愛の嵐
(1986年・フジテレビ昼ドラ)

原作:「嵐が丘」(エミリー・ブロンテ)
企画:出原弘之
音楽:坂田晃一
脚本:大久保昌一良、白井更生、下飯坂菊馬、清水曙美
演出:山本隆則、松生秀二、福田真治、小野俊和、花堂純次
プロデューサー:松村明、平野一夫、小野俊和


第8話

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伝右衛門が風呂に入っていると、背中を流すとして琴子が入っ
てくる。伝右衛門は絹が入ってきたモノだと思うが、琴子だと
知って驚くと共に背中を流されるのを拒否する。しかし絹に
あれだけ見せつけられて寂しい旨を聞かされ、自分に背中を
流させて欲しいと頼む琴子。背中に抱きついているところを
絹によって見られてしまう。弁解する二人だが、絹は落ち着いた
調子で折角だから背中を流して貰いなさいと告げる。

晩御飯の席で、ひかるは猛と一緒に行った海の話を永遠と聞か
せる。文彦はうんざりする。ひかるはみんなで一緒に海を見た
いとして父親に今度横浜に連れて行って欲しいと頼む。すると
伝右衛門も納得し、文彦に対して遊覧船に乗せてやると告げる。
一家ホノボノとしたやりとりだったが、ひかるが琴子の家で
みんなでお泊まりしようとした事でその場は凍ってしまう。
つまらないことを言うなと文彦はひかるを一喝するが、彼女は
意味が分からず何度も聞き直す。すると猛が琴子の家にみんな
が泊まるのは狭いので無理だと告げ、ひかるを納得させる。

その晩、絹の心も琴子の心も嵐が吹き荒れ、眠れない日を過ごす
事になる。

翌朝、仕事に出掛ける伝右衛門の世話を巡って正妻と愛人の
間で激しい鍔迫り合いになる。
絹はひかると遊んで上げて欲しいと頼む。
猛がひかると仲良くしながら本を読んでいる姿を見た琴子は、
住みやすそうにしているわねと告げる。それを聞いたひかるは
琴子もこの家で住んで欲しいという。一人で住むことに寂しく
無いのかと問うと、慣れているから平気だという。
そんな中猛が帰宅し、漫画を読んでいる猛に食って掛かる。
身分をわきまえろとして言いたい放題の文彦に対して反論しよう
とするがそれを止める絹。しかし猛のイジメはエスカレートし
ていき、文彦の友人も含めて悪さし始めるのだった。

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絹と琴子の対立

琴子は一日で帰るのかと思ったけど、随分長居するので驚いた。
流石に愛人が何日も泊まったら都合が悪くなるのではないか。

猛の教育を巡り、絹と伝右衛門は見解の違いが明らかに。

猛の方が悪いことは途中から分かっていたという絹。しかし
使用人達の前で猛の落ち度を認めるのは立つ瀬が無くなるとの
事。また誇りを踏みにじる行為だという。

もの凄く悪い子に成長していく文彦

母親からの教えである分相応の生き方というのを実戦している
のかもしれないが、猛に対する扱いなど相当酷い面が見られる。
しかも相当ウソツキで、鉈を振り回す様は狂気そのもの。

土下座して謝れと迫る絹

琴子はちゃんとどちらの言い分も聞くべきだと主張。
ある意味伝右衛門と通じる考え方の持ち主。
悪くはないのに謝る必要はないとして、絹と衝突する。

実は一番悪いのは伝右衛門という罠

この人が愛人を作るのが一番悪いというのは言わない約束。
どんなに正論を吐いても、やっぱり愛人を作る人の言葉は
何処か信用が置けない。


川端猛 …… 皆川鉄也 (孤児)
三枝ひかる …… 小泉朋子 (長女)
三枝伝右衛門 …… 中尾彬 (主人、甲州の大地主)
三枝絹 …… 江波杏子 (妻)
三枝文彦 …… 山本真二 (次男)

喜助 …… 江藤漢 (使用人)
トラ …… 千うらら (使用人)
コマ …… 長谷川純代 (使用人)
うめ …… 市川千恵子 (使用人長)

琴子 …… 奈良富士子 (横浜一人気の芸者)
銀次 …… 辻三太郎 (便利屋)
お竹 …… 安達秀子
文彦の友 …… 高井祐介
文彦の友 …… 住吉真沙樹
津山 …… 大島幸三郎 (ヤクザ)
野村 …… 村山幹夫 (愛育園の院長)
和尚 …… 内田朝雄

ナレーション:中西妙子


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