愛の嵐
(1986年・フジテレビ昼ドラ)

原作:「嵐が丘」(エミリー・ブロンテ)
企画:出原弘之
音楽:坂田晃一
脚本:大久保昌一良、白井更生、下飯坂菊馬、清水曙美
演出:山本隆則、松生秀二、福田真治、小野俊和、花堂純次
プロデューサー:松村明、平野一夫、小野俊和


第14話
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文彦が大学の講義を聞きに行く為、伝右衛門は絹を連れて湯村
の温泉旅館へと向かう。日頃の疲れを癒そうとする中、なんと
その旅館には文彦と尚子が来ていちゃついていたのである。
絹は見なかった事にして帰ろうとするが、それを知った伝右衛門
は彼の部屋に乗り込み、文彦を殴り飛ばす。旅館の番頭達は
騒ぎを聞きつけ止めるが、これは親子の問題だと告げ伝右衛門
は文彦に親子の縁を切ると告げる。二度と家の敷居は跨がせない
と告げ、これからは好きに生きろと見放す。文彦は絹に助けを
求めるが、お前を生んだことが恥ずかしく思うと絹は告げる。
文彦はアイツが全て悪いのだと猛に逆恨みを持つ。

一方ひかると猛は、ひかるの誘いで映画を見に行く。
いつの間にか映画に夢中になりひかるは猛の手を握る。
ひかるは猛に自分のためならば父の言い付けを無視してでも
何でもしてくれるか?と問うと、猛は勿論だと告げる。
しかし二人は近くにいた刑事に風紀を乱す恐れが有るとして
捕まってしまう。

刑事はひかるや使用人の前で厳しく叱責するが、伝右衛門が
帰宅すると途端に態度を翻して、地主の伝右衛門に丁重な態度
を見せる。絹は文彦だけでなくひかるもまた警察の厄介になった
事を知って、披露と貧血によって倒れてしまう。
ひかるに対して絹は、これから映画を見に行くときはちゃんと
父からの許しを得てから行きなさいと忠告する。

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尚子と旅館に来ていた文彦

伝右衛門たちと偶然同じ旅館であり、情事の為にやってきた
事を知られて、ついには勘当される。ある意味ではざまーみろ
って感じだが、その怒りの矛先が自分に対してではなく猛に
向いている所が不気味。

ひかると猛は映画を見に行く

映画を観ていただけで警察に掴まってしまうという所が、時代
性を感じさせるモノなのか。
しかし伝右衛門の姿を見て警察の態度が変わってしまう所が
笑えた。それだけこの一帯では伝右衛門の影響力が強いって
事なんだろうね。

骨休みを取っていたうめが職場復帰

しかも復帰早々使用人のコマの見合い相手を探してきた。
同僚のトラが面白くない表情を見せていたな。
一人使用人が減ってしまうという事なのだろうか?

伝右衛門は子供達の育て方を間違ったと反省

伝右衛門自身はとても厳格な人で、決して甘やかされて育った
様には見えないんだけどね。金持ちという境遇そのものが子供
たちに悪影響を与えてしまったという事なのか。

伝右衛門は猛に思いを託す

お前だけはオレの見込んだとおりに育ったという。
ひかるとの関係に於いて自制を求め、更に灌漑施設建設に
関わらせる事を決める。

ひかるは我が儘に猛を振り回す

ただ伝右衛門に言われてからひかるの言いなりばかりにはなら
なくなった感じ。はなとの約束は守るのに私との約束は破って
も良いのかと告げるひかる。
はなが猛のことを好きだと知って、ひかるとの猛を巡った攻防
も熱くなっていくか?


川端猛 …… 吉村英哉 (孤児)
三枝ひかる …… 谷本重美 (長女)
三枝伝右衛門 …… 中尾彬 (主人、甲州の大地主)
三枝絹 …… 江波杏子 (妻)
三枝文彦 …… 中村久光 (次男)

喜助 …… 江藤漢 (使用人)
トラ …… 千うらら (使用人)
コマ …… 長谷川純代 (使用人)
うめ …… 市川千恵子 (使用人長)

中村はな …… 佐賀朋美 (使用人)
尚子 …… 丘裕子 (女芸者・文彦の女)
刑事 …… 加地健太郎
技師・鈴木 …… 趙方豪
番頭 …… 樫原哲也
巡査 …… 深大守敏樹

ナレーション:中西妙子


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