華の嵐
(1988年、フジテレビ、昼ドラ)

原作:長坂秀佳
脚本:田口耕三(1)(2)(3)(4)、下飯坂菊馬、大久保昌一良
プロデューサー:松村明、福田真治、井村次雄
企画:出原弘之
音楽:奥慶一
演出:松生秀二(1)(2)(3)(4)、花堂純次、福田真治、井村次雄



第4話
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暫く自分の前に現れなかった一也が、突然柳子の前に現れた
琴で再び動揺する柳子。
柳子は彼のことを思い混乱して苛立つ。
きぬを呼び出すと、彼がプレゼントと称して送ってきた馬の
ムチを処分するよう命じる。


朝倉家の豪邸

その頃、一也と山下順造はまた朝倉の会社の株を買い占めて
2つの会社を取り上げていた。山下は次は横浜の会社を狙う
べきだとし、あそこは事業の根城の一つだという。山下は戦争
の時に一也に助けられたことに感謝する。大陸で馬賊に襲われた
際に一也に命を助けられたのである。山下は会社を乗っ取るだけ
ではダメなのか?と問うと、一也は朝倉の懐に入り、ギリギリの
所で裏切るのだという。そして娘に対しても一途に燃え上がっ
た時にボロ切れのようにして捨てることを告げる。

翌朝、朝倉家では入れ替わり立ち替わり景清の会社の社員の
ものが出入りしていた。柳子はその姿を見て、平沼から何事
だと尋ねる。自分には朝倉の跡取りとして知る権利がある事を
告げるが、私にも経営上の秘密を守る権利が有るとして話して
くれない。その話を聞いていた妹の琴子は、自分は知っている
とし、プレゼントをくれれば教えるという。

柳子と琴子は二人で母の前にいく。
父の会社が二つ無くなったと聞いたが大丈夫なのか?と問うと
母は父のことを信じなさいと落ち着いていた。柳子は琴子が
あまり大袈裟に言うので驚いたのだという。

その頃景清は平沼から横浜の会社の株も買い占めようとして
いる人物がいることを報告を受ける。ここは自分がこれから
作るワインの世界化の窓口となる会社なので何としてでも
死守するという。買い占めようとしているものの正体を探る
よう告げる。

一方一也は帰宅すると正一がまだ起きているのを知って相手を
する。すると安心したように正一はいつの間にか眠りに就く。
仕事を一段落して一也の元に来る母のタカは、しつこい客が
来ていると正一はいつも眠らず起きているのだという。しかし
今日は一也が居るから眠ったようだと告げる。すると一也は
正一は母を守ろうとしているのだと告げ、小さくても彼は男で
守れるのは自分だと信じているのだという。タカは最近一也が
険しい顔をしていることに心配する。何が有ったのか?と尋ねる
も答えようとしない彼に、一つ屋根の下に暮らしているのだから
出来ることは何でもすると言われる。

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一也への気持ちが募っていく柳子。
そんな中、朝倉家の事業が上手く行っておらず、金のかかる
ワイン事業にまで手を広げたことで、そんな懐事情を知った
片岡元が、婚約者候補としてすり寄ってくる。
柳子の両親は彼の提案を断っていくが・・・

片岡は確かに強引だけど、実家は金持ちだし、現状では柳子に
対する最低限の礼儀は有るような感じはする。何故両親は
そんな彼を毛嫌いしてしまうのか。

今回は一也が景清の懐に入るまでの道筋を付けたような話で、
上手く郵船会社の外国人を経由して、葡萄園開園パーティー
に潜り込んだけれど、あの時に現れた刺客も一也自身による
演出だったのだろうか。

暴漢から命を救ったことで、全幅の信頼を得た部分が有るだ
ろうし、今後は屋敷内にも入り込める立場として台頭し始めた
一也。ドラマはまだまだ序盤なのでどう転んでいくのか分から
ない中、やっぱりメインは柳子と一也の関係だね。

朝倉柳子 …… 高木美保 (長女、20歳)
天堂一也 …… 渡辺裕之 (一人息子)
津川圭吾 …… 長塚京三 (叔父さん)
大森タカ …… 岩井友見 (一也の下宿の女主人)
朝倉景清 …… 高松英郎 (男爵)
朝倉貴久子 …… 稲垣美穂子 (景清の妻)
朝倉琴子 …… 早瀬優香子 (次女)
伊能鳥彦 …… 並木史朗 (新聞記者)
山下順造 …… 小宮健吾 (情報屋)
白坂彩子 …… 高須賀優香子 (柳子のライバル)
片岡元 …… 佐藤仁哉 (男爵の次男)
きぬ …… 町田博子 (朝倉家の執事)
少年時代の一也 …… 中田貴裕
富士乃(一也の母) …… 岐邑美沙子
正一 …… 大熊敏志 
秘書・マイ …… 松下真由子
巴 …… 吉沢ゆかり
学友 …… 岡村弘子、飯塚容子

ナレーション:中西妙子

平沼 …… 中島元
ヘンリー・シンプソン …… フィリップ・マズロ
刺客 …… 吉江芳成


評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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