愛の嵐
(1986年・フジテレビ昼ドラ)

原作:「嵐が丘」(エミリー・ブロンテ)
企画:出原弘之
音楽:坂田晃一
脚本:大久保昌一良、白井更生、下飯坂菊馬、清水曙美
演出:山本隆則、松生秀二、福田真治、小野俊和、花堂純次
プロデューサー:松村明、平野一夫、小野俊和


第11話
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昭和9年日本は満州国を建国する中、昭和10年、農村では冷害や
繭の価値が暴落したことで、より一層農村の生活を圧迫してた。

猛は16歳、ひかるは13歳で女学校に入学、文彦は18歳となる。
ひかるは学校へ入学するための制服合わせをしていた。
たまたま猛はひかるがそんな制服を着替える場面を目撃して
しまう。ひかるは恥ずかしさで叫ぶが、青ざめて逃げていく
猛の事を見て微笑む。

文彦が帰宅し猛に声を掛ける。母親を捜していた彼は猛に何処
にいるのか尋ねる。ひかるの部屋に居ると答えた猛は、頬を
赤らめる。それを見た文彦は学がない奴でも色気づくのは一人前
だと告げる。

文彦は一人部屋で隠れてタバコを吸うが母親に見られる。
三枝家の長男ならばもっと堂々としなさいと言われる。
文彦は母に入学祝いの宴会があるので金が必要だと無心する。

猛が作業中に指を切った事を知りひかるは手当してあげる。
手を触れられる猛は恥ずかしくて言いなりだった。しかし他の
使用人達がくると、今度はひかるが恥ずかしくなり手当を放って
逃げてしまう。

そんな中、伝右衛門が帰宅する。彼はひかるの為にピアノを
買ってきた。喜びの余り伝右衛門に抱きつくひかる。文彦は
自分の入学祝いには何もしてくれなかったのにと文句を告げ、
自分は洋行させてくれないかと冗談交じりに語る。

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猛は16歳、ひかるは13歳、文彦は18歳

11話から、子供達が幼少期から青年期へと変わった事で俳優人
も一変した。
なんとひかる役は、小川範子さん事、谷本重美さんだ。

猛とひかるの関係は相変わらず

仲が良いけれど、距離感が近づくとやっぱり照れるような
表情を見せる。互いに意識するような間柄になってきたのか。

猛は真面目に三枝家に仕える

随分力仕事をこなすようになっているし、真面目に作業している
姿がある。吾一も文彦が猛の1/10でも真面目になってくれたら
と告げる姿があった。

三枝家に逃げてくるはな

父親が日ロ戦争の負傷によってまともに農作業が出来ず、
飲んだくれていること。その癖11人も子供を作ってしまって
頭が回らなくなっていることから、長女のはなを身売りさせる
様だ。八王子の花町に連れて行かれそうになる所を猛達が
匿う。

伝右衛門ははなを雇い入れる

やくざに900円支払って、手切れさせる。
はなの父親がまただらしない人で前金を酒に注ぎ込もうとして
いること。伝右衛門は金をやるかわりに、はなの家族とは縁を
切る様要求する。


川端猛 …… 吉村英哉 (孤児)
三枝ひかる …… 谷本重美 (長女)
三枝伝右衛門 …… 中尾彬 (主人、甲州の大地主)
三枝絹 …… 江波杏子 (妻)
三枝文彦 …… 中村久光 (次男)

喜助 …… 江藤漢 (使用人)
トラ …… 千うらら (使用人)
コマ …… 長谷川純代 (使用人)
うめ …… 市川千恵子 (使用人長)

琴子 …… 奈良富士子 (横浜一人気の芸者)
銀次 …… 辻三太郎 (便利屋)
お竹 …… 安達秀子
吾一 …… 笑福亭笑瓶
やくざ …… 瀬山修
やくざ …… 深見博
与助 …… 田村元治
中村はな …… 佐賀朋美
お針子 …… 加藤幸子

ナレーション:中西妙子


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