愛の嵐
(1986年・フジテレビ昼ドラ)

原作:「嵐が丘」(エミリー・ブロンテ)
企画:出原弘之
音楽:坂田晃一
脚本:大久保昌一良、白井更生、下飯坂菊馬、清水曙美
演出:山本隆則、松生秀二、福田真治、小野俊和、花堂純次
プロデューサー:松村明、平野一夫、小野俊和


第4話

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猛を横浜の琴子の元に置いてきたハズだったが、突然彼は居な
くなったと横浜から電話が有る。一応警察にも届け出を出した
が孤児と言うことであまり取り合ってはくれない。伝右衛門は
銀次郎の情報網に賭けるしかなかった。
そんな伝右衛門の姿を見て、妻の絹は知り合いの川村が川崎の
警察署長になった事で連絡をつけるべきかと考えるが、うめが
それを止める。折角猛が出て行ったことで家族が纏まり初めて
いるのだからと告げ、奥様は人が良すぎると助言する。絹も
このままの方がいいかもしれないと考え直す。

友彦は友達を招いて軍人将棋で遊ぶ。絹はそんな息子達の為に
おやつの大福を持ってくる。手を洗うまでの間、大福に近寄る
子供の姿があった。なんと猛がまたこの家に戻ってきたので
ある。盗み食いしているのを見つけた文彦は、友達に命令して
退治するよう告げる。しかし猛は反撃し、一人の子供・コウサク
の足を噛みつくのだった。

コウサクは母親を引き連れて伝右衛門の元にやってくる。
猛が噛みついて怪我をさせたと知ると、猛に対して謝罪するよう
命じる。文彦はここぞとばかりに猛を責めて、こいつは泥棒で
警察につきだして欲しいと父親に頼む。そして人殺しかも知れ
ないと容赦なく罵声を浴びせると、そんな息子を殴り飛ばす
伝右衛門。人間はみな同じで有って、そんな性格では人の上に
は決して立てないと告げる。今度は文彦に謝るよう迫る父。
絹は泣き叫んで飛び出した文彦に言い聞かせると告げ、伝右衛門
を説得する。

そんな中伝右衛門が大切にしていた金時計が無くなる事態が発生
する。
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再び猛が戻ってくる!

無賃乗車して戻ってきてしまう所が凄いけど、やっぱり戻る
だけの魅力がこの家には有るってことなのかな。

当主としての正しい姿勢を保つ伝右衛門

息子に対しても孤児にしても分け隔て無く接するところは格好
良い。
絹自身も息子の見方ではあるけれど、あくどいことをしてでも
引き離すようなマネはしない感じだね。

文彦は我が儘に育っていく。

絹は文彦の行動にある一定の理解を示す。
やはり人間には持って生まれた分相応の生活があるのだという。
ただその後文彦が起こすことを知っても息子の味方をしていら
れるか。

猛は文彦の意図を見抜く

猛は文彦が父親の時計を盗んだ事を伝右衛門自身に告げるかと
思ったけど、あっさり返すのではなく、文彦との駆け引きに
使う感じだね。でも猛がそれを持っていると下手すると容疑は
猛にかけられてしまう可能性もある。
蔵の中で二人のやりとりを聞いてしまった母・絹はどんな行動
に出るのか。


川端猛 …… 皆川鉄也 (孤児)
三枝ひかる …… 小泉朋子 (長女)
三枝伝右衛門 …… 中尾彬 (主人、甲州の大地主)
三枝絹 …… 江波杏子 (妻)
三枝文彦 …… 山本真二 (次男)

喜助 …… 江藤漢 (使用人)
トラ …… 千うらら (使用人)
コマ …… 長谷川純代 (使用人)
うめ …… 市川千恵子 (使用人長)

琴子 …… 奈良富士子 (横浜一人気の芸者)
銀次 …… 辻三太郎 (便利屋)
お竹 …… 安達秀子

文彦の友 …… 高井祐介
文彦の友 …… 住吉真沙樹

ナレーション:中西妙子


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