愛の嵐
(1986年・フジテレビ昼ドラ)

原作:「嵐が丘」(エミリー・ブロンテ)
企画:出原弘之
音楽:坂田晃一
脚本:大久保昌一良、白井更生、下飯坂菊馬、清水曙美
演出:山本隆則、松生秀二、福田真治、小野俊和、花堂純次
プロデューサー:松村明、平野一夫、小野俊和


第7話

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猛はひかるに海の話をするが、見たことがない海の話をされて
どうしても海が見たくなるひかる。必ず今度横浜に連れて行く
ことを約束する猛。

翌日伝右衛門と絹は甲府に夫婦して出掛けることになる。
ひかるは寂しいと駄々を捏ねるが、猛はオレと遊んでいれば
すぐに時間が経つと告げる。
ひかるは両親が出掛けた後猛に横浜に行きたいと告げる。
今日じゃないと一緒に行けないと言うひかるに、猛は仕方なく
家を連れ出すことになる。

猛とひかるは無賃乗車する。おにぎりを食べながら汽車に揺ら
れて横浜を目指す。途中で無賃乗車を疑われそうになるが、
眠っている夫婦の傍に座り、二人が自分たちの両親である事を
装う。

家では遅くなったにも関わらず二人が帰宅しないのを心配する。
喜助や巡査たちは山の方を捜索するも見つからない。
そんな中、甲府の駅前で二人の姿を目撃したとする人物が見つ
かる。絹は自分たちを探しに来たのではないかとするが、伝右
衛門は恐らく二人は汽車に乗って何処かに出掛けたのだろうと
いう。アイツがひかるを連れ出したんだと文彦は語るが・・

ひかると猛は国鉄の職員によって横浜の琴子の元に連れられて
いく。ひかるは家が恋しくなり帰りたいと言い始めるが、今日は
琴子の家に泊まることになる。ひかるは琴子に対して猛とは
どんな関係なのかと尋ねると、返答に詰まってしまう。ひかる
の父・伝右衛門と友達だと告げる。

翌朝二人は海へ行くと、今日の日の事は決して忘れないと誓う。

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猛とひかるの小旅行

横浜まで二人だけでいく。猛はともかくひかるは6歳以下の幼児
扱いなので、汽車の切符は無料になったりしないのか?
まぁどっちにしろ無賃乗車。昔の国鉄時代はそんなに厳格な
ものが無かっただろうからこういう芸当も出来たのだろうね。

自分のことを説明する琴子は対応に苦慮する

ひかるは琴子はどんな知り合いか知りたがるが、愛人とは言え
ず厳しい物があった。

いよいよ二人で海を見ることになる。

一生覚えておくことになるエピソードだろうね。
自分はこの海を航海して世界中旅するのが夢だとする猛。
そんな猛に一緒に連れていってと頼むひかるの関係が微笑ましい。

琴子は伝右衛門の実家に二人を届ける

愛人が本妻の元にいくという行為がまた凄い訳だけど、敷居を
跨いでしまった事に対して、愛人が妙に聞き分けが良いというか
本妻に対して嫌みっぽくない所が好感の持てるところ。
現代人にはない慎ましさみたいなものが有るな。

琴子と絹の静かなる戦い。

今回のメインはこの二人の対決って感じだね。
妙に聞き分けが良いのは琴子だけでなく絹もまた同様。
主人との関係を見せつけるようにするところは有ったけどね。
ただ愛人がいるのに家を留守にしようとするなんて、何らかの
意図があるのだろうか?案の定、絹が居ない所で伝右衛門の
背中を流すという名目で、風呂場にやってくる。


川端猛 …… 皆川鉄也 (孤児)
三枝ひかる …… 小泉朋子 (長女)
三枝伝右衛門 …… 中尾彬 (主人、甲州の大地主)
三枝絹 …… 江波杏子 (妻)
三枝文彦 …… 山本真二 (次男)

喜助 …… 江藤漢 (使用人)
トラ …… 千うらら (使用人)
コマ …… 長谷川純代 (使用人)
うめ …… 市川千恵子 (使用人長)

神田琴子 …… 奈良富士子 (横浜一人気の芸者)
銀次 …… 辻三太郎 (便利屋)

巡査 …… 小坂照
車掌 …… 坂田俊二

ナレーション:中西妙子


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