愛の嵐
(1986年・フジテレビ昼ドラ)

原作:「嵐が丘」(エミリー・ブロンテ)
企画:出原弘之
音楽:坂田晃一
脚本:大久保昌一良、白井更生、下飯坂菊馬、清水曙美
演出:山本隆則、松生秀二、福田真治、小野俊和、花堂純次
プロデューサー:松村明、平野一夫、小野俊和


第6話

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野村と一緒に愛育園に戻る決心をした猛。銀次と一緒に野村が
待つ旅館・菊屋に連れて行く。するとそこでは野村と一緒に
ヤクザが居て、猛を購入し満州に連れて行くのだという。
それを知った銀次は理由をつけてその場から抜け出し、すぐに
伝右衛門に報告に行く。
伝右衛門はすぐに猛を救出に向かうが、ヤクザから刀を突きつけ
られる。伝右衛門は満州にいく猛に餞別を持ってきたといって
金を差し出し、その隙にヤクザから刀を奪って形勢逆転する。
金は全て与えるので二度と猛の前に現れるなと告げる。
猛は伝衛門に救われたことで、全幅の信頼を寄せ、今後伝右衛門
の力になろうと誓う。伝右衛門はこの土地を豊かにすることを
考えていたため、自分もその手助けをしようと考える。

伝右衛門は夕食の際、家族や使用人たちの前で猛を正式にこの家
に招くことを告げる。ただ猛の要望で家族と一緒に食事を
取るのではなく、使用人と一緒に食事を取ることになる。
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孤児院・愛育園、実は人身売買の拠点だった。

5話の中で野村院長は、絹から車代と称してお金を貰うときに
何処か品の無さというか、金に汚そうな一面が垣間見られたけど
まさかヤクザと精通していて満州に孤児輸出しているとは思わ
なかった。

ヤクザに対抗する伝右衛門。

これは伝右衛門の格好良いシーンだった。
まさかチョップで相手を撃退するとは思わなかったけど、
刀を取り上げてしまうのだから大した物だ。
これだけの事をされれば確かに伝右衛門に信頼を寄せていくだ
ろうな。

伝右衛門の家族サービス

久しぶりに伝右衛門は文彦に対して優しさを発揮し、一緒に
風呂にはいることになる。文彦と猛の立場の違いが面白い様
描かれた場面だ。

絹も伝右衛門の行動を支持

伝右衛門は何でもスタンドプレイで物事を処理してしまう。
過去に天災が起こった際にも家族には相談せずに乗りきった。
絹もそういう夫の姿を知って、完全に伝右衛門の行動を支持して
いる。

猛とひかるが仲良くするのを文彦は快く思わない

一緒に納屋にいる二人に意地悪し、イタヅラと称して大けがを
負わせてしまうのだから恐い。でも伝右衛門と仲良くしている
和尚によると、無理に型にはめると文彦の心は折れてしまう
かもしれないとして、長所を伸ばすような教育をすべきことを
進言される。

猛が辛いことでも我慢できる理由

かつて住んでいた所には広大な海が広がっていて、それを見て
励まして貰ったという。そしていつも負けるなと言われている
みたいだったと。その時の光景が心の中に息づいているみたい。
ひかるも海がみたいと告げると、猛は見せてあげたいと考える。
これは後々の前振りだな。


川端猛 …… 皆川鉄也 (孤児)
三枝ひかる …… 小泉朋子 (長女)
三枝伝右衛門 …… 中尾彬 (主人、甲州の大地主)
三枝絹 …… 江波杏子 (妻)
三枝文彦 …… 山本真二 (次男)

喜助 …… 江藤漢 (使用人)
トラ …… 千うらら (使用人)
コマ …… 長谷川純代 (使用人)
うめ …… 市川千恵子 (使用人長)

琴子 …… 奈良富士子 (横浜一人気の芸者)
銀次 …… 辻三太郎 (便利屋)
お竹 …… 安達秀子
文彦の友 …… 高井祐介
文彦の友 …… 住吉真沙樹
津山 …… 大島幸三郎 (ヤクザ)
野村 …… 村山幹夫 (愛育園の院長)
和尚 …… 内田朝雄

ナレーション:中西妙子


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