愛の嵐
(1986年・フジテレビ昼ドラ)

原作:「嵐が丘」(エミリー・ブロンテ)
企画:出原弘之
音楽:坂田晃一
脚本:大久保昌一良、白井更生、下飯坂菊馬、清水曙美
演出:山本隆則、松生秀二、福田真治、小野俊和、花堂純次
プロデューサー:松村明、平野一夫、小野俊和


第31話
--------------------------------------------------------
大河原勇作は三枝の家までやってくると、結婚の件をお嬢様の
口から返事が聞きたいと告げる。ひかるは対応に出ると返事は
父親と同じで申し出を受けるつもりはないことを告げ、贈り物
はこれ以上しないで欲しいという。すると勇作は、私は必ず
妻にしてみせると告げる。ひかるは好きでも無い人とは結婚は
出来無いと告げるが・・・

銀次は勇作が三枝の家に出入りしているのを見て、猛に彼と
付き合うならば気をつけた方が良いことを告げる。大変なやり手
だが目的のためには手段を選ばない人間だという。
銀次は最近入手した情報を告げる。日本は戦争を有利に展開して
いると発表しているが、実際にはダガルカナル島では酷くやら
れて撤退していること。三枝家が投資している貿易船についても
シンガポールまでの航路はとても危険で下手をすれば魚雷一発
でおだぶつである事を告げる。

ひかるは猛を呼ぶと彼のためにチョッキの編み物をしており、
サイズを合わせる。仲良くしているところに文彦が現れ、相変
わらず熱いなと語る。文彦は父親と猛が計画している投資の件
について、全財産を抵当に入れているが大丈夫なのか?と尋ねる。
伝右衛門はよく考えて決められたことなので間違いないと告げる。
ひかるは文彦が居なくなった後、猛に本当に大丈夫なのか?と
問い直す。最近変なことばかりが起こることを告げ、何かあっ
たら守ってねと猛に告げる。

文彦は両親の前で、猛とひかるを結婚させて分家させるのは
どうかと話をする。絹は猛が三枝家を名乗ることはとんでもない
と否定的。伝右衛門はこの件で猛に話しを聞いてみたが、彼は
自分の身分を心得ており、心得すぎてどうにもならない事を
言っていたという。そしてひかるとの関係を断ったとの事。

そんな中、一緒に投資をする大山貿易の大山から電話が鳴る。
融資してくれることになっていた沢田商会が突然融資を断って
来たのだという。
伝右衛門は急いで横浜の大山の元を訪ねて事情を聞く。
入るべき金が入ってこなかったので貸し出しに回せなかった
というのが沢田商会からの話だという。現地での買い付け資金
に回す予定だった金が入らないことで、船を出航させても買い
付けが出来無くなってしまう。出航まで三日。果たして金を
用意できるのか?

--------------------------------------------------------

勇作の攻勢

ひかるに対して是が非でも妻にしたいと言う思いがある。

彼は単なる民宿の主人なのかと思っていたけど、金融業をして
いるのね。

ひかるが断るほどに勇作の気持ちも盛り上がるという所なのか。

三枝の家族は猛とひかるを結婚の方向へ

まさか文彦までもひかると猛を結婚させて、分家させて三枝家
を守らせようとするとは思わなかった。ただ文学青年の文彦では
村のことは何一つ分からないし、家計のことも全く知らない
からね。

問題なのは絹が反対している事。そして猛自身も、ひかるとの
関係を踏みとどまろうとして気持ちとは逆に強い決意がある。

大山は投資できないとの事

沢田商会から借り受けることになっていた金が借りられないと
いう事でパニックになってしまう。
大山は三枝家を破滅させようと企んでいるのかと思っていたけど
彼自身は本当に味方みたいね。

果たして投資は身を結ぶのか?

海路は相当戦争で危険な状況。
そんな状況の中でも品不足を埋めるために商船は行き来しなけ
ればならない。魚雷一発で沈むというセリフが何ともこの先の
展開を予感させる様で恐ろしさを感じる。


川端猛 …… 渡辺裕之 (孤児)
三枝ひかる …… 田中美佐子 (長女)
三枝伝右衛門 …… 中尾彬 (主人、甲州の大地主)
三枝絹 …… 江波杏子 (妻)
三枝文彦 …… 佐藤仁哉 (長男)

大河原勇作 …… 長塚京三
中村はな …… 千野弘美 (使用人)
ゆき …… 立原ちえみ
銀次 …… 辻三太郎
大山 …… 久遠利三
秘書 …… 伊海田彩

ナレーション:中西妙子


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system