愛の嵐
(1986年・フジテレビ昼ドラ)

原作:「嵐が丘」(エミリー・ブロンテ)
企画:出原弘之
音楽:坂田晃一
脚本:大久保昌一良、白井更生、下飯坂菊馬、清水曙美
演出:山本隆則、松生秀二、福田真治、小野俊和、花堂純次
プロデューサー:松村明、平野一夫、小野俊和


第9話
--------------------------------------------------------
猛と琴子の味方をしたことで絹は家に飛び出す。
そしてたどり着いたのは和尚の寺だった。和尚はお茶を出して
彼女を落ち着かせ、三枝家を守っていけるのはあんただから
だと告げる。伝右衛門は一人っ子で育ったために我が儘に育っ
た事。弱い人や困った人を助ける繊細な一面を持つ反面、それを
押し通すことで別の他人が傷付くことに気がつかないのだという。

伝右衛門は電話で絹の居所を探す中、それを見ていた琴子は
これから3時の汽車に乗って横浜に帰るという。このまま奥さん
には逢わずに帰りたいとの事。伝右衛門はもう一度三人で話し
合おうというが、彼女が聞き分けもなく帰ろうとする姿に激怒
し殴りつける。
伝右衛門は琴子を連れて旅館"菊屋"に行き、彼女に勝手には
帰らせない事を呟く。家も立場も何も要らないので傍にいて
くれと告げ、琴子を抱く。

両親が居なくなったことでひかるは涙する。
困ったうめは彼女が泣きやむよう猛に頼む。猛はひかるに逢う
と自分は産まれたときから両親の事は知らないことを告げ、
両親は自分を赤い大きなな鳥居の有る寺に捨てていった事を
語る。泣きたいときには常に海を見に行ったことを告げ、ひかる
にも海を思い出せと告げる。

5時半になり琴子はこれから横浜に帰るという。長い間夢を
見させてもらった事を告げる。どうして急にそんなことを言う
のかと伝右衛門は尋ねると、奥さんに逢わなければ良かったと
語る。このままだと自分は鬼になって旦那のことを殺したいと
思うかも知れないと語り、長い間ありがとうとお礼を言って
立ち去る。

再び絹も家に戻ってきて家族は仲良くし始める。

--------------------------------------------------------

伝右衛門の暴挙

横浜に帰るとする琴子に思いっきり殴る辺りの心情が良く解ら
ない。所謂DVですか?っ感じで突然殴りかかるシーンは違和感
が有ったな。都合が良すぎる伝右衛門の行動。和尚も自分勝手
に育ったことを指摘していた。

琴子が帰宅したことで家族には平和が・・・

雨降って地固まったのかも。

猛は小学校に通うことになる。

伝右衛門と絹からは新品の帽子をプレゼントされる。
楽しい初登校だが、文彦は相変わらず猛をイジメ、帽子を
カッターで切り裂いてしまう。この行動を見れば伝右衛門に
怒られると思うのだが、ホント懲りない子だね。

復讐すると意気をまく猛

包丁を手にしてみんな死んでしまえば良いとする猛。
その姿を見た和尚が寺の木に括り付けるところがまた凄い。
児童虐待ですか?って感じ。縛り付けるだけならば良いのだが、
縛り付けたままで伝右衛門の元に囲碁を指しに行く所が凄い。

剣道で真剣勝負させようとする

互いに色んなものを吐き出させる良い機会だと思っているの
かもしれないが、文彦はともかく猛は一度も剣道をしたことが
無いのに相当なハンデになるのではないか?でも負けず嫌いの
猛が最終的には勝っていくのだろうけどね。


川端猛 …… 皆川鉄也 (孤児)
三枝ひかる …… 小泉朋子 (長女)
三枝伝右衛門 …… 中尾彬 (主人、甲州の大地主)
三枝絹 …… 江波杏子 (妻)
三枝文彦 …… 山本真二 (次男)

喜助 …… 江藤漢 (使用人)
トラ …… 千うらら (使用人)
コマ …… 長谷川純代 (使用人)
うめ …… 市川千恵子 (使用人長)

琴子 …… 奈良富士子 (横浜一人気の芸者)
銀次 …… 辻三太郎 (便利屋)
お竹 …… 安達秀子
文彦の友 …… 高井祐介
文彦の友 …… 住吉真沙樹
和尚 …… 内田朝雄

ナレーション:中西妙子


評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system