愛の嵐
(1986年・フジテレビ昼ドラ)

原作:「嵐が丘」(エミリー・ブロンテ)
企画:出原弘之
音楽:坂田晃一
脚本:大久保昌一良、白井更生、下飯坂菊馬、清水曙美
演出:山本隆則、松生秀二、福田真治、小野俊和、花堂純次
プロデューサー:松村明、平野一夫、小野俊和


第19話
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ひかるは猛にお守りを手渡す。いつも私が見守っていると思って
いてねと言われる。
そんな中、ハナは猛が仕事に身が入らないのは、女性を知らない
からだという事を聞いてしまい、この日の夜中、みんなが寝静
まる頃にハナは一人猛の部屋にいく。その姿を文彦が見ていた。
ハナは寝ている猛の布団に入り着物を脱ぎ始める。猛の目が覚
めると、ハナは好きだと告げ、抱いて欲しいと頼む。猛は苦悶
するがハナを引き離す。ハナは私が嫌いなのか?と問い、猛は
私の命の恩人だと告げる。女郎屋に売られていたら今頃は地獄
の中で生きていただろう事を告げ、今私に出来ることはこれく
らいしかないという。しかしハナは猛がお嬢様であるひかるを
好きだと知って、辞めておいた方が良いと告げる。

翌日ハナの様子がおかしいことに使用人たちは気がつく。

一方信治は、絹に対して外国での生活をしていたときの事を
話す。外国ではカタツムリが高級料理である事を告げ驚かせた
り、パリに行った際に価値観が変わったことを告げる。欧州の
人たちは生活を楽しむゆとり有るという。ひかるにもそんな
気分を味わって欲しいので、日曜日にピクニックに連れていく
事を提言する。二人だけだと周りの目が有るため、お供にハナ
を連れていくという条件で一緒に行くことになる。

しかし絹は夕食の時にひかるにピクニックの件を話すと、自分
は行きたくないと語るひかる。信治の事を気に入っているのは
母なのだから、母が行ってくれば良いと告げる。

文彦と信治は飲み店で語り明かす。
文彦に対して女性の好みが悪いことを指摘する信治。
文彦はひかるがピクニックに行くことを拒んでいた事を告げる。
信治は弟ばかりの家庭で育ったために、ひかるのような妹が
欲しかった事を告げる。すると文彦は自分がひかるに説得して
やると告げる。

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ハナが猛を夜ばいする

ハナが猛の部屋に入っていくその姿を文彦に見られていたので、
どんな悪事に巻き込まれるかと思ってヒヤヒヤした。

あの場面でハナを突き返すことが出来る猛は凄いな。
10代の男だとは思えない程の自制心が備わっている。

信治はひかるをピクニックに誘う

それを了承するのは母の絹という事で、完全に絹は信治の
誉め言葉に参っている感じだ。
ひかるもそんな母親の態度を知っていたり、伝右衛門も妻の
心に気がついている様子。知っていても咎めないところは
伝右衛門も出来た男だ。

文彦と信治は飲み屋へ

未成年者が飲み屋で語り合うなというのはお約束だとしても
確かに文彦は信治が言ったように、女性を見る目がない。

文彦はひかるに昨晩のハナの行動を告げ口する

ひかるは猛の部屋にハナが密かに入っていた事を知り激怒。
まずはハナに怒りをぶつける辺りが面白いところ。
ハナも嘘を付いて、猛と関係を持ったと告げて駆け引きに参加
するかと思ったけど、意外にも素直に告白した。

ひかるは猛に鎌を掛ける

ハナが昨晩部屋に来たのではないかと問い詰めるが、猛は
嘘を付く。嘘を付くのは疚しいことが有るからだというひかる
の指摘の鋭さに驚かされるが、13歳にしてとても大人びている
所が凄いな。


川端猛 …… 吉村英哉 (孤児)
三枝ひかる …… 谷本重美 (長女)
三枝伝右衛門 …… 中尾彬 (主人、甲州の大地主)
三枝絹 …… 江波杏子 (妻)
三枝文彦 …… 中村久光 (次男)

喜助 …… 江藤漢 (使用人)
トラ …… 千うらら (使用人)
うめ …… 市川千恵子 (使用人長)

中村はな …… 佐賀朋美 (使用人)
信治 …… 柄沢次郎 (沢村病院の息子、文彦の友達)
和尚 …… 内田朝雄

ナレーション:中西妙子


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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