愛の嵐
(1986年・フジテレビ昼ドラ)

原作:「嵐が丘」(エミリー・ブロンテ)
企画:出原弘之
音楽:坂田晃一
脚本:大久保昌一良、白井更生、下飯坂菊馬、清水曙美
演出:山本隆則、松生秀二、福田真治、小野俊和、花堂純次
プロデューサー:松村明、平野一夫、小野俊和


第36話
--------------------------------------------------------
ひかるはみんなを不幸にしてまで自分だけが幸せにはなれない
として、勇作との結婚を了承する。

猛は木彫りを始める中、ひかるは猛の元を訪れる。
私はあの男に負けたというひかるはどうしようもなかった事
を告げ、私を許して欲しいと猛に告げる。しかし猛も自分さえ
しっかりとしていればこんな風にはならなかったとして謝罪
する。幸せになるよう祈っていると告げる猛。ひかるは部屋に
戻り涙する。

そんなひかるの元に絹がやってくる。勇作が遊びがてらこれから
住む家に来ないかと誘いがあったという。ひかるは決めた以上は
笑っていくとして強がりながらも勇作の家に行く。

大河原家にいくと勇作は勿論、彼の母親・静子も大歓迎。
父・政之助は申し訳なさそうな態度で顔も上げられなかった。
そんな中、勇作の妹・秀子も結婚すると聞いて東京から戻って
くる。彼女は洋裁の専門学校に通っていた。ひかるに対して
姑と小姑が沢山いるので大変ねと声をかける。
勇作は旅館のスタッフたちにひかるを紹介する。いずれは
若女将として手伝ってもらう事を告げる。

勇作は彼女を部屋へと案内すると、これまで失礼なことを
してきた事。強引なことをしてきた事に対して謝罪する。
自分みたいな男がのし上がるには強引さしかなかった事を
告げ、結婚したら大事にすることを約束する。子供みたいに
心臓がうずくとして、ひかるのことをずっと好きだったと告げる
が、いざキスしようとするとひかるは交わしてしまい、そして
逃げ去ってしまう。

--------------------------------------------------------

猛は二体目の木彫りの像作成

猛はこういうのを作るのが上手いね。
この辺の木彫りの像は将来的に何ら関わってくるのか。
その為の伏線だったら良いんだけどね。

ひかるは猛に結婚することを報告

ひかるは謝罪していたけど、彼女が悪い事なんて一つもないよ
ね。確かに猛と結婚することは約束していたけど、猛は逃げる
という選択肢を選ばなかったわけで、そういう意味ではもう
どうしようもなかった感じだ。

勇作の家に行くひかる。

取りあえず様子見といった感じだけど、家族やスタッフを紹介
され、いよいよこの家に嫁ぐことが既成事実化される。
しかしいざキスを迫られ逃げ帰ってしまうところは、仕方がない
事なのかも知れない。勇作はプライドを踏みにじられたと感じる
か、再度戻ってくるのを待つのか。

両親は三沢の兄の元へと身を寄せる

電話では既にそのような約束を取り付けるが、ひかるが勇作と
結婚するという事で、一応土地や家は返してもらえることになる。
ただここに居ること自体、三枝家として辛い決断では有ると
思う。

今村少佐の笑い声

結婚、結納を交わすときの彼の笑い声は、まさに勇作の勝利の
勝ち鬨に見せた笑い声と被る物があった。

ひかるは再度、猛と逃げようと考える

猛もそれを了承し、番小屋で雨が止むのを待つ。
逃げることを許さないのは、兄の文彦。父の伝右衛門としては
微妙なところだね。
結局猛の前に伝右衛門が来たことで、降参してしまう。


川端猛 …… 渡辺裕之 (孤児)
三枝ひかる …… 田中美佐子 (長女)
三枝伝右衛門 …… 中尾彬 (主人、甲州の大地主)
三枝絹 …… 江波杏子 (妻)
三枝文彦 …… 佐藤仁哉 (長男)

大河原勇作 …… 長塚京三
中村はな …… 千野弘美 (使用人)
ゆき …… 立原ちえみ
大河原静子 …… 福田公子
大河原秀子 …… 芦川よしみ
大河原政之助 …… 犬塚弘
今村少佐 …… 今西正男
小作人 …… 斉川一夫
小作人 …… 宝亀克朗
板前 …… 甲斐正一
和尚 …… 内田朝雄

ナレーション:中西妙子


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system