愛の嵐
(1986年・フジテレビ昼ドラ)

原作:「嵐が丘」(エミリー・ブロンテ)
企画:出原弘之
音楽:坂田晃一
脚本:大久保昌一良、白井更生、下飯坂菊馬、清水曙美
演出:山本隆則、松生秀二、福田真治、小野俊和、花堂純次
プロデューサー:松村明、平野一夫、小野俊和


第61話
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章次が佃組のものに襲われキャバレーにやってくる。
すぐに病院に運ばれて一命を取り留めるが重傷だった。
刑事の話によると、5、6人の男達に袋だたきにあっていたと
いう。猛はそれを聞いて佃組がやったのだと告げる。彼らは
大河原商会と手を組んでいるのだという事を刑事も把握して
いた。章次の叔父は東京におり、両親は戦争で失っていた。
病院にいた朱実によると、章次の右腕はぐちゃぐちゃで
多数の切り傷が有るのだという。朱実に対して猛は大丈夫で
有ることを告げる。

猛は帰宅するとベッドの下に隠し持っていた銃を握る。
それを見た秀子は一体何のつもりかと告げる。章次の仕返しに
佃組に行っても、彼の下には命を捨てる覚悟の若者は多数居る
ので殺されると告げる。猛は秀子に佃組を動かしているのは
お前の兄だとつげ、俺はヤクザではないのであくまで命を守る
為に銃を携帯しておくだけだと告げる。

勇作は家族で食事を取るも食欲がなかった。新聞ではまたして
も佃組が一般人に怪我をさせた事が新聞にも取り上げられていた。
母・静子は勇作に対してまさか関わっているのではないか?と
尋ねるが、自分は不良債権を肩代わりさせているだけだという。
最近の不幸は、きっと大河原が滅びれば良いと思っているもの
のしわざだとして、お払いをすると静子は告げる。

朱実は猛に対して、章次とは互いに戦争で両親を失っている
ので励まし合って生きてきたという。猛は朱実に、もう佃組
の件には関わるなと告げ、章次と一緒にいてあげてくれと告げる。

ひかるの事を呼び出す静子は、お払いを行うという。
大河原家に悪霊を持ち込んだのはひかるであり、これは伝右衛門
の霊だという。祈祷師の天光様は、突然ひかるに対して伝右衛門
の霊が立ち去るよう告げるとひかるは部屋から飛び出してしまう。
一連の事を見ていた政之助は、妻のしている事を非難し、ひかる
に謝罪する。

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章次はなんとか命だけは取り留める

佃組にリンチにあった章次。腕が相当ぐちゃぐちゃになって
しまったようだ。これまで猛の良きパートナーで、ヤクザからの
圧力に対してもはね除けてきただけに、ちょっぴり辛いものが
有るな。

大河原家に悪霊が?

相変わらず母親・静子の暴走っぷりが頭を悩ます原因になって
いる。今度はひかるに対して、親を否定するような伝右衛門
悪霊説を唱え始めた。
天光様とか如何にも怪しい訳だけど、最早この人を止める人は
居ないのか?

章次と朱実の意外な関係

これまで朱実は突然現れた感じがしていたけど、章次とは
連れ添って来た間柄だったのね。

ひかるは相変わらず猛を非難

そして二人に頼んでみるとする辺りの緩さ加減が何とも言えない
者があるかな。

そこで勇作のしている殺人教唆の事を初めて知るひかる。

ひかるは勇作を問いつめる

佃組の一件に勇作が関わっているのかどうか。
否定する勇作だけど何度も聞き直しているって事は、ほぼ
確信めいたものがあるのではないだろうか。

勇作は任意の事情聴取を受ける

ただ確かに明確な指示をした訳ではないので罪に問うというのは
難しいのかな。裁判になれば佃組が暴力で物事を解決している
事を知っても不良債権の回収を依頼していたのかどうかが問われ
る事にはなるんだろうけどね。


川端猛 …… 渡辺裕之 (孤児)
三枝ひかる …… 田中美佐子 (長女)
三枝絹 …… 江波杏子 (妻)
三枝文彦 …… 佐藤仁哉 (長男)

大河原勇作 …… 長塚京三 (大河原旅館、金融業)
中村はな …… 千野弘美 (使用人)
大河原静子 …… 福田公子 (勇作の母、旅館の女将)
大河原秀子 …… 芦川よしみ (勇作の妹、専門学校生)
大河原政之助 …… 犬塚弘 (勇作の父)


富田章次 …… 国枝量平 (バーのマスター)
朱実 …… 麻生けい (ホステス)
三浦啓次郎 …… 井上高志 (山梨新聞社・社会部記者)
佃五郎 …… 吉原正皓 (ヤクザ)
中島 …… 戸沢佑介
元光様 …… 飯田テル子


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