愛の嵐
(1986年・フジテレビ昼ドラ)

原作:「嵐が丘」(エミリー・ブロンテ)
企画:出原弘之
音楽:坂田晃一
脚本:大久保昌一良、白井更生、下飯坂菊馬、清水曙美
演出:山本隆則、松生秀二、福田真治、小野俊和、花堂純次
プロデューサー:松村明、平野一夫、小野俊和


第62話
--------------------------------------------------------
ひかるは勇作が警察に任意で事情聴取された事に対して、ショ
ックのあまりお腹を痛めて倒れてしまう。すぐに病院に運ばれる
が母体に命の心配は無いが、お腹の子の赤ちゃんは流産してし
まう。
勇作も病院へとやってくると、待合室には政之助が居た。
勇作は父に、佃組との事を聞かれただけで疚しいことはしてい
ないと告げる。最近ひかるは気苦労が絶えなかったので、ひかる
自身が助かっただけでも良かったという。

一方流産した事実は猛にも伝わる。ハナに対して絹には内緒に
しておくよう告げる。ハナが見舞いに行くという事で、猛は
彼女に金を渡すと必要なものを買い、花を届ける様頼む。

猛の元に新聞記者・三浦がやってくる。
良いニュースを持ってきたという三浦は、章次を襲ったチンピラ
の一人が逮捕された事を告げ、勇作も任意で引っ張られた事を
告げる。しかし証拠不十分で釈放された事。しかしこれだけ
派手なことをしていれば銀行が融資を引き上げるのは間違い
無いという。

静子は勇作に対して罰が当たったのだと告げる。悪いことは
重なる事を告げると、勇作は母にひかるが流産してホッとして
いるのではないかと告げる。猛に対する俺の立場が不利になっ
たと告げ、ひかるはいつでも猛の元に逃げることが出来る様に
なったと語る。

--------------------------------------------------------

ひかるの流産

凄く辛い言い方だけど、ここで勇作の子を産んでしまったら
もう後には戻れない所まで行ってしまったので、猛との関係
の可能性を考えると、こうなるしかなかった感じだね。

当然ながら勇作は猛がひかるを精神的に追い込んでいると主張。

大河原商会は一気に立場が危うくなる

猛と結託している山梨新聞社の三浦記者が、次々とグッジョブ
な活動をしてくれるお陰で、大河原家の社会的信用は落ちて
いく。銀行が金を貸さないとした事で、一気に窮地に立たされる。

大河原デパート建設のためには?

山梨第三銀行・銀行員が行っていたけど、まずは身辺を綺麗に
すること。
そして猛が計画している養豚場の撤去を求めること。
結局また勇作は、ひかるや秀子を使って猛に頼み込む事に
なりそうだ。こんな戦いに終止符を打つためにも、猛には引い
てもらいたくないけどね。

秀子の微妙な心情

兄とは縁を切ったと言うけれど、明らかに兄の敗北が見えている
だけに複雑なものが有るようだ。
秀子はどういう決断を見せていくのか。

猛に援軍あり

平野という男性の登場。
ヤクザと対峙するシーンは迫力が有って侮れないシーンだった。
ヤクザものとの対決・圧力に於いては猛も辛い状況だったので
軍隊時代/闇市場時代の仲間が加わってくれる事は頼もしいもの
が有るのかな。

ちなみに平野は軍隊時代の猛の上司で中尉。そして東都大学
法学部を卒業しているという武闘派ながら知識も備わっている
感じの人。


川端猛 …… 渡辺裕之 (孤児)
三枝ひかる …… 田中美佐子 (長女)
三枝絹 …… 江波杏子 (妻)
三枝文彦 …… 佐藤仁哉 (長男)

大河原勇作 …… 長塚京三 (大河原旅館、金融業)
中村はな …… 千野弘美 (使用人)
大河原静子 …… 福田公子 (勇作の母、旅館の女将)
大河原秀子 …… 芦川よしみ (勇作の妹、専門学校生)
大河原政之助 …… 犬塚弘 (勇作の父)


富田章次 …… 国枝量平 (バーのマスター)
朱実 …… 麻生けい (ホステス)
平野 …… 内田勝正 (中尉)
三浦啓次郎 …… 井上高志 (山梨新聞社・社会部記者)
石川 …… 小野泰次郎 (勇作の秘書)
稲垣 …… 坂田祥一朗 (勇作の部下、藤沢を尾行させる)
清水 …… 内山森彦 (銀行員)
ヤクザ …… 國井正廣、伊藤康二、渥美博


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system