愛の嵐
(1986年・フジテレビ昼ドラ)

原作:「嵐が丘」(エミリー・ブロンテ)
企画:出原弘之
音楽:坂田晃一
脚本:大久保昌一良、白井更生、下飯坂菊馬、清水曙美
演出:山本隆則、松生秀二、福田真治、小野俊和、花堂純次
プロデューサー:松村明、平野一夫、小野俊和


第68話
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勇作の元に戻ってきたひかるに対して、勇作はよくも俺に恥を
かかせてくれたなとひかるの首を絞める。何故別れる気になっ
たのか?と問う勇作に対して、好きにしてくださいとし、決意
は変わらないことを告げる。そんなに猛が良いのか?と問うと
それは分からないが、今はただ自分の人生をやり直したいだけ
だという。どんなに努力しても愛せなかったと告げると、勇作は
逆上し猛に渡してたまるかと告げる。勇作は8年間こんなに愛し
つづけ来たのに何故なんだと語り、悪いところが有れば改める
という。しかしひかるは貴方は悪くはないとし、私たちの結婚
がそもそも悪かったのだと告げる。それを知って結婚した事が
間違いだったと。金のためだけに結婚をした事を告げ、その時
から私の心は死んでいたという。すると母が突然乱入し、ひかる
に対してもののけだ、汚らわしいと太鼓を鳴らし始める。
政之助もやってくると、男ならばきっぱりと諦め、ひかるを
自由にしてやれという。勇作も一からやり直せと諭すが、死ん
でも渡さないという勇作。

猛は落ち着いては居られなかった。今いったら刺激するだけだ
という平野は、勇作もひかるをどうこうするはずはないと告げる。

そんな中政之助から猛に電話が鳴り、ひかるの事を助け出して
くれないか?と告げる。勇作はすっかり意地になっていると
いう。それを聞いた平野は、降伏させるためには金しかないと
告げる。

猛は勇作の元に行くと仕事のことでいい話があると持ちかけ、
最後の取引だという。
猛は勇作に300万円を付きだし、これだけ有れば今からでも十分
デパート工事は出来るという。変わりにひかるを返して欲しい
とし、金は幾らでも出すという。8年前、旦那の頬を札束で
叩いた事。ソックリマネをしようというのか?という勇作。
猛はあの頃の勇作は迫力が有ったが、今は違うという。猛に
対して全ての金を投げ出してもひかるを取り戻したいというのか
と問うと、そうだという。
勇作は自分は伝右衛門とは違うとして猛に帰れと告げが、
猛は300万円はここに置いておくので一晩考えてくれという。
ただしこの機会を逃せば大河原商会は二度と立ち直れないと
忠告する。

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勇作とひかるの一晩

いつものように勇作の"頼み込み"作戦。
ひかるが珍しく、勇作のことをこれまで愛すよう努力したが
出来なかったと本音を語る姿が印象的。それだけ決意が固い
という事かな。

全てを投げ出す覚悟の猛

取りあえず300万円を渡したが、勇作から全ての財産を投げ出す
覚悟があるのか?と問われる。全ての金を投げ出してまで好きな
女性を取り戻そうとする所が凄いね。

母は300万円に目がくらむ

これぞ猛の思うところなんだろうけど、300万円とひかるの
どちらを取るのか。伝右衛門の仕返しとばかりに、金をちらつ
かせるけど、当時の状況とはまた確かに違うよね。
伝右衛門の場合自分から勇作に金を求めに行った訳だし。

勇作の意地は何処まで貫けるのか

その決断に迫られるよりも前に、火事で終わりそうな感じ。
馬鹿母の怪しげな宗教踊りで蝋燭の火を倒してしまった。

最悪なのはひかるだけが亡くなってしまうパターンだね。


川端猛 …… 渡辺裕之 (孤児)
三枝ひかる …… 田中美佐子 (長女)
三枝絹 …… 江波杏子 (妻)
三枝文彦 …… 佐藤仁哉 (長男)

大河原勇作 …… 長塚京三 (大河原旅館、金融業)
中村はな …… 千野弘美 (使用人)
大河原静子 …… 福田公子 (勇作の母、旅館の女将)
大河原秀子 …… 芦川よしみ (勇作の妹、ローズハウス)
大河原政之助 …… 犬塚弘 (勇作の父)


友子 …… 松阪隆子 (文彦の妻)
平野 …… 内田勝正 (中尉)
和尚 …… 内田朝雄


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