愛の嵐
(1986年・フジテレビ昼ドラ)

原作:「嵐が丘」(エミリー・ブロンテ)
企画:出原弘之
音楽:坂田晃一
脚本:大久保昌一良、白井更生、下飯坂菊馬、清水曙美
演出:山本隆則、松生秀二、福田真治、小野俊和、花堂純次
プロデューサー:松村明、平野一夫、小野俊和


第40話
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S25年7月、あれから8年の月日が経過する。
三枝家は相変わらず大河原のものとなったまま。
進駐軍が持ち込んだジャズが日本中を席巻している中、白部村
の隣町に勇作はキャバレー"銀馬車"を開店する。ひかるが28歳
の時だった。

秀子はオープン記念パーティーに出席する中、自分に見合う
男性捜しを行うが、いい男が居ないとして失望する。ひかるに
対して私が結婚生活を2年で終わらせたのもプライドだとして、
夫の浮気を見過ごせなかったのだという。ひかるの様に金の
為に結婚するような打算的な結婚はしないのだという。
ひかるに対して大河原家を呪っているのでしょう?と告げるが
私ももう大河原家の一員であり、何もかも満足していることを
告げる。
店では秀子がマダムになる事が告げられる。

一方父大河原政之助は、ジャズが合わないと一人社長室にいた。
特別の客の為の引き出物を目にする。ひかるがやってくると
一段落したら実家に帰って、母親の様子を見てくるよう気を
使う。
そんな中、勇作は県庁の西野に対してある計画を告げる。
三枝家の施設を取り壊して一大レジャー施設を建設するという
ものだった。

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戦争が終わる

あの時から8年の月日が経過したことになる。
農地改革によって地主制度が解体された。
絹の元にはただ一人、ハナだけが付き人のような形で居残る
状況。ハナはひかるの事も手伝い三枝家にとって必要な人物
になっていた。

三枝家の消滅までカウントダウン

絹は家財道具を切り売りしている状況の中、東京にいる文彦
からは金の無心の為に電話がかかってくる位。実家の懐事情
などつゆ知らずといった感じなのか。
ハナにも給料を払えずにいる中で、一人絹が野良仕事をする
姿がちょっと不憫な感じだね。以前に電話していた兄方の方
に身を寄せることは出来無いのかな。

勇作は益々繁栄の時

戦後の混乱に乗じて、娯楽産業に手を出し、流行を取り入れる
事で地元のお偉いさんも集まるようなキャバレーを建設。
更に白部村にレジャー施設を建設しようとしている。

文彦は?猛は?

文彦は東京に出ていて、文芸関係の仕事をしているらしい。
投稿することで給料を得ているようだがそれは雀の涙。
借金が8万円にも及ぶ。

猛はバーの用心棒をしている感じ。
サングラスをした彼が店にいるのを文彦が目撃する。

大河原家の旅館は赤字

随分客に出す食事を節約している様子。
割烹旅館の信用に関わるとするが、女将は赤字を出すようでは
意味がないとして節約するよう告げる。
娘の秀子はキャバレーのマダムになるようだ。
自分の力ではなく兄のお陰で大きな顔をしていられるのに
かなり偉そうでムカつく役だ。


川端猛 …… 渡辺裕之 (孤児)
三枝ひかる …… 田中美佐子 (長女)
三枝伝右衛門 …… 中尾彬 (主人、甲州の大地主)
三枝絹 …… 江波杏子 (妻)
三枝文彦 …… 佐藤仁哉 (長男)

大河原勇作 …… 長塚京三 (大河原旅館、金融業)
中村はな …… 千野弘美 (使用人)
ゆき …… 立原ちえみ (使用人)
大河原静子 …… 福田公子 (勇作の母、旅館の女将)
大河原秀子 …… 芦川よしみ (勇作の妹、専門学校生)
大河原政之助 …… 犬塚弘 (勇作の父)

山内 …… 新井量大
友子 …… 松阪隆子 (文彦の彼女)
章次 …… 国枝量平
西野 …… 若林哲行 (県庁)
石川 …… 小野泰次郎
ヤクザ …… 野仲功
ヤクザ …… 田辺宏章
秘書 …… 吉見文
板前 …… 甲斐正一

山海和尚 …… 内田朝雄 (光明寺)

ナレーション:中西妙子


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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