愛の嵐 (1986年・フジテレビ昼ドラ) 原作：「嵐が丘」（エミリー・ブロンテ） 企画：出原弘之 音楽：坂田晃一 脚本：大久保昌一良、白井更生、下飯坂菊馬、清水曙美 演出：山本隆則、松生秀二、福田真治、小野俊和、花堂純次 プロデューサー：松村明、平野一夫、小野俊和

第52話
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ひかるは絹の元に行く。
兄が今度友子を連れてきたら結婚を許してあげてほしいと母に
告げる。友子は兄に取って命そのものであり、私にはよく分か
るという。周りの人がこの関係を壊す権利は無いという。
ひかるは帰る前に猛の部屋を見に行く。猛が秀子とキスをして
いる所を見てしまったひかるは、落ち着きたいと思っていたの
である。机の上に見積書が置かれているのを目にし、思わず
手にとって中を見ようか思い悩む中、東京に行っていた猛が
戻ってきてその場面を見てしまう。
まさかあなたがこんな泥棒のような真似をするとは信じられない
という猛。ひかるは必死に弁解し、中は見ていない事を告げる。
そんなに知りたいならば教えてやるという猛は、137万円を計画
していると告げる。大河原の元に戻ってこれを報告するかどうか
はあなた次第だという猛に対して、あなたはいつもそうやって
人の心を試そうとしていると避難する。先日秀子を抱いた事も
私が嫉妬するかどうかを試したのでしょうと告げる。

いよいよ入札の日。
入札価格が一番高かったのは、大河原率いる大河原土建のもの
だった。しかも猛とはわずか1万円違いの勝利。猛は、ひかる
をにらみつけると部屋から出て行く。

帰宅する猛に対して、章次はまさか負けたのか?と告げる。
大河原側は110万円そこそこの値段を提示する予定だったはず
だとし、ウチの値段が漏れたとしか思えないという。最終価格
を知っているのは私と社長だけだとし、東京に行く際、見積書
は持って行ったのか?と尋ねる。猛はもう良いとつげ、酒を
飲むのだった。

一方勇作は大喜び。わずか一万円の差での勝利という事で、
ひかるを褒め称える。それを聞いた秀子は、いよいよ伝家の宝刀
を抜いたのねとつぶやく。ひかるはそれを否定し、猛は私に
直接入札価格を教えたのだと告げる。彼はそういう人だと語る。
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★ひかるは猛と秀子の関係に不安を覚える

自分は結婚しているというのに、一夜を過ごすかもしれない
二人の関係を心配するひかる。

★ひかるは猛の部屋で見積書の存在を知る

勇作から盗み見てくれないかと言われた通りのシチュエーション
が用意された。しかし手にした途端に猛が帰宅してしまった事
で中身は見ていない。ただひかるには弁解の余地が無いような
状況だった。

ひかるは何を言うのかと思いきや、猛はいつも私のことを試して
いると避難し始める。先日秀子と抱き合っていたのもひかるの
リアクションを見るための行動だったとのこと。
いつも秀子を踊りに誘う辺りは確かにひかるに対する当てつけ
かもしれないけど、店の看板後に抱き合っていたのは、別に
ひかるに見せつけようとしたものではないよね。

★ひかるは決断を迫られる

猛の入札価格を知ったひかるは果たしてそれを上回る金額で
入札するのか。

結果大河原家の為に入札したひかる。
ひかるは和尚の元に行き愚痴を漏らすと和尚もひかるの味方。
人間は神では無いので同時に二つの顔をすることは出来ないと
いう指摘は確かに正しいけれど、猛ばかりを責められる状況
では無いと思う。

★猛は大河原が憎い

猛は今必死になって獣になろうとしているのだという。
確かに猛が獣であるならば、とうに大河原家はつぶれている
可能性もある。この甘さが吉と出るか凶と出るのか。

★文彦は更生の余地なし

秀子の家の飲み代2万円をすべて支払って東京に戻るという。
その金の出所が気になっていたけど、なんと絹が使わずに貯めて
いた大河原からの毎月の生活費と大切な金時計を売ったもの
だと判明。文彦の鬼っぷりには頭が下がるね。

★勇作がひかるの望むもの

以前に一度口に出たことがあるけど、ひかるとの間に子供の
必要性を訴える。今までは偶然に出来なかったのかどうかは
よく分からないが、子供を持つことで猛にも牽制の意味合いが
有るのだという。子供をそんな理由に使う辺りは如何にも勇作
っぽい。


川端猛 …… 渡辺裕之 (孤児)
三枝ひかる …… 田中美佐子 (長女)
三枝絹 …… 江波杏子 (妻)
三枝文彦 …… 佐藤仁哉 (長男)

大河原勇作 …… 長塚京三 (大河原旅館、金融業)
中村はな …… 千野弘美 (使用人)
大河原静子 …… 福田公子 (勇作の母、旅館の女将)
大河原秀子 …… 芦川よしみ (勇作の妹、専門学校生)
大河原政之助 …… 犬塚弘 (勇作の父)

和尚 …… 内田朝雄
富田章次 …… 国枝量平 (バーのマスター)
林田 …… 大矢兼臣
ホステス …… 間中舞

ナレーション：中西妙子
JAZZ 柳オールディーズジャズバンド

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)