愛の嵐
(1986年・フジテレビ昼ドラ)

原作:「嵐が丘」(エミリー・ブロンテ)
企画:出原弘之
音楽:坂田晃一
脚本:大久保昌一良、白井更生、下飯坂菊馬、清水曙美
演出:山本隆則、松生秀二、福田真治、小野俊和、花堂純次
プロデューサー:松村明、平野一夫、小野俊和


第24話
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猛の元にイネがやってくる。更に気紛れのように文彦が番小屋
にやってくる。文彦はイネを見て色気が有るなと呟く。
猛は答え倦ねていると、お前はまだ筆おろしも済んでいない
ので分からないのだという。

イネの父親は伝右衛門に金を前借りに来る。一家が皆風邪を
引いたというのである。イネに相手が居ないのか?という絹は
誰か良い人がいれば出来る限りのことはするという。

ひかるはハナに接触し、イネの事を尋ねる。
ハナはイネと小さい頃によく遊んだという。普段は大人しい人
だが、要領が良く裏表のある人だという。先日猛のために煎じ
薬を持ってきたのも気を引くための行動だという。しかしハナ
は好きな人に何かをしてあげたい気持ちは分かるという。
親切にされて嬉しくない人は居ないというハナに猛は、そんな
事に騙される人ではないことを告げるひかるだった。

仕事を終えて番小屋に戻ってくる猛。
イネは猛の袢纏が破れているのに気がつき縫っておくという。
そこにハナもやってきて、私が袢纏を縫っておくと奪い取る。

ひかるが夜猛の部屋に行くのを絹と伝右衛門は気がつく。
しかしあまり言わない方が良いとして、二人を信じると告げる。
ひかるは仕事をしている猛の背中は逞しいと告げ、挨拶を
交わしただけで去っていく。ひかるは温かい心で満たされるの
だった。
入れ違いに文彦が猛の部屋にやってくる。現在技師の鈴木が
東京に出張しているために猛は図面を熱心に作成していた。
文彦は仕事ばかりでは人の上には立てないことを告げ、
今は一番楽しい時期なので遊びに連れて行くという。それは
夜ばいの事だった。女を知らないから猛には成長が無いという
文彦だが、自分は苦手だとしてその誘いを断る。
そんな二人の会話をハナは聞いているのだった。

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猛を巡ってイネも参戦する

イネとハナが猛の袢纏を奪い合うシーンは面白かったな。
猛にとって見れば左団扇でこの争いを見守ることになったね。

ひかるはイネにも嫉妬していく

ひかるがちょっと大人すぎるな。
独占欲が強いし、中学生とは思えないほど感情を露わにする
所が凄い。

文彦は猛に夜ばいを教えようとする

以前に吾一もそんな事を猛に教えようとしていたけど、昔は
娯楽が少なくて、夜ばいのような事が頻繁に有ったのだろうか。

文彦は猛の名を語りイネと関係を持つ

イネにしても顔も確認せずに、マグロ状態で相手を受け入れる
というのはちょっと考えづらい。
ただドラマとしては面白くなったかな。
文彦はどうやって責任を取ることになるのか。


川端猛 …… 吉村英哉 (孤児)
三枝ひかる …… 谷本重美 (長女)
三枝伝右衛門 …… 中尾彬 (主人、甲州の大地主)
三枝絹 …… 江波杏子 (妻)
三枝文彦 …… 中村久光 (次男)

喜助 …… 江藤漢 (使用人)
トラ …… 千うらら (使用人)
うめ …… 市川千恵子 (使用人長)

中村はな …… 佐賀朋美 (使用人)
吾一 …… 笑福亭笑瓶
山崎 …… 皆川衆 (妻が出産)
イネ …… 長島裕子
イネの父 …… 斉川一夫

ナレーション:中西妙子


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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