愛の嵐
(1986年・フジテレビ昼ドラ)

原作:「嵐が丘」(エミリー・ブロンテ)
企画:出原弘之
音楽:坂田晃一
脚本:大久保昌一良、白井更生、下飯坂菊馬、清水曙美
演出:山本隆則、松生秀二、福田真治、小野俊和、花堂純次
プロデューサー:松村明、平野一夫、小野俊和


第46話
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猛の元に交渉に行くためにひかるは鏡の前で着飾る。
その姿を見て勇作は改めてひかるの美しさを認識すると共に
普段からそれくらいの化粧と着物を着てはどうか?と告げる。
東京には秀子も一緒に行って貰うという。

東京までの道中で秀子はひかるに尋ねる。
今、どんな気持ちなのか?複雑でしょうねと告げ、女性は初めて
好きになった人を思いつめるものだという。彼と駆け落ちした
日には、本当に何でもなかったのか?と尋ねると、ひかるは否定
する。意気地のない男だったのかと告げると、意志が強く、
父の片腕だった人だと告げる。しかし本当に好きならば心中して
も恋を遂げるのではないか?という。

猛が経営するバー"赤と黒"で、ひかると秀子は猛が来るのを
待つ。猛がやってくると、ヤクザの二人が猛の前にやってくる。
借金の手形を渡せと要求し、事務所まで来いと凄んでくる。
しかし脅しても無駄だとして、手形が欲しければ金を持って
来いと告げ、マスターと共にヤクザ二人をなぎ倒してしまう。

猛は秀子たちが来ている事を知る。
秀子の服装を誉める猛。一度パーティーに誘っても良いか?と
尋ねる猛。ひかるは早速食料物資の件を持ち出し譲ってくれと
頼むが、もう済んだ話しだとして猛は取り合わない。
もう昔とは違うとし、いうことを聞けと言うことなのか?と尋ね
る。ひかるは仕事の取引として聞いて欲しいと告げ、買い取り
した額と同じ額を出すという。しかし話にならないとして、
猛は一蹴する。
ひかるは勇作に交渉が決裂した事を電話で報告。なんとか弱点
を探り出して押しの一手で責めろという勇作。
勇作は秀子に変わって欲しいと頼み、ひかるの様子を尋ねる。
今のところ大丈夫である事を報告する。

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ひかると秀子は東京へ

猛とは彼の経営する喫茶店で逢うことになる。

秀子の事をやたらと誉める所は、ひかるを意識しての事だろう
ね。

ひかるの頼みを聞かなくなった猛

猛に昔のような義理人情が有れば、困っている勇作の旅館を
助けるはずだとするひかるの思惑が有ったのかな。
助けるハズが無いことは周知の事実だし、そうなるとひかるは
自分の頼みならば猛は聞いてくれるはずだとする気持ちが有った
のではないか。

政之助は相変わらず絹を意識する

妻が夫に睨みを利かせる中で、越前焼のツボを持って通う夫。

政之助にしてみれば、三枝家との家柄の違いを実感しつつも
一度嫁入りしたひかるの事を手放したくない気持ちが強い
みたい。それを正直に語る所は、彼の性格を表しているね。

絹もひかるはそんなに軽はずみなことをする子ではないとして、
容易に猛の元には行かない事を告げ、信じて上げて欲しい事を
告げる。

猛はヤクザにも金貸し

相当危ない所にも手を出していそう。
金のためならばどんな事でもするという執着心が有るのかな。
この辺が後々猛を追い込まなければ良いけどね。

猛はホテル住まい

秀子は家に行きたいとするが、家はないと断られる。

バーのマスターの章次が二人の関係を気にして、ひかるに
彼の泊まる帝国ホテルの部屋番号506号室である事を告げる。
果たしてひかるは彼を説得できるのか。


川端猛 …… 渡辺裕之 (孤児)
三枝ひかる …… 田中美佐子 (長女)
三枝絹 …… 江波杏子 (妻)
三枝文彦 …… 佐藤仁哉 (長男)

大河原勇作 …… 長塚京三 (大河原旅館、金融業)
中村はな …… 千野弘美 (使用人)
大河原静子 …… 福田公子 (勇作の母、旅館の女将)
大河原秀子 …… 芦川よしみ (勇作の妹、専門学校生)
大河原政之助 …… 犬塚弘 (勇作の父)

西野 …… 若林哲行 (商工課長)
友子 …… 松阪隆子 (文彦の彼女)
章次 …… 国枝量平 (バーのマスター)
ヤクザ …… 米津高明、田村祐治
和尚 …… 内田朝雄

ナレーション:中西妙子
JAZZ 柳オールディーズジャズバンド


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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