愛の嵐
(1986年・フジテレビ昼ドラ)

原作:「嵐が丘」(エミリー・ブロンテ)
企画:出原弘之
音楽:坂田晃一
脚本:大久保昌一良、白井更生、下飯坂菊馬、清水曙美
演出:山本隆則、松生秀二、福田真治、小野俊和、花堂純次
プロデューサー:松村明、平野一夫、小野俊和



第69話
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ひかるは勇作に対して、私の気持ちを聞いてもう一緒には暮ら
せない事が分かったはずだとして、私のことを猛に売って欲し
いという。そうすれば大河原商会も立ち直ることが出来るハズ
だと告げると、勇作は自分はそんなさもしい男ではないと告げ
る。しかしひかるは先日、もしも私を妻にしなければ今頃デパ
ートが建っていたはずだと言った勇作の事を指摘し、あの言葉
で自分の気持ちがハッキリと分かったことを語る。

そんな中、大河原家で火災が起こる。
火元は、神に祈祷している静子の部屋からだった。大河原家の
火災の知らせを受けてすぐに猛も駆けつける。
ひかるは静子の救出に向かう中、勇作は猛の300万円の金を
必死にバッグの中に詰めて一人外へと逃げ出す。
猛は火の中へと入り込み、ひかると静子を救出する。二人を
無事助けた事を知ると猛は外で倒れてしまう。

ひかるは手首にやけどを負い、猛は入院が必要だった。
しかし10日もすれば退院できるという。ひかるは猛の病室に
来ると無事であるのを知って喜ぶ。猛の目が覚めるとひかるは
もう駄目かと観念したが、そこに猛が来たことを告げ感謝する。
猛の怪我の状態を心配するが、このくらいの怪我は何度も経験
した事を告げ、自分のことをいつも旦那さまが守ってくれて
いると告げる。

勇作も病室にやってくると、猛のおかげで母親が助かったこと
に感謝を示す。あんたには負けたというと、火が出たときに
自分が一番最初にしたのは300万円を夢中にかき集めることだ
ったとし、必死で逃げた後、あんたがひかるを抱えて出てくる
のを見たという。ひかるの事を愛しているとか、誰にも渡さな
いとか言ってきたが、土壇場で選んだのは金だったと語り、
猛からの取引を受けると告げる。金はこれで十分だとし、
勇作はひかるに離婚届を渡す。ひかるの値段としては300万は
安いと告げる。私は絶対にこのままでは終わらず、またはい
上がる事を告げ、その際またひかるを取り戻しに来るかもし
れないと語るのだった。

その二週間後・・・三枝家で、退院祝いを行うが・・・

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三枝家の火事

最悪の事態も考えられたけど、誰も被害者を出すことなく過ご
せたのは良かったね。あの火事の映像は、この撮影のために
撮った物なのだろうか?

火事という状況を描くことで、その人物の人となりを知ること
になる。

勇作と猛の違い

勇作は火事の際に金を持って逃げることを考えた。
猛はひかるを助けることだけを考えて火の中に飛び込んでいった。

まぁ勇作の金は正式にはまだ猛の金だし、ここで金を失ったら
自分の責任にもなるので、難しい決断ではあるのかな。

勇作と猛の取引

ひかるは勇作に対して、私のことを猛に売って欲しいとする。
売られてきたのでまた別の所に売りに出すとする所は凄い
発想だなと思うけど、展開上上手く納めたと思う。

猛とひかるの今後は?

なんと二人はフランスに渡るとのこと。
昭和25年という時代性を考えるとフランスに渡るのも容易では
なさそうな気もする。
伝右衛門が葡萄園の事を考えていた事を受けて、ひかるはこの
村を日本のボルドーにするのが夢だという。

10年後という誓いを立てるが、その時和尚は生きているのか!?

ちなみにドラマではひかる28歳、猛30歳で終了。


2011年1月6日からは「華の嵐」放送

このドラマ、テレビ埼玉で見ていたのだけど、次の枠は同シリ
ーズのドラマ「華の嵐」が放送されるとのこと。過去に見た
ことがあるけどまた見てみようかな。

川端猛 …… 渡辺裕之 (孤児)
三枝ひかる …… 田中美佐子 (長女)
三枝絹 …… 江波杏子 (妻)
三枝文彦 …… 佐藤仁哉 (長男)

大河原勇作 …… 長塚京三 (大河原旅館、金融業)
中村はな …… 千野弘美 (使用人)
大河原静子 …… 福田公子 (勇作の母、旅館の女将)
大河原秀子 …… 芦川よしみ (勇作の妹、ローズハウス)
大河原政之助 …… 犬塚弘 (勇作の父)

友子 …… 松阪隆子 (文彦の妻)
和尚 …… 内田朝雄


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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