愛の嵐
(1986年・フジテレビ昼ドラ)

原作:「嵐が丘」(エミリー・ブロンテ)
企画:出原弘之
音楽:坂田晃一
脚本:大久保昌一良、白井更生、下飯坂菊馬、清水曙美
演出:山本隆則、松生秀二、福田真治、小野俊和、花堂純次
プロデューサー:松村明、平野一夫、小野俊和


第21話
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夜中に猛の元に夜食を持って行ったひかるに対して、絹は彼女に
忠告を与える。しかし人を見かけで判断しないでというひかる。

猛は番小屋で一人ひかるのオニギリを目の前にして、三枝家の
為に尽くそうと改めて感じる。

翌朝ハナは猛の為に食事を作る。ひかるはハナを羨ましそうな
視線を送り、猛が体を壊さないように味噌汁も持って行ってと
告げる。
ハナは食事を持って行くが、猛は夕べのオニギリを食べたとして
食べなかった。ひかるが猛のために持って行ってと告げたこと
を口にすると、猛は感謝を示す。

用水路工事は順調に運ぶ。伝右衛門はその事実に喜びを覚える。
伝右衛門も疲労で目が疲れ肩が凝っていると、絹がそれに気が
つき肩を揉んでくれる。貴方有っての私達だという絹の膝枕で
ご満悦の伝右衛門。しかしそこにひかるが帰ってきて、急いで
体勢を整える。ひかるは夫婦なんだから仲良くして当たり前だ
として、慌てて離れた二人に語りかける。

ひかるは絹に聞きたいことがあると告げる。
男の人を好きになったことは有るか?という。どうしても聞きた
いという彼女。伝右衛門にも話しを聞こうとするが、伝右衛門
は仕事があるとしてそそくさとその場を後にする。絹は一度も
誰かを好きにならなかった事を告げ、父と見合いで初めて
逢ってそれで好きになったのが初めてだと告げる。それだけで
結婚を決めたことに後悔しなかったのかと尋ねると、一人の人
に添い遂げられる事は誇りだという。
今のひかるの恋心はハシカのようなものだとして、今は一番
大事な時期であり、自分を大切にするためにも慎み深い行動を
取るよう要求する。
ひかるにはそんな娘を思う気持ちが分かるが、体の方が納得
いかなかった。

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ひかるは男性を好きになる事について考える

両親から話しを聞こうとするが、逆に両親が答えづらくなり
お茶を濁して去っていくところが微笑ましいところ。
絹は13歳のひかるには、まだ早い事を告げる。

猛は風呂に入るために家に戻る

かりんとうを盗み食いしようとしているひかると遭遇。
番小屋に居座る理由は、自分のことを避けているからではない
のかと問うひかるに、猛も困り果てる。

ひかるは猛が言うことを聞いてくれない事に怒り

我が儘に育ってきたひかるは、いつでも猛が言うことを聞いて
くれると思っている節があるのかな。
ある一定の理解を示しながらも、怒りの感情が収まらずにいる
所など、子供なのか大人なのか良く解らないところがあるな。

猛の事を信用するためにも、ハナと何もないことを知りたい

番小屋にまでやってきて、クサイだなんだと告げるひかるは
何のために来たのかと思った。二人の様子を隠れ見て、何も
無いことを実感したいようだ。しかし伝右衛門がやってきて
しまう。


川端猛 …… 吉村英哉 (孤児)
三枝ひかる …… 谷本重美 (長女)
三枝伝右衛門 …… 中尾彬 (主人、甲州の大地主)
三枝絹 …… 江波杏子 (妻)
三枝文彦 …… 中村久光 (次男)

喜助 …… 江藤漢 (使用人)
トラ …… 千うらら (使用人)
うめ …… 市川千恵子 (使用人長)

中村はな …… 佐賀朋美 (使用人)
技師・鈴木 …… 趙方豪
和尚 …… 内田朝雄
吾一 …… 笑福亭笑瓶
吾一の母 …… 宮内順子
山崎 …… 皆川衆 (妻が出産)

ナレーション:中西妙子

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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