華の嵐
(1988年、フジテレビ、昼ドラ)

原作:長坂秀佳
脚本:田口耕三(1)、下飯坂菊馬、大久保昌一良
プロデューサー:松村明、福田真治、井村次雄
企画:出原弘之
音楽:奥慶一
演出:松生秀二(1)、花堂純次、福田真治、井村次雄



第1話
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一人の少年・天堂一也は竹筒を持って森を駆け抜ける。
母・
富士乃が死んでしまうと呟く一也は、近くの川から竹筒に
水を入れるとすぐに倒れた母の元に水を持って行く。
しかし母は既に虫の息で、死ぬ間際に
"景清"という名前を口に
して亡くなる。
葬式では、弔問に来た人たちはみな富士乃の事を仏のような
人だったという。散々慰み者にされながらも、恨み言一つ言わ
ず、彼女が書いていた日記帳にも一切その手の記載がない。
一也の親戚は、彼に母が朝倉景清からされた仕打ちを語り、
こいつのせいで母は死んだようなものだと告げる。
奉公に出て景清に騙され、伯爵令嬢との縁談が持ち上がると
母は捨てられたのだという。その後富士乃と結婚した男もロクで
なしで、亭主の借金を抱えて最後まで一人でコツコツ返してい
たという。こんなになっても朝倉からは何一つしてくれなかっ
たとの事。日記に挟まっていた新聞記事には景清の写真が掲載
されており、これが母の敵なのでよく覚えておきなさいと告げ
られる。
火葬にされるも、一也は涙一つ見せない姿に、周りは強い子だ
とするも、一也は母の日記を燃やした後、一人で涙する。

その頃、朝倉景清は妻と欧州から帰国する。
大正9年10月13日の事だった。

20年後、昭和15年の秋。
長女・柳子は父・景清と共に乗馬する。
木の陰に誰かが隠れているのを見つける。それは朝倉家を監視
している一也の姿だった。
一也は母の墓の前についに叩きつぶすときが来たことを呟く。
景清だけでなく、あいつの娘にも自分が味わってきた気分を
味わせるという。

清学院に通う柳子。
学園では
三四郎翔介が決闘を行おうとしていた。
二人はどちらが柳子の心を射止められるのかで対決する。
柳子のライバルである
彩子は、ターゲットにした男性が自分
たちのウチ、どちらに早く声を掛けるのかを競っていたのであ
る。しかし本格的な対決になると、彩子はそれを止めようとす
る。しかし柳子が自らの上着を脱いで彼らが手にするフェンシ
ングの剣に服を投げつけ、その戦いを止める。
例えどちらが勝とうとも私はどちらとも付き合うつもりは無い
と告げる柳子だった。

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最愛の母が亡くなる一也。
母が生前、苦労しただけでなく、朝倉景清という人物に弄ばれ
た事を知り、一也は復讐を誓う。

いよいよ始まった愛の嵐に次ぐ、テレ玉・木11時30分枠の
ドラマ。

愛の嵐に比べると、いきなり本題に入ってしまった感じの唐突
感が有るかなという気がするが、愛の嵐を見ていると、主要キ
ャストの多くが出演していることもあって、このドラマとの
役所の違いなんかを見ているだけでももの凄く楽しいものがあ
る。

このころの高木美保さんがハンパなくお嬢様っぷりを発揮して
ちょっと男性に対するガードが堅くて近寄りがたいものが
有る感じがもの凄く刺激されるものがあるな。

取りあえず柳子と彩子の学園内での意地の張り合いに失笑しつ
つも、どうやって一也が柳子に近付いていくのか見物かな。

それと津川の役割もどういうものになるのかな。
津川の役所はそのまんま、ペ・ヨンジュン主演の初恋
出てきたソクジン兄さんだ

朝倉柳子(りゅうこ) …… 高木美保 (長女、20歳)
天堂一也 …… 渡辺裕之 (一人息子)
津川圭吾 …… 長塚京三 (叔父さん)
大森タカ …… 岩井友見 (一也の下宿の女主人)
朝倉景清 …… 高松英郎 (男爵)
朝倉貴久子 …… 稲垣美穂子 (景清の妻)
朝倉琴子 …… 早瀬優香子 (次女)
伊能鳥彦 …… 並木史朗 (新聞記者)
山下順造 …… 小宮健吾 (情報屋)
白坂彩子 …… 高須賀優香子
片岡元 …… 佐藤仁哉
きぬ …… 町田博子
杉山 …… 遠藤憲一、大谷一夫
少年時代の一也 …… 中田貴裕
富士乃(一也の母) …… 岐邑美沙子
老人 …… 三川雄三、宮内順子、小池幸次、阿部光子
学友 …… 星真理、岡村弘子、飯塚容子、江成早百合
翔介 …… いしだまさお
算四郎 …… 湯原貴氏
巴 …… 吉沢ゆかり

ナレーション:中西妙子


評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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