華の嵐
(1988年、フジテレビ、昼ドラ)

原作:長坂秀佳
脚本:田口耕三(1-10)、下飯坂菊馬、大久保昌一良
プロデューサー:松村明、福田真治、井村次雄
企画:出原弘之
音楽:奥慶一
演出:松生秀二(1-5)、花堂純次(6-10)、福田真治
井村次雄



第10話
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朝倉家に村人・太一が乗り込んで来たのを知って柳子は、そう
なったのは一也の責任だと感じ、柳子に文句を告げに葡萄園に
いく。しかしそこに居たのは一也ではなく太一で、彼は柳子を
見ると突然襲いかかる。ベッドの上で助けを求める柳子のこと
を一也が助ける。柳子は一也の胸の中で涙するが、すぐに我に
返り彼を遠ざける。そこに景清がやってくると何事だと語る。
柳子はすぐに風呂に入り体を清め、一也は景清に事情を説明
する。景清は農民の元に乗り込もうとするが、一也はあまり
表だって騒ぐと柳子が傷つくとし、自分に処理を任せる様
告げる。

柳子は景清の元に行くと、父は少しは落ち着いたかとしワイン
を与える。父は自分の仕事のせいで柳子を巻き添えにしたことを
謝罪し、一にも早く忘れて欲しいと語る。それにしてもまた
一也に助けられたかと景清。

景清は妻の貴久子にもその事実を語る。
するとあの男が家に来て以来次々と問題が起こるとし、礼をす
るよりも縁を切った方が良いと訴える。柳子はああ見えても女
の子で心も体も傷だらけだと訴える。しかし景清は、問題は
一也ではない事を訴え、不要に騒ぐなと妻を叱責する。
暫くはあの村には近付かない方が良いとすると、問題は村人
ではなく一也だと告げる。

甚右ェ門は一也に対して息子のしでかしたことを許してくれと
謝罪する。一也は見逃す変わりに、彼に大金を渡すと、この金
を使って反対派を丸め込むよう告げる。そんな会話を太一が
聞いていた。
一也は物置小屋で柳子の
白い手袋を拾う。

正一は母のタカから散髪をされる中、一也は帰宅する。
毎日忙しそうだねとタカは一也に話しかける。

一方朝倉家では、母・
貴久子の誕生日だった。
夫の景清はそんな妻に西陣織の着物の帯をプレゼントする。
涼子と琴子は二人で買ったというプレゼントを貴久子に手渡す。
しかしそれを開けるのは、ケーキの火を消した後ねと告げる。

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柳子が村人から襲われる中、一也が助けたことでまたしても
朝倉家に借りを作る。しかし一也が活躍を見せるほどに、
逆にその原因を作っているのも彼だとして、貴久子は彼を毛嫌い
していく。

風呂に入る柳子の後ろ姿が実に艶めかしいものだったけど、
こういうのって高木美保さん本人ではなく、別人が担当して
演じているのかな。

太一の暴走っぷりが気になっていたけど、最終的には一也を
背中から一刺しする事で、次なる展開に繋げた。
ただこの事件が公になると、一也が農民達を買収している事が
発覚してしまうので、あまり良いことではないのかも。

鳥彦の関係は取りあえず現状維持という事で父も静観する様子。

ドラマとしては柳子が一也の根城である下宿先を訪れた為に
一也の過去が明らかになってしまうのではないかと心配した
けど、特に深くは言及されなかった。
一度は柳子も一也に感謝するも、柳子はやはり貴方を憎むとす
る辺り、土足で心に入った事への怒りが存在しているのかな。
結果的に一也は助けている事実には変わりないし、実質的に
憎むべき要素は少ないと思うのだけどね。

朝倉柳子 …… 高木美保 (長女、20歳)
天堂一也 …… 渡辺裕之 (一人息子)
津川圭吾 …… 長塚京三 (叔父さん)
大森タカ …… 岩井友見 (一也の下宿の女主人)
朝倉景清 …… 高松英郎 (男爵)
朝倉貴久子 …… 稲垣美穂子 (景清の妻)
朝倉琴子 …… 早瀬優香子 (次女)
伊能鳥彦 …… 並木史朗 (新聞記者)
山下順造 …… 小宮健吾 (情報屋)
白坂彩子 …… 高須賀優香子 (柳子のライバル)
片岡元 …… 佐藤仁哉 (男爵の次男)
きぬ …… 町田博子 (朝倉家の執事)
少年時代の一也 …… 中田貴裕
富士乃(一也の母) …… 岐邑美沙子
正一 …… 大熊敏志 (タカの息子)
巴 …… 吉沢ゆかり

ナレーション:中西妙子


平沼 …… 中島元 (朝倉の執事)
甚右ェ門 …… 田村元治 (村の長、葡萄園反対派)
太一 …… 松山鷹志 (甚右ェ門の息子)


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