華の嵐
(1988年、フジテレビ、昼ドラ)

原作:長坂秀佳
脚本:田口耕三(1-11)、下飯坂菊馬、大久保昌一良
プロデューサー:松村明、福田真治、井村次雄
企画:出原弘之
音楽:奥慶一
演出:松生秀二(1-5)(11)、花堂純次(6-10)、福田真治
井村次雄



第11話
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10歳で母を失い、20年後に朝倉に復讐を開始した一也の心は
柳子に対する復讐心と芽生え始めた恋心に揺れていた。

祭りに行こうとしていた一也は太一によって刺される。
すぐに病院へと運ばれ緊急手術を受けることになる。

一方朝倉家では景清の妻・貴久子の誕生日だった。
夫から贈られた帯留めを着てみる貴久子。鳥彦からは大きな
花束が届いたと柳子は母に持って行く。母は柳子に気分はどうか?
と尋ね、父から叱られたでしょう?と尋ねる。もうすっかり気は
晴れたとし、私は愚かな女ではないと告げる。
貴久子の誕生日。みんなが集い祝福を受ける。また一つ年を取っ
たと嘆く妻に、毎年一歳ずつ若返っていると景清。
そんな中、誕生日会に来ていた鳥彦の元に会社から電話が入る。
なんとそこで初めて一也が暴漢に襲われ、重傷だという知らせ
を受ける。鳥彦はこれから現場に行かねばならないとし、景清
も病院に一緒に行くという。貴久子はまたしても一也によって
自分の誕生日の祝いを邪魔されたとして、激怒する。
柳子はとても複雑な気持ちになり部屋へと入っていく。

圭吾が心配して柳子の様子を見に来る。
もしかして病院に行こうと思っているのか?と尋ねると、あんな
男自分には関係ないという。野良犬一匹亡くなっても関係ない
と圭吾も告げる。しかし鏡に向かって髪を解いていると、
手鏡が落ちて割れてしまう。彼女は不吉な感じがして、いても
立っても居られなかった。

病院に行く鳥彦と景清。そこで一也の下宿先のタカと挨拶を
交わす。景清は自分にとっても大切な男なので、なんとか助け
たい事を告げる。

柳子も病院へとやってくる。心配する彼女もまた何としてでも
助けてあげて欲しいと父に語る。
そんな中、O型の血液が足りないと看護師がやってくる。
柳子は自分もO型なので、血液を提供するとつげる。

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一也が暴漢に襲われた事を知って柳子は震撼する。
助けたい一心で彼のために輸血をするが、朝倉の母は華族の血
を汚す行為として非難する。

景清が朝倉の母・貴久子を宥める行動を見ていると、何故一也
の母が彼によって弄ばれたという事実に突き当たるのか、イマ
イチよく分からない。景清は決して人を階級で差別するような
視線はないし、社会に順応した考えを持つ人だと思うんだけど
ね。

血が止まらないというけれど、僅か200ccの追加輸血だけで
血圧が戻ってくるという手術室での顛末には笑えるものが
有った。この当時、血液を保存する技術がまだまだ足りなかった
のかな。

取りあえず助けられてばかりいた柳子は、ようやく一也を助ける
事が出来たという事で、彼女の中でかなり心を穏やかに出来る
だけの余裕は出来たのではないだろうか。

朝倉柳子 …… 高木美保 (長女、20歳)
天堂一也 …… 渡辺裕之 (一人息子)
津川圭吾 …… 長塚京三 (叔父さん)
大森タカ …… 岩井友見 (一也の下宿の女主人)
朝倉景清 …… 高松英郎 (男爵)
朝倉貴久子 …… 稲垣美穂子 (景清の妻)
朝倉琴子 …… 早瀬優香子 (次女)
伊能鳥彦 …… 並木史朗 (新聞記者)
山下順造 …… 小宮健吾 (情報屋)
白坂彩子 …… 高須賀優香子 (柳子のライバル)
片岡元 …… 佐藤仁哉 (男爵の次男)
きぬ …… 町田博子 (朝倉家の執事)
少年時代の一也 …… 中田貴裕
富士乃(一也の母) …… 岐邑美沙子
正一 …… 大熊敏志 (タカの息子)
巴 …… 吉沢ゆかり

ナレーション:中西妙子


平沼 …… 中島元 (朝倉の執事)
太一 …… 松山鷹志 (甚右ェ門の息子)

看護師 …… 高森まり子
医師 …… 伊藤真、坂本英之


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