愛の嵐
(1986年・フジテレビ昼ドラ)

原作:「嵐が丘」(エミリー・ブロンテ)
企画:出原弘之
音楽:坂田晃一
脚本:大久保昌一良、白井更生、下飯坂菊馬、清水曙美
演出:山本隆則、松生秀二、福田真治、小野俊和、花堂純次
プロデューサー:松村明、平野一夫、小野俊和


第26話
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7年の月日が経つ。
昭和17年、太平洋戦争が勃発していた。
ひかるは20歳、猛は23歳の夏だった。

ひかるの元に見合い話が飛び込んでくる。
相手は京都の公家の血筋で、父親は県会議員をして、本人は
海軍の軍令部で働く剛田家からのもの。
しかしひかるは見合いをするつもりはなく、いつものように
首を振るばかりだった。ひかるを呼び出す伝右衛門は改めて
見合いを薦めるが、結婚など早い、見合いなど大嫌いの一点張
り。女性にとって嫁となり、嫁ぎ先の家を繁栄に導くのは勤め
だという絹。一度見合いだけでもしてくれと言われると、ひかる
は見合いはするが、縁談は断る事を告げる。

ひかるは猛に声を掛け見合いをすることになったと告げる。
猛はどう思うか?と問うひかるに対して、奉公人のオレが口出す
事ではないという。お嬢様が幸せになるのならば結婚した方が
良いと告げる。

そんな中、小作人たちが伝右衛門を尋ねてやってくる。対応に
出る猛は話しを聞くと、年貢を納めるのを半年間待って欲しい
との事。お上にも取られて年貢も収めると、家庭で食べる物が
無くなってしまうと言う。現在戦争で若い者が戦地に赴いて
いるために、生産効率として最悪な物が有ったのである。
猛は伝右衛門に話すと、押しかけてくるという位だから相当
切迫した状況なのだろうとして、南の山を担保にして金を借りる
事を決める。小作人を守るのは地主の務めだという。
伝右衛門は明日ひかるが見合いをするので、縁談が決まれば
次は猛の番だと告げる。

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青年期から成人へ

青年期時代のキャストはかなり気に入っていたけど、成人と
なった猛やひかるも今にしてみるともの凄く豪華なキャスト
だな。
渡辺裕之さんの素晴らしい肉体美な所だったり、ひかるが幼い
ときの可愛さを継承しつつ田中美佐子さんにバトンタッチした
所は良く出来たキャスティングだと思う。

ひかるはお年頃

20歳と言えば絹が嫁いできた年齢だそうな。
ひかるの事を気に入った剛田家とお見合いすることになる。
お見合い場所となるのは、大河原家。
位としては三枝家や剛田家には叶わないものがあるが、事業
によって、大河原家も相当稼いでいるような感じだ。
特に三枝家は、農家という事もあって、今は最も厳しい時だから
ね。

ひかるは見合いの場で日舞を披露

着物を着た姿も綺麗だが、日舞を踊る姿はまた品格を感じる物
で良かった。
5歳の時から日舞を習っていたのね。これまでそんな素振りも
無かったのに。

猛は複雑な視線で見合いを見守る

ハナもまたキャストが変わって、ほっそりとした女優さんが
演じることになった。こればかりはどうしようもない事だと
猛に声を掛けるが、身分の違いを乗り越えられるのか?

ひかるも見合い相手に満更でもない?

絹によると気に入ったように見えたとか。
ただ猛との関係はそれより特別な物だけに、ここで気持ちが
揺らぐという事は考えづらいけど、何らかの外的要因によって
表面上結婚していくことになるのかもしれないな。


川端猛 …… 渡辺裕之 (孤児)
三枝ひかる …… 田中美佐子 (長女)
三枝伝右衛門 …… 中尾彬 (主人、甲州の大地主)
三枝絹 …… 江波杏子 (妻)
三枝文彦 …… (次男)

大河原静子 …… 福田公子
大河原勇作 …… 長塚京三
剛田征一郎 …… 相原巨典
剛田鈴江 …… 行友勝江
剛田司郎 …… 奥久俊樹

中村はな …… 千野弘美 (使用人)
山崎 …… 皆川衆 (妻が出産)
ゆき …… 立原ちえみ
小作 …… 北川巧

ナレーション:中西妙子


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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