愛の嵐
(1986年・フジテレビ昼ドラ)

原作:「嵐が丘」(エミリー・ブロンテ)
企画:出原弘之
音楽:坂田晃一
脚本:大久保昌一良、白井更生、下飯坂菊馬、清水曙美
演出:山本隆則、松生秀二、福田真治、小野俊和、花堂純次
プロデューサー:松村明、平野一夫、小野俊和


第25話
--------------------------------------------------------
イネは昨晩、猛と体の関係を持った事を父親と共に伝右衛門の
前で告げる。猛はイネにどうしてそんな嘘を付くのかと問い詰
めるが嘘ではないというイネ。絹は見損なったと猛を非難。
伝右衛門も男ならばどうしたら責任が取れるのか考えろという。
ワシの顔に泥を塗ったと叱りつけ、イネらに謝罪をする。
どうしたらいいのか?とイネたちに尋ねる伝右衛門。
そんな中文彦は帰宅する。文彦はうめから猛がイネを夜ばいした
事を聞かされ微笑む。うめは猛のことを何時かこうなるかと
思っていたと告げる。

イネは伝右衛門に、猛と一緒にさせて欲しいと訴える。夫婦に
なることが願いであると。それを聞いたひかるはその場から
駆け出しピアノを引いて心のバランスを保とうとする。絹は
そんなひかるに声を掛けるが、最悪なことに、この日ひかるは
初潮を迎える。絹はそれを知って、大人の女になったことだと
して喜び、伝右衛門も女性の最大の喜びは母親になることだと
告げる。
猛とひかるは何の関わり合いもない人間になった事を残念だと
しながらも、何処か複雑な様子の両親。猛は目先の喜びを選んで
しまったのだと告げる。

伝右衛門はひかるに何でも好きな物を買ってあげるとするが、
何も要らないので猛をこの家から追い出して欲しいと頼む。
伝右衛門は猛にその事を告げると、猛は信じてもらえないのか?
と呟く。伝右衛門は明日から光明寺の和尚の元に行き、そこで
寝泊まりをして仕事をし、18歳になったらイネと結婚する様
告げる。

猛は和尚の元に行くと、この村から出て行くことを告げる。
身に覚えのないことで一緒にはなれないという。しかし和尚は
8年間暮らしたこの村で育てて貰った恩を返さずに行くのか?
と問い、このままでは負け犬になる事を告げる。

--------------------------------------------------------

猛の潔白は証明されるのか?

女性が男性に迫られたと言えば、女性の証言の方が優先されて
しまうのは仕方がないという事だけど、猛のこれまでの貢献度
と誠実さを考えると、三枝家が彼を信じてあげないというのは
ちょっぴり寂しいものがあった。

ひかるも失望し、猛を家から追い出そうとする

まさに絶体絶命の状況だったが、転機は意外なところで現れた
感じ。和尚の元でイネと会話をすると、イネの嘘を実証する
ものが存在していた。これもひかるが猛のことをよく知っている
からこそのものだった。

猛にはひかるが5歳の時に負った傷がある

幼いとき納屋に居た際に、ひかるを庇って猛が鎌でざっくり
刺さってしまうエピソードが6話辺りで有ったよね。

犯人は文彦

イネも声を聞いて文彦の仕業だと分かっていたらしい。
強引に押し切って結婚しようとするのだから恐いな。
ハナが進言して助けるかと思ったけど、裏付ける証拠が無い
為に口を閉ざしてしまったからね。

文彦は一年間の修行に出される

比叡山で修行させるという。
イネには金で納得させた事でひかるは伝右衛門に失望する。
今まで人間を分け隔て無く扱ってきた伝右衛門にしては確かに
失望する結果だった。ひかるの事を殴る辺りも、ちょっと行き
すぎた態度だったのかも知れない

ひかるは家出

ひかると猛が幼いときに小旅行した海岸で二人は出逢う。
ここに来たであろうことは想像はついたけどね。
ひかるが猛にキスして、将来お嫁さんにしてくれるかという
事を約束する。


川端猛 …… 吉村英哉 (孤児)
三枝ひかる …… 谷本重美 (長女)
三枝伝右衛門 …… 中尾彬 (主人、甲州の大地主)
三枝絹 …… 江波杏子 (妻)
三枝文彦 …… 中村久光 (次男)

喜助 …… 江藤漢 (使用人)
トラ …… 千うらら (使用人)
うめ …… 市川千恵子 (使用人長)

中村はな …… 佐賀朋美 (使用人)
吾一 …… 笑福亭笑瓶
山崎 …… 皆川衆 (妻が出産)
イネ …… 長島裕子
イネの父 …… 斉川一夫

ナレーション:中西妙子


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system