愛の嵐
(1986年・フジテレビ昼ドラ)

原作:「嵐が丘」(エミリー・ブロンテ)
企画:出原弘之
音楽:坂田晃一
脚本:大久保昌一良、白井更生、下飯坂菊馬、清水曙美
演出:山本隆則、松生秀二、福田真治、小野俊和、花堂純次
プロデューサー:松村明、平野一夫、小野俊和


第67話
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伝右衛門の墓参りに行こうとしていたところで絹が突然倒れて
しまう。医師に様子を尋ねると首を横に振られる。
絹はひかるは居ないのか?と尋ねる。猛達はひかるがまだ到着
しないのかとして焦る中、ひかるが戻ってくる。
絹はひかるを見ると勇作は別れてくれたか?と尋ねる。約束して
くれたと告げると絹は微笑む。絹は猛に、二人で仲良く暮らし
て欲しいと告げると、絹は息を引き取る。

葬式。和尚は、絹が幸せだった事を語る。
我が子に看取られて極楽往生だという。文彦は仏壇を前にして
迷惑の掛けっぱなしだったと涙する。

そこに大河原家全員がやってくる。
急なことで驚いたと神妙な顔で挨拶する勇作に対して、静子は
突然太鼓を持ち出し、この家も悪霊に祟られているという。
そしてその元凶が伝右衛門で、その霊が乗り移っているのはひ
かるであるとし、ひかるを厳しく非難する。
ひかるは一人部屋に走り去り涙する。勇作は彼女の後を追い、
ひかるに謝罪。勇作はあんな母親を持った事につくづく嫌にな
ったとし、家に帰ろうという。しかしそこに和尚がやってきて
今日くらいはひかるの事をそっとしておき、母と別れを告げさ
せてあげるべきだと語る。勇作はそんな和尚に一つ約束して
欲しいと語り、ひかるは葬式の後、必ず大河原の家に戻して
欲しいという。連れて帰るのはもちろんだが、その後のことは
知らないぞと語る。

客達が全て引き払い、平野を含めた身内だけが葬式の場に残さ
れる。今日は飲み明かそうという平野。ひかるは部屋から母が
生前好きだったピアノの音を聞かせる。文彦は仏壇の前で
改めてこれまでの事を謝罪する。

猛は部屋にいるひかるの元にやってくる。大河原家の人たち
は皆帰ったことを告げ、ひかるに勇作は本当に別れを承諾した
のか尋ねる。ひかるは母を喜ばせようとして嘘をついたこと
を語ると、その気持ちはよく分かるとし、猛は別れてこの家に
戻ってきてくださいと告げる。

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絹の死

死に際にひかると猛に言葉を残していたけど、文彦には何の
言葉もかけずに死んでいったのが気になる。
相変わらず文彦の存在感といったら・・・

静子は絹の葬式まで暴れていく

静子のその勇気が凄いな。
勇作も流石に呆れていたけど、この母親有って、この子有り
だね。

ひかるは文彦と和尚と共に勇作と話し合い

離婚に関して、なんとか承諾してくれるよう告げる。
嫌だとした場合には裁判も辞さないという。勇作にしてみれば
そうまでして三枝家に戻りたいのかという事だが、これまで
の流れを見ていれば当然それが分かるだろうしね。

今晩だけは二人きりで話させてくれ

勇作がひかるに対して、その様に提案する。
話し合いをしても変わらないことは明らかだし、この一晩が
人生を左右しなければ良いのだけど・・・

大場建設は一切の手を引く

大河原商会が手がけたデパート建設に関して、大場建設は全て
を手を引くとのこと。猛は追いつめられてやけになったら
何をするのかと心配でならないみたい。流石に勇作がひかるに
手がけることは無いとは思うけど、猛に渡すくらいならば・・
という衝動的な犯行に及んでしまうのかな。


川端猛 …… 渡辺裕之 (孤児)
三枝ひかる …… 田中美佐子 (長女)
三枝絹 …… 江波杏子 (妻)
三枝文彦 …… 佐藤仁哉 (長男)

大河原勇作 …… 長塚京三 (大河原旅館、金融業)
中村はな …… 千野弘美 (使用人)
大河原静子 …… 福田公子 (勇作の母、旅館の女将)
大河原秀子 …… 芦川よしみ (勇作の妹、ローズハウス)
大河原政之助 …… 犬塚弘 (勇作の父)


友子 …… 松阪隆子 (文彦の妻)
平野 …… 内田勝正 (中尉)
和尚 …… 内田朝雄


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