華の嵐
(1988年、フジテレビ、昼ドラ)

原作:長坂秀佳
脚本:田口耕三(1)(2)(3)、下飯坂菊馬、大久保昌一良
プロデューサー:松村明、福田真治、井村次雄
企画:出原弘之
音楽:奥慶一
演出:松生秀二(1)(2)(3)、花堂純次、福田真治、井村次雄



第3話
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柳子は片岡に誘われてレストランに行った際に、一也から強引
にダンスに誘われる。一瞬の出来事。一也はその場を立ち去る
と彼女は追いかける。しかし既にそこには居なくなっていた。

片岡はこのままでは帰せないと告げ、あの男は影の用心棒なの
か?と問うがそれを否定。狼ならば家まで送り届けなければ
ならないとするが、それを断る柳子。片岡は彼女を絶対に私
のものにすると告げる。


一人白馬に乗って一也を待つ

柳子は一人乗馬をして彼の出現を待つが一向に現れなかった。
食事の際に、柳子が元気のない姿を見て、母・貴久子は父や
圭吾が居ないと食欲もないのか?と問う。今度一度圭吾が紹介
してくれた伊能鳥彦を自宅に招こうと告げる母。
柳子は元気なさそうに部屋に戻っていくと、妹の琴子はまるで
失恋したみたいで、大学に行っても一人で図書室にこもって
いるみたいだと告げる。

母は柳子の部屋に行くと彼女に語りかける。
母は娘の髪の毛を解かしながら、何か気になることでも有るのか
と問う。世の中には二種類の人間が居ることを告げ、それは
家族の女とそうではない女だという。恋愛に於いても我々は
優雅さが要求されるのだと告げ、決して恋に溺れても我を
忘れるなと言う。上手にたしなみ上手に終わらせるのだとし、
男性とお遊びするのも卒業までだと語る。その後は朝倉家の
為に縁談が有ることを語ると、自分は父よりも立派な人を見つ
けると告げる。

その頃、タカは一也の部屋で彼の日記とそこに挟んである
新聞記事を目にする。そこには母親に対する復讐を臭わせる
文章が書かれていた。

一也はタカの息子・正一に乗馬を教えていた。
帰宅する頃には正一も疲れて寝てしまう。息子に良くしてくれる
一也に感謝するタカ。一也は正一は母の苦労を知っているので
強く育つと告げる。

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柳子の前に現れ次々と印象的な行動を残していく一也。
柳子にとってそんな彼の姿は、これまでには無い男性像故に
戸惑いを覚える。何時しか彼の行動が気になって仕方が無く
なっていた。

一也がメラメラと復讐を燃やす中で、今回朝倉家の朝倉景清の
夢が熱く語られた。
フランスのブルゴーニュで飲んだ何気ないワインの味が、どんな
年代物のワインよりも美味しかった事で、自らワインを作ること
を決意したという。

柳子がフランス生まれ、日本育ちという中で、これから作ろう
としている景清のワインもまた、同様のフランス生まれての
日本育ち故に、何処かしら因縁を感じる物だった。

「愛の嵐」と同様にやっぱり嫌な役回りの佐藤仁哉演じる片岡。
金持ちのボンボンという役回りも板に付いていて、一見すると
イケメンなのに残念なキャラクターだ。

柳子の前に婚約者候補として現れた伊能鳥彦。
彼はライバルを柳子の伯父・津川圭吾だと見ているが、本人は
それを否定する中、天堂一也、伊能鳥彦、片岡元の三人の争い
が見られそうだ。

朝倉柳子 …… 高木美保 (長女、20歳)
天堂一也 …… 渡辺裕之 (一人息子)
津川圭吾 …… 長塚京三 (叔父さん)
大森タカ …… 岩井友見 (一也の下宿の女主人)
朝倉景清 …… 高松英郎 (男爵)
朝倉貴久子 …… 稲垣美穂子 (景清の妻)
朝倉琴子 …… 早瀬優香子 (次女)
伊能鳥彦 …… 並木史朗 (新聞記者)
山下順造 …… 小宮健吾 (情報屋)
白坂彩子 …… 高須賀優香子 (柳子のライバル)
片岡元 …… 佐藤仁哉 (男爵の次男)
きぬ …… 町田博子 (朝倉家の執事)
少年時代の一也 …… 中田貴裕
富士乃(一也の母) …… 岐邑美沙子
正一 …… 大熊敏志 
秘書・マイ …… 松下真由子
巴 …… 吉沢ゆかり
学友 …… 岡村弘子、飯塚容子

ナレーション:中西妙子


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