愛の嵐
(1986年・フジテレビ昼ドラ)

原作:「嵐が丘」(エミリー・ブロンテ)
企画:出原弘之
音楽:坂田晃一
脚本:大久保昌一良、白井更生、下飯坂菊馬、清水曙美
演出:山本隆則、松生秀二、福田真治、小野俊和、花堂純次
プロデューサー:松村明、平野一夫、小野俊和


第51話
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郵便局の跡地を巡って猛と勇作は入札価格を探り合っていた。
勇作はひかるを使って猛がこの土地の入札から手を引くよう
訴えかけようとするが、断られる。勇作は観測が甘かったと
告げる。仕事を個人的感情でどうこうする人ではないとひかる
は告げる。しかし勇作はこの土地だけは意地でも負けたくない
とし、なんとか入札価格を知りたい旨をひかるに告げる。
そして例えと称して、事務所で盗み見る様なことは出来ないか
と何気なく語る。そんな会話を病室の外で秀子が聞いていた。

秀子はひかると二人っきりになると、猛から土地の入札価格を
聞き出さねばならないのでしょう?と尋ねる。秀子は自分の兄
の事を脅迫、泣き落としを使う卑怯な男だとしながらも、それ
だけ必死だという事だと告げる。これは勇作があなたを試して
いるのだとつげ、大河原の為にあなたが突っ走ってくれるか
どうかを見ていることを告げる。どんな事をしてでも獲得する
という事は、体を張る事も同じだという。腹の中を隠し合う
夫婦の割によく関係が続いていると秀子は皮肉を告げる。

文彦は、バー"駅馬車"で酔いつぶれるまで飲んでいた。
客扱いしてほしいならば金を払ってと告げる秀子。秀子に対して
友子はどこに行ったのか?と尋ねると、東京に戻ったという。
追い払われたのはお前の兄のせいだと告げる。そんな中、猛も
やってくると文彦を追い払おうとする。人間なんて誰もが
格好悪いものだとつげ、お前だけ格好つけるなという文彦。
お前もひかるが好きならば奪い返せば良いと告げる。

猛は一人看板になるまで飲んでいた。秀子は酔った猛に
賭けで勝負しないか?という。俺は博打では負けたことがないと
いう猛に、もしもあなたが負けたら郵便局の跡地から手を引いて
とつげ、私が負けたら体で払うという。そんな彼女に猛は、
あなたの体にどれだけの価値が有ると思っているのかとつげ、
秀子に覆い被さりキスをする。そんな中、ひかるが店にやって
きてその場面を見てしまう。

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文彦は秀子の店に多額のツケ

友子に浮気された文彦は完全に飲んだくれの状態。
全く働いても居ない彼が飲めるのも、秀子の店だという事。
ツケの割に態度がでかいのはやっぱり文彦だった。

猛は秀子にキスをする

そんな場面をひかるに見られてしまうけれど、看板の時間帯に
何故ひかるが店を訪れたのかは謎。

秀子は一応大河原家の人間

猛と賭けを申し出る際に、自分が買ったら郵便局の跡地から
手を引いてと告げる。案外兄の商売には我関せずなところが
有ったけど、一応協力する気では有るのね。

勇作の夢は正夢になるのか?

病院のベッドの中で勇作は郵便局の跡地を落札し、百貨店を
建設。そしてひかると一緒に落成式のテープカットをする場面
を夢の中で見たという。果たしてそうなるのか。

東京に行くのは猛だけではない

ウォーリー軍曹と会うために東京に戻る猛。
しかし秀子もまた両親には友人と会うために上京すると告げ
猛に会いに行く。
父親だけは好きな男が出来たのではないかと気がついている
様子だ。


川端猛 …… 渡辺裕之 (孤児)
三枝ひかる …… 田中美佐子 (長女)
三枝絹 …… 江波杏子 (妻)
三枝文彦 …… 佐藤仁哉 (長男)

大河原勇作 …… 長塚京三 (大河原旅館、金融業)
中村はな …… 千野弘美 (使用人)
大河原静子 …… 福田公子 (勇作の母、旅館の女将)
大河原秀子 …… 芦川よしみ (勇作の妹、専門学校生)
大河原政之助 …… 犬塚弘 (勇作の父)

マネージャー …… 能登裕康
富田章次 …… 国枝量平 (バーのマスター)
ウォーリー軍曹 …… 矢作幸裕

ナレーション:中西妙子
JAZZ 柳オールディーズジャズバンド


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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