愛の嵐
(1986年・フジテレビ昼ドラ)

原作:「嵐が丘」(エミリー・ブロンテ)
企画:出原弘之
音楽:坂田晃一
脚本:大久保昌一良、白井更生、下飯坂菊馬、清水曙美
演出:山本隆則、松生秀二、福田真治、小野俊和、花堂純次
プロデューサー:松村明、平野一夫、小野俊和


第18話
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猛は夜独りで居ると女性のことを考えてしまう事に悩み和尚に
相談に行く。すると自然の摂理だとして、男性ならば誰でも
通る道だと言われる。誰もが胸が騒いで熱くなるモノだという。
心と体がバラバラで自信がないと告げる猛は、一番大事にして
おきたいのに裸を見たらどうなるか分からないと告げると、
和尚は互いの愛情が有ってのことで、見境無い行動は犬猫と
同じだと切り捨てる。人間は欲望を抑える心を持っていると
告げ、一日も早く惚れた女性とそういう日が来ると良いなと
告げる。すると猛はそれは無理みたいだという。和尚は猛に
惚れた女性が居ることを知る。

猛は仕事場で棟梁として働く中、作業員の山崎は妻が産気づいた
ので帰らせてくれと告げる。猛は急いで奥さんの元に行ってあ
げて欲しいと告げるが、その行動を村長が見ていて苦言を呈する。
村を挙げての事業なのにそんな理由だけで家に帰すなというの
である。

信治は三枝家にやってくる。
ひかるの帰宅が遅くなり絹と二人っきり。信治は絹のことを
おだてるような口ぶりで褒め称える。恋愛するときにその人の
母親を見ろと言われるが、ひかるが絹の様な女性になるのを
願っているという。言葉は悪いが絹は可愛いところがあると
告げると、絹は失礼だと怒りながらも嫌な気はしないのだった。

そんな中、作業場で吾一が足を怪我する事態が起こる。
それを見た村長は猛に棟梁としての資格はないのではないかと
告げ始める。

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猛の悶々とした日々

和尚に相談し、なんとか煩悩を振りほどこうとする。
少しは落ち着いたのかな。

仕事場で大変な事態に・・・

山崎の事を帰したこと。そしてそれが発端で吾一が怪我をした
事で、現場をまとめる棟梁の役目は果たせていないと、村長
から烙印を押される。

伝右衛門は猛に言い聞かせる

猛は責任をとって辞めたいと願い出るが、目的を果たす前に
仕事を放り出すことが責任を果たすことなのかと言われ、
逃げるのは容易いが後味の良い物ではないこと。挑むことは
辛いが成し遂げた後には人間として大きくなれる事を訴える。
本当に伝右衛門は良い主人だね。

ひかるは猛のために自分の出来ることをする

練習しているピアノを猛の為に捧げたり、彼女が肌身離さず
持っているお守りを彼に渡す。
これを私だと思って持っていて・・・という13歳の娘。

猛は仕事に身が入らない

使用人によると猛の仕事に身が入らない原因は、女性を知らない
からだという。ハナはその事を聞いて、自らを捧げる気らしい。
元々猛に気が有った事はあるけど、なんだか田舎娘の良い味が
出ているな。


川端猛 …… 吉村英哉 (孤児)
三枝ひかる …… 谷本重美 (長女)
三枝伝右衛門 …… 中尾彬 (主人、甲州の大地主)
三枝絹 …… 江波杏子 (妻)
三枝文彦 …… 中村久光 (次男)

喜助 …… 江藤漢 (使用人)
トラ …… 千うらら (使用人)
うめ …… 市川千恵子 (使用人長)

中村はな …… 佐賀朋美 (使用人)
信治 …… 柄沢次郎 (沢村病院の息子、文彦の友達)
吾一 …… 笑福亭笑瓶
吾一の母 …… 宮内順子
技師・鈴木 …… 趙方豪
山崎 …… 皆川衆 (妻が出産)
村長 …… 松村彦次郎
茂助 …… 斉川一夫 (三枝家で働く)
小作人 …… 金子哲
和尚 …… 内田朝雄

ナレーション:中西妙子


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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