華の嵐
(1988年、フジテレビ、昼ドラ)

原作:長坂秀佳
脚本:田口耕三(1)(2)(3)(4)(5)、下飯坂菊馬、大久保昌一良
プロデューサー:松村明、福田真治、井村次雄
企画:出原弘之
音楽:奥慶一
演出:松生秀二(1)(2)(3)(4)(5)、花堂純次、福田真治、井村次雄



第5話
--------------------------------------------------------
刺客のフジタ一平がパーティの場で朝倉景清を襲う。それを
止めたのが一也だった。
一也もナイフで手を負傷する中、一也がパーティーに来られる
よう口添えしてくれた
ヘンリー・シンプソンは、男爵は君が
居てラッキーだったねと告げる。しかし一也は自分の方こそ
ラッキーだった告げる。
一部始終を見ていた彩子は一也に興味を示し声を掛ける。
一也は男爵に挨拶してくるとしてその場を立ち去る。
一也は男爵の居る部屋に行くと、容体を心配するが軽い切り傷
だけだという景清。助けてくれた事に感謝し、武道に心得が有る
みたいだなと一也に告げる。そんな中、鳥彦や平沼も遅れて
駆けつける。景清は一也と鳥彦を引き合わせると、鳥彦は過去に
一度お会いして居るみたいだと告げる。
一也はその場から立ち去るが、平沼が男爵に言われて一也に
明日の6時に是非屋敷の方に来て欲しいと告げられる。

帰宅する一也が腕に怪我していることを知ったタカは怪我の具合
を心配する。あまり無茶をするなと告げると、寝る前に赤飯でも
食べてくれと言われる。一也はそこで初めて正一の9才の誕生日
だったことを思い出す。
そんな中で外は雨が降り始めると、母の涙なのかもしれないと
考える。

父が一也を屋敷に招待することを聞いて反対する柳子。
父はお前もその場に来て話し合いをしてくれと頼まれる。しかし
彼女は話が合いそうもないとしてディナーの席には行かないことを
告げる。
妻・貴久子は柳子が客を避けるなんて珍しいとつぶやく。

翌日山下は一也の下にやってくる。
タカは山下の姿を見ると最近誘ってくれないのねと告げる。
一也が帰宅すると、山下と二人で話し合う。
山下は新聞記事を手にしており、なぜ昨日朝倉を助けるような
マネをしたのかと告げると、そう簡単に死なれてたまるかと一也。
今回の一件で彼は俺のことを強く意識したはずだとつげ、これで
復讐がやりやすくなったことを語る。このツキを逃したくは
ないという一也は、これからは慎重を期すためにも、山下に
自分から連絡を取るまでは下手に動くなと忠告する。

--------------------------------------------------------

刺客から襲われる景清の事を助けた一也は、朝倉家に招待され
る。歓迎する景清とは余所に、一也の素性を知らない家族の
ものたちは、警戒心をもって彼に接していく。

一也の野心が景清に対してどのように写るのか。
そしてそんな彼を受け入れられるのか。今後を占う意味でも、
今回は一也にとって重要な場面だったのではないか。

しかしそんな中でも、柳子に対しては攻撃的な接触を試みる
所など、これまでには居ない人物像を上手く演じている。

刺客だったフジタ一平と一也の関係を心配したが、どうやら
全く関係は無かったみたい。国粋主義者で単独の犯行という事
で結論付いた。
そしてこの暴漢者と、横浜の朝倉の会社の株を購入している
人物にも繋がりはなく、株を購入しているのはミカド証券だと
いう。この辺の一也との関係も気になるところだね。

また景清も一也の素性を明らかにする為に調べている辺りは
結構緊迫感が有る。
一也の会社である天堂物産は、小豆相場で得た資金で穀物の
取引をしているとの事。
今後経歴がばれることでどういう状況の変化が訪れていくのか。

朝倉柳子 …… 高木美保 (長女、20歳)
天堂一也 …… 渡辺裕之 (一人息子)
津川圭吾 …… 長塚京三 (叔父さん)
大森タカ …… 岩井友見 (一也の下宿の女主人)
朝倉景清 …… 高松英郎 (男爵)
朝倉貴久子 …… 稲垣美穂子 (景清の妻)
朝倉琴子 …… 早瀬優香子 (次女)
伊能鳥彦 …… 並木史朗 (新聞記者)
山下順造 …… 小宮健吾 (情報屋)
白坂彩子 …… 高須賀優香子 (柳子のライバル)
片岡元 …… 佐藤仁哉 (男爵の次男)
きぬ …… 町田博子 (朝倉家の執事)
少年時代の一也 …… 中田貴裕
富士乃(一也の母) …… 岐邑美沙子
正一 …… 大熊敏志 
秘書・マイ …… 松下真由子
巴 …… 吉沢ゆかり
学友 …… 星真理、岡村弘子、飯塚容子、江成早百合

ナレーション:中西妙子


平沼 …… 中島元
ヘンリー・シンプソン …… フィリップ・マズロ
刺客(フジタイッペイ) …… 吉江芳成


評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system