愛の嵐 (1986年・フジテレビ昼ドラ) 原作：「嵐が丘」（エミリー・ブロンテ） 企画：出原弘之 音楽：坂田晃一 脚本：大久保昌一良、白井更生、下飯坂菊馬、清水曙美 演出：山本隆則、松生秀二、福田真治、小野俊和、花堂純次 プロデューサー：松村明、平野一夫、小野俊和

第38話
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伝右衛門は深夜寝静まった頃、静かに部屋を抜けだし、先祖の
箱の前で刀を使って自殺する。
伝右衛門の葬式に銀次もやってくる。銀次は勤労奉仕の為に
夕張炭坑に行くことになり、これで逢うことも無くなる事を
告げる。絹は体に気をつけてと声をかける。
絹は葬式でも取り乱すことなく、三枝家の主の葬式を取り仕切る。
そんな絹を見てひかるは体を休めて欲しいと告げるが、大丈夫
だと告げる。

そんな中、突然勇作は立ち上がり、場違いだと思うが敢えて
言わせて貰うという。自分は伝右衛門に多額の融資をしており、
田畑や屋敷など全ての持ち物は抵当に入っていたことを告げ、
これらの物は全て私のものであると告げる。これからは全て
自分の一存で自由に出来ると告げると、猛たちは約束が違う事
を訴える。しかし勇作は、約束は伝右衛門と自分の間に交わさ
れたものであり、約束は白紙に戻すという。取りあえずけじめ
を付けたいと告げ、私達は慈善事業をしているのではないと
告げる。伝右衛門を侮辱するのか?として、猛は仏壇に有る
刀で勇作を叩き斬ろうとする。しかしそれを和尚が止める。
更にひかるは、憎いのならばまずは私を殺してくれと言う。
今の私は勇作の妻である事。これが私達の選んだ運命なのだと
告げる。

葬式が終わった後、絹は猛にありがとうと感謝を示す。
猛もひかるの気持ちも考えず馬鹿なことをしたと反省する。

絹は伝右衛門の遺影の前で、あなたとならばどんな苦労も厭わ
ないと考えていたのに、これからどうやって生きろというのか
と非難する。

勇作はひかるに対して、猛を首にするという。しかしそれを聞
いて、今の母には猛だけが頼りだとして、首にしないよう告げる。
勇作は何故猛を庇うのか?と問い詰め、猛が好きだからだろう
とし、母親ではなくあんたが猛を話したくないからだと告げる。
オレが憎いか?猛が恋しいか?と問い、結婚式の前日に誰も話を
しないが、二人は駆け落ちしたのだろう?とし、オレに隠れて
猛と抱き合っているのかと告げる。勇作は家から飛び出して
行ってしまうのだった。
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★伝右衛門の葬式で、駄目を押す勇作

小作人とか全てが集まっているので話しやすいと思ったのだろ
うか。全ての土地・建物を没収するという。
まぁ勇作にはその権利が無いこともないけど、行く宛てのない
人を追い出す事への抵抗感と、金に困っていないのであれば
そのままにしてあげて欲しい気持ちが存在する。

★怒り爆発の猛

刀で切るのは簡単だけど、それをやったらお終いだ。
なんとか勇作に一矢を報いる事は出来無いのか。

★ひかると勇作の喧嘩

ある意味こうなる事は分かっていたのだろうに、勇作も何を
期待しているのか。ひかるが猛を好きなことは明らかだしね。
金で奥さんを手に入れても、心までは手に入れることは出来無い
典型だね。

★勇作の母がまたムカツク

これまでひかると結婚するまでは低姿勢な姿、相手を尊敬する
心があったのに、亭主が家を空けるのは妻の責任だとして
辛く当たり始める。今後嫁姑の関係は拗れていくのかな。

そんな中、唯一の味方は伝右衛門に世話になっていたという
大河原家の主人・政之助。彼女に辛くなったら私の部屋に
逃げ込みなさいと告げたり、絹のために宇治の茶を届ける
様取り計らってくれる。

★猛は村を出る

猛が作っていた木像は和尚にあげる。
この村に留まっていたのは伝右衛門が居たからだとして、この
ままこの村にいても何も出来ない事を告げる。

勇作への復讐を誓う猛の心情を見抜いた和尚は、猛は勇作の
様な鬼にはなれない事を告げる。

★猛へ手紙

なんと召集令状が届く。赤紙ではなかった事で、軍での役割は
何なのかなと思ったけど、昭和16年頃から区分は廃止されて
いるのね。


川端猛 …… 渡辺裕之 (孤児)
三枝ひかる …… 田中美佐子 (長女)
三枝伝右衛門 …… 中尾彬 (主人、甲州の大地主)
三枝絹 …… 江波杏子 (妻)
三枝文彦 …… 佐藤仁哉 (長男)

大河原勇作 …… 長塚京三
中村はな …… 千野弘美 (使用人)
ゆき …… 立原ちえみ
大河原静子 …… 福田公子
大河原秀子 …… 芦川よしみ
大河原政之助 …… 犬塚弘
役人 …… 森雅之
銀次 …… 辻三太郎

和尚 …… 内田朝雄

ナレーション：中西妙子

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)