
しかし伝右衛門も愛人に猛を押しつけて、凄い人物だな。


川端猛 …… 皆川鉄也 (孤児)
三枝ひかる …… 小泉朋子 (長女)
三枝伝右衛門 …… 中尾彬 (主人、甲州の大地主)
三枝絹 …… 江波杏子 (妻)
三枝文彦 …… 山本真二 (次男)

喜助 …… 江藤漢 (使用人)
トラ …… 千うらら (使用人)
コマ …… 長谷川純代 (使用人)
うめ …… 市川千恵子 (使用人長)

琴子 …… 奈良富士子 (横浜一人気の芸者)
銀次 …… 辻三太郎 (便利屋)

ナレーション:中西妙子


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