愛の嵐
(1986年・フジテレビ昼ドラ)

原作:「嵐が丘」(エミリー・ブロンテ)
企画:出原弘之
音楽:坂田晃一
脚本:大久保昌一良、白井更生、下飯坂菊馬、清水曙美
演出:山本隆則、松生秀二、福田真治、小野俊和、花堂純次
プロデューサー:松村明、平野一夫、小野俊和


第65話
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秀子はこれ以上ここに居ても猛の心は自分には目を向けない事
を知って、出て行こうとする。しかし猛は秀子を見て止める。
出て行っても行く宛があるのか?と問い、だったら俺がここを
出て行くことを告げる。秀子は猛がこの家から逃げるという表現
を使った事を指摘し、まるで私が悪いみたいな言い回しだと
非難する。猛は悪いのは全て自分だとし、せめて最後には俺の
事をたたき出して欲しかったと語る。秀子は貴方が居なくなった
部屋に一人で住めると思うのかと告げる。それならば俺の好き
な様にさせて欲しいとし、猛は500万円の小切手を切る。しかし
気持ちだけ受け取っておくとすると、小切手を破り自分は大河原
家に戻ると告げる。猛はキャバレー
"ローズハウス"からは一切
手を引くので、秀子が経営していくことを告げる。これで
大河原家に戻った際には、猛から大事な城を一つぶんどったと
自慢できると語る。秀子はもっとロマンチックな別れ方をしよう
と思っていたのにと呟く。

勇作は
大場建設との交渉から、駅前のビル建設に関しては
8階建てから5階建てにする上で、建設を推進するという。
いつか必ず融資を渋った銀行家たちを跪かせるという勇作。
工事さえ始まればと告げる。
そんな中、勇作の元に父・政之助がやってくると、秀子が
戻ってきたことを語る。

勇作は秀子に対して、よくもおめおめと戻ってこられたなと告げ、
猛と結婚する際に啖呵を切って出て行ったことを忘れたのか?
と問う。兄さんは私がアパートでも借りてそこで住めば良いと
思っているのか?と問うと、勇作は是非そうしてくれと語る。
しかしひかるは兄妹のやりとりを聞いて、秀子は兄を頼って
帰ってきたのにと制すると、今は人に情けを掛けている暇は
無いと呟く。勇作はひかるに猛と秀子が別れて嬉しいのか?と
問い、散々利用して利用価値が無くなれば簡単に捨てるのが
猛だと非難する。

秀子はひかると話し合う。
結局猛の心をつかめなかったこと、あなたへの当てつけが出発点
だったし、その過程で猛のことを本気で好きになり、心を掴もう
と努力したがダメだったと語る。そしてひかるに対してもあな
た達はどうなのか?と問い、ひかるが兄と別れない理由は何なの
か?と問う。流産した時には二人の関係はダメかと思っていた
のに、結局ひかるは戻ってきてしまった事。兄が猛に散々やられ
て可愛そうになったのだろうとし、同情だけでは結婚生活は
成り立たず、ひかるは自分をごまかしていると非難する。そして
兄とは一刻も早く別れた方が良いと語る。

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猛は秀子と別れる

秀子のプライドの高さを見た感じで、猛から500万円の小切手も
受け取らずに別れる事に了承する。
ただしキャバレー"ローズハウス"だけは、秀子の元に戻った形。

勇作のデパート建設は相変わらず難局

とにかく金がない勇作。
勇作は不動産業だか金融業も手がけてここまで大きくなって
来たのではないのかな。その辺から金は融通できないのだろう
か?

無理して背伸びして投資を行っていく辺りは、末期の三枝家
の伝右衛門みたいな状態になっているね。

秀子と勇作

流石に秀子としても、啖呵を切って出て行った手前戻りづらい
ものが有るだろうけど、周りの者はみんな秀子の味方だった。
秀子が戻ってきたことで、勇作は更に猛の大きさに恐れを抱いて
いくことになる。

静子はますます可笑しくなっている

ひかるが運んできた悪霊を取り去るために、毎朝不思議な祈り
を捧げている。娘の秀子は病気である事を指摘し、どんな信仰を
持つのも構わないが、人の迷惑も考えろと告げる。

勇作もひかるを重荷に感じていく?

今頃ひかるさえいなければ立派なデパートが立っていたと
思わず口にしてしまう。一番言ってはいけないことだよね。
ひかるもこれで別れる決意が出来たか?

ひかるが悪霊を引き入れたとする母

強ち大河原家から見たら間違いないのかも。
無理して手に入れた結果、ひかるの存在が大河原を苦しい立場
にしているのだし、ひかるが出て行くことで有る意味大河原
にも平穏が戻っていきそうな感じがする。


川端猛 …… 渡辺裕之 (孤児)
三枝ひかる …… 田中美佐子 (長女)
三枝絹 …… 江波杏子 (妻)
三枝文彦 …… 佐藤仁哉 (長男)

大河原勇作 …… 長塚京三 (大河原旅館、金融業)
中村はな …… 千野弘美 (使用人)
大河原静子 …… 福田公子 (勇作の母、旅館の女将)
大河原秀子 …… 芦川よしみ (勇作の妹、ローズハウス)
大河原政之助 …… 犬塚弘 (勇作の父)

平野 …… 内田勝正 (中尉)


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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